Mac向けのバイナリがintel用しかないプラグイン(zyn-fusionとか)をApple Silicon Macで使うことができなかったため、x86-Windows用のバイナリを代わりに使う方法を模索しました。
結論:AudioGridderを使うことでホストのマシンからサーバーを起動しているマシンで起動しているプラグインを使うことができます。CrossOverを使っている方ならAudioGridderをCrossOver用にアーカイブ化したCrossGridderというのを配布している人がいるらしいです。
サーバーをWineで起動することで、MacからWindows用のVSTバイナリを呼び出すことができるようになります。
手順:
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MacにAudioGridderプラグインをインストールする。
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何かしらの方法でwineを使えるようにする。wineskinが手軽でおすすめ。
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wineの環境にVSTプラグインをインストールする。
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wineでAudioGridderのサーバーをインストールする。
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AudioGridderServer.exeをwineで起動する。
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適当なDAWでAudioGridderプラグインを立ち上げてGUIを出す。
wineでAudioGridderServerが正常に起動できていればAudioGridderプラグインのGUIにサーバーが表示される。GUIでプラグインを選択するとUIが現れてWindowsのプラグインを使うことができる。
備考: たぶん32bitのVSTプラグインも使えると思われる(wineが32bit->64bitの変換に対応しているため) -> 無理ぽでした。-> Whiskyを使うと使えました。
たぶんintelでも同じ手順で使える(Apple SiliconではwineにRosetta2が噛んでいるだけなので) -> 検証してないです
AudioGridderServerのMac版をRosetta2で起動し、localモードにすることで(画面のミラーリングを行わないように設定することで)intel版のVSTプラグインをARMネイティブなDAWから起動させることができました。これは結構使えると思います。