1. はじめに
テストツールの動作チェックやインジケータとしてLED(発光ダイオード)が欲しいとき、抵抗内蔵LEDが手軽で便利です。
2. 抵抗内蔵LED
マイコンの汎用入出力にLEDを接続する場合、電流制限の抵抗をLEDと直列に接続します1。その抵抗をLEDに内蔵したのが抵抗内蔵LEDで部品点数の削減や配線の簡略化ができます。
例えばドライバ内蔵リレーモジュールキット(秋月電子通商)の制御信号のオンオフを見たい場合、SIGとGNDの配線に抵抗内蔵LEDを挿すだけで済みます。
秋月電子通商で扱っている抵抗内蔵LEDの「5mm LED 12V(5V省電力版)」を5Vで点灯したときの様子を以下に示します。
動画バージョンはこちら。
Qiitaに記事を載せました。
— ka’s (@pbjpkas) April 30, 2024
抵抗内蔵LEDのススメhttps://t.co/u5TxXhjojg pic.twitter.com/QUjhzrrz6h
定格12Vですがインジケータとして利用するぶんには5Vで十分に明るいです。5Vで使用すると消費電流は約5mA2とのことです。
3. LEDのちょっとしたヒント
LEDや(ラジアルリード型の)電解コンデンサのように極性のあるデバイスはリード(足)の長い方がプラス側です(電池の回路記号3の長い方がプラス側なのと一緒です)。
LEDのリードを切って短くするとき、次の順序で作業すると極性で迷わないです。
- マイナス側を切る
- マイナス側よりも若干長くなるようにプラス側を切る
4. おわりに
抵抗内蔵LEDは外付けの電流制限抵抗なしにブレッドボードにそのまま挿して使えて配線も簡略化できるため持っていると便利です。
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詳しくは「ストップウォッチを使う性能テストを実ステップ300行に満たない自動テストシステムで自動化する - 3.3 LEDの電流制限抵抗の選定」をご覧ください。 ↩
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5mAはマイコンによっては許容電流を上回ります。例えばArduino UNO Rev.3はI/O pin一つあたりの定格電流は20mAで定格に収まっていますがルネサスのH8/3048は1端子あたりの出力Highレベル許容電流は2mAで定格を超えています。マイコンの仕様書で定格を確認されるのをお勧めします。 ↩
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日本産業標準調査会のJIS検索や日本規格協会の規格・書籍・物品検索でC0617で検索するとJIS C 0617(電気用図記号)で制定されている記号がわかります。 ↩