1. はじめに
ソフト屋さんでありながらも必要とあればメカやエレキも触るSQA(ソフトウェアのQAエンジニア)は回路設計の専門家でないがゆえにブレッドボードでテストツールを試作したり実装したりすることがあります。
ところでブレッドボードははんだ付け不要でお手軽ですがしっかり止めたいとなるとはんだ付けしたくなると思います。とはいえ基板を起こすのは手間だしユニバーサル基板にスズメッキ線でチマチマ配線するのは1枚作るだけでも大変です。
そんなときブレッドボード互換のユニバーサル基板が便利です。
2. サンハヤト UB-BRD01
上側にサンハヤトのブレッドボードSAD-101、下側にブレッドボード互換ユニバーサル基板UB-BRD01を示します。横が1~30、縦がa~f、g~lの部品エリアと下部に電源ラインが引いてあります。標準的なブレッドボードと比べると電源ラインが片側のみ、その代わり回路エリアが広いです。UB-BRD01はブレッドボードで実装した回路をそのまま移植できます。
基板の表面と裏面です。RoHS指令対応で裏面は鉛フリーはんだ仕上げです。今時、特に理由がなければ職場のはんだは鉛フリーはんだで統一されていると思いますのでRoHS指令対応は安心ですね。
RoHSはThe Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment(電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する欧州議会及び理事会指令)の略称で、電気・電子機器廃棄時の有害物質による環境汚染を抑制するため特定有害物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロムなど)の使用を制限するものです。
基板にネジ穴がないためゴム足を両面テープで貼ったりスペーサーで筐体に貼り付けたりします。秋月電子通商の基板用ワンタッチスペーサー 両面テープ付の使用例を以下に示します。
3. おわりに
鉛フリーはんだ用のはんだごてを鉛入りはんだでコンタミ(汚染)しないよう筆者は趣味の電子工作とリモートワークのはんだ付けのどちらも鉛フリーはんだで行っています。テストツールを設計、実装される際はRoHS指令対応にも気を配っていただければと思います。