1. はじめに
エンジニアはグラフから値を読み取る機会が何かとあることと思います。
そんな時Excel方眼紙を活用すると値を拾いやすくなります。
2. サンプル
2SC1815の静特性のグラフに赤い線で負荷線を引いたものです。
負荷線とグラフの交点のコレクタ・エミッタ間電圧、コレクタ電流の値をグラフから読み取ります。
3. 手順
- Excel方眼紙をセルの幅、高さとも20ピクセルで作成する
- データシートのスクリーンショットをAlt+Print Screenで撮る
- ペイントにペーストし必要なところを選択してコピーする
- Excel方眼紙に「形式を選択して貼り付け(S)...→ビットマップ」でペーストする
- Excelの図の形式タブを開き「色→透明色を指定」で背景の白い部分を透明にする
- グラフのマス目とExcel 方眼紙のマス目が合うように縦横を調整する
- 必要に応じてグラフに線を引く(例:負荷線を引く、など)
- 図形の直線と円で十字のカーソルを作り、交点に合わせる
- カーソルの直線をX軸、Y軸まで伸ばして値を読む
手順7で線を引く際、Excelの "グリッドに合わせる" 機能を活用すると目盛りに合わせやすくなります。
4. 例
Excel方眼紙の1マスとカーソルの20ピクセル移動が対応します。目分量、あるいは精確を期すなら方眼紙の目盛りとカーソルの移動量から読み取ります。
IB=0.5mAのグラフと負荷線の交点はX軸が1.85[V]、Y軸が63[mA]と読み取れます。
5. おわりに
Excelには日ごろ何かとお世話になっていますが画像の加工もできて便利ですね。カーソルと背景の方眼紙のおかげで値が読み取りやすくなりExcel様様です。