はじめに
特許情報取得APIってのは、特許庁が提供してくれてる特許情報を取得するためのなんかすごいやつです。じゃあ、FileMakerで特許案件を管理するのに使いたいですね。APIを使うには、cURLオプションっていうのを使うらしい。よーしやってみよう。
API利用登録
特許庁のAPI情報提供サイト「利用の手引き」をみて、メールで申し込もう。数日かかるよ。
ID、パスワード、トークン取得パスがもらえます。
スクリプト例 (簡易版)
特願2000-123456のJ-PlatPatの固定アドレスを得て、そのページを表示するスクリプト。
目的は、特許情報(固定アドレス)を得ること。そのためにはアクセストークンが必要。アクセストークンは、IDとパスワードを使って指定されたURL(トークン取得パス)にアクセスするともらえる。アクセストークンを持って、欲しい情報ごとに決まったURLにアクセスすると、目的の特許情報を得られる。
このアクセストークンは1時間有効。リフレッシュトークンを使うと8時間以内ならアクセストークンを再取得できる。以下のスクリプトは、トークンの有効時間を全く考えていない、という意味で簡易版です。エラー処理もしてないしな。
「テキストを挿入」の詳細
テキストを挿入(アクセストークンを取得)
-X POST -H "Content-Type: application/x-www-form-urlencoded" --data-urlencode "grant_type=password" --data-urlencode "username=__ID__" --data-urlencode "password=__pass__"
テキストを挿入(特許情報を取得)
-X GET -H "Authorization: Bearer __access_token__"
おまけ:テキストを挿入(リフレッシュトークンを使ってアクセストークンの再取得)
-X POST -H "Content-Type: application/x-www-form-urlencoded" --data-urlencode "grant_type=refresh_token" --data-urlencode "refresh_token=__refresh_token__"
※cURLオプションは、「利用の手引き」に書いてあったcURLコマンドを、以下のURLの動画を参考に修正したものです
https://www.youtube.com/watch?v=4c3_S0XYyFk
実行結果
スクリプトを実行すると、J-PlatPatの「特願2000-123456」のページにアクセスできた!わーい
APIの種類
URLを変えると得られる特許情報も変わります。URLはこちら: 特許情報取得API
得られた情報でなんじゃこりゃっていうのがあったら特許情報標準データの仕様書を見に行こう。
例えば引用文献の番号はJPA 430123456って返ってくる。公報を見慣れた方なら、なんじゃこりゃと感じる番号ですね。これを「07_引用文献マスタ」を見て解読すると、JPA 430123456のうち、430は平成30年を示していて、特開2018-123456だとわかるよ!
まとめ
わーいいろいろ遊べそう。ただし、まだお試し期間中のようです。上限アクセス回数がAPIごとに30~400回くらいになっているので、使い過ぎに注意。そして、アクセストークンの有効時間はまったく考慮してないので、その辺はリフレッシュトークンを使って、うまいことあそんでね。エラー処理もしよー。
さらに、外国案件の情報にアクセスできるAPIもあるみたい。それはOPD-API、ワン・ポータル・ドシエを通じて外国庁で提供されている五大特許庁(日本国特許庁、米国特許商標庁、欧州特許庁、中国国家知識産権局、韓国特許庁)の審査経過情報が得られるってものです。そちらは利用申込の上限に達してしまって登録できない状態です(2023年8月時点)。また登録できたら遊んでみよー!
※ ふわふわ知識で書いているので、間違っているとこあればご指摘くださいませ!