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検査例外(Checked Exception)、非検査例外(Unchecked Exception)とは?

Last updated at Posted at 2024-08-03

目次

結論
例外の3つの種類
検査例外(Checked Exception)
検査例外(Exception)
非検査例外(Unchecked Exception)
発生する検査例外を調べる方法
実行時例外(RuntimeException)
エラー(Error)
参考サイト、参考文献

結論

  • javaでは、Throwableなクラスの中で、Errorクラスと、RuntimeExceptionクラス
    を継承したクラスのみ非検査例外(Unchecked Exception)で、他は全て検査例外(Checked Exception)
  • Exceptionは、スレッドを跨がない
    →裏を返すと、沢山のスレッドがある場合は、他のスレッドでExceptionが出ていても分からないので、Exceptionを考慮しないといけなくなる1

例外の3つの種類

  • javaでは例外を大きく3つの種類に分けている

↓3つの例外の継承関係
20240803_213142.jpg

検査例外(Checked Exception)

検査例外(Exception)

  • 検査例外(Exception)は、検査例外(チェック例外、Checked Exception)
  • 検査例外を表すクラス:java.lang.Exception
  • 主に、プログラム作成時に想定できる異常を通知するのに使用する
    (その発生を十分に想定して、対処を考える筆よ言うがある例外的状況)
  • java.lang.Exceptionクラスを継承した例外の例)
  • try-catch文か、throws節が必須(書かないとコンパイルエラーになる)
    →プログラムで補足(catch)して処理するか、例外が発生するメソッドの宣言でthrows節を記述する(呼び元のメソッドにthrowする)ことが必須
補足(?):throws節について
  • throws節をメソッドの宣言に記述することで、メソッド内で例外が発生した場合に自身のメソッド内で補足(catch)するのではなく、呼び出し元の関数に例外を投げる
throws構文
    アクセス修飾子 戻り値 メソッド名(引数) theows 例外クラス1, 例外クラス2{
        // 例外処理を含む処理
    } 
    public String readFile() throws IOException {
        // ファイルの読み込み処理
    }
  • throws節をメソッドの宣言に記述することで、その処理で例外が発生することが分かる
  • throws節で例外が記述されているメソッドは、呼び出し元の関数側で、その例外に対して何らかの処理をする事がjavaの仕様で決まっている
    (例外を処理するコードを記述しないとコンパイルエラーになる)

発生する検査例外を調べる方法

実装の際に自分が使おうとしている命令で発生するExceptionを調べる方法💭

APIリファレンスを見よう!!

  • APIリファレンスに「どのクラスのどのメソッドが、どのような例外を発生させる可能性があるのか」という情報が掲載されている

例)FileWriterクラスのコンストラクタ
2024-08-04_02h06_14.png
↑メソッドやコンストラクタを呼び出した際にExcepoion系の例外がある場合、引数リストの後に「throws例外クラス」が表記されている
この例の場合は、「throws IOException」と記載があるため、「FileWriterクラスのコンストラクタを呼び出す(インスタンスを生成する)ときにはIOExceptionをキャッチするtry-catch文が必要になる」ということが分かる!!

非検査例外(Unchecked Exception)

実行時例外(RuntimeException)

  • 実行時例外(RuntimeException)は、非検査例外(非チェック例外、Unchecked Exception)
  • 実行時例外を表すクラス:java.lang.RuntimeException
  • 主に、プログラム作成時に想定されないエラーを通知するために使用する
    (必ずしも発生を想定すべきとまでは言えない例外的状況)
    ↑いちいち想定していると「キリがない」もの
  • java.lang.RuntimeExceptionクラスを継承した例外の例)
  • try-catch文も、throws節も書く必要が無い(書かなくてもコンパイルエラーにならない)
もし、try-catch文も、throws節も書かなかった場合
  • catchブロックも、throws節も書かなかった場合、発生した実行時例外は、例外が発生したメソッドの呼び出し元のメソッドに、自動伝搬していく
  • 実行時例外をどこでも捕捉しなかった場合、「例外が発生したメソッドが動いているスレッドが終了してしまう」
    • 例外が発生したスレッドを開始させた別なスレッド、またはJavaVM自体には例外は伝播しない
    • 例外を発生させたスレッドを開始させたのが

スレッドの場合
20240804_030819 (1).jpg

JavaVMの場合2

20240804_032504-EDIT (1).jpg

↑メインスレッドが終わるとアプリケーションが終了するため、もしこのスレッドがJavaVMのメインスレッドであった場合は、アプリケーション自体が終了する

関数のコールと、スレッドは別な話です
(↑自分はごっちゃに考えてしまっていた。。。)

エラー(Error)

エラー(Error)は、非検査例外(非チェック例外、Unchecked Exception)

  • エラーを表すクラス:java.lang.Error
  • 「通常のアプリケーションでは 捕捉すべきではない 重大な問題」を示すクラス
    (例外とは異なり、システムの動作を継続できない「致命的なエラー」を示す)
    ↑回復の見込みが無い、致命的な状況
  • java.lang.Errorクラスを継承した例外の例)
  • try-catch文も、throws節も書く必要が無い(書かなくてもコンパイルエラーにならない)
「Errorを捕捉すべきではない」理由
  • Errorが発生する状況は大抵の場合、アプリケーションが異常状態に陥っており、速やかにプログラムを終了させるべきだから
    →アプリケーションが沈黙する(固まったまま何も動作しなくなる)のは最悪の事態といえるため、速やかに終了すべき

参考サイト、参考文献

  • 谷本心,阪本雄一郎,岡田拓也,秋葉誠,村田賢一郎. Java本格入門 ~モダンスタイルによる基礎からオブジェクト指向・実用ライブラリまで. ‎技術評論社, 2017, p.178-181.

  • 中山清喬, 国本大悟. スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリわかる入門シリーズ). 株式会社インプレス, 2019, p.658-662.

  1. Threadクラスのstart()メソッドは、あくまでスレッドを開始させるだけで、開始した後は正常終了したのか、Exceptionが出て異常終了したのか、そもそも開始したスレッドの処理が終わったのかは検知しない

  2. Java仮想マシン = Javaのプログラムを動かすためのソフトウエア

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