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忙しい人の為のDependency Injection(依存性注入)の概念

Last updated at Posted at 2016-07-20

はじめに

  • 依存性の注入って稀に良く聞くけど何それよく分からん怖いって人(私)向けに書きました。
  • DIライブラリの使い方からDIを学ぼうとすると困難だったので、まずはDIとは?についてまとめています。
  • DIを行う組み立て役の係Assemblerが居ること、依存性という単語ではなく依存オブジェクトと念頭に置いとくと理解しやすいです。

Dependency Injection(依存オブジェクト注入)とは

  • DIとは、Controllerが使用したい依存オブジェクトを第三者オブジェクトが生成/代入する概念のこと。
  • 依存オブジェクトを生成/代入をする第三者オブジェクトAssemblerを導入する必要がある。
  • 前提としてClassの公開済みの振る舞いとしてProtocol/Interface相当で定義する必要がある。
    • Protocol/Interfaceを使用しないスタイルでコーディングしているならば、DIの恩恵は受けられないのでDDDなど設計手法を先に学んだほうが良い。

依存オブジェクトとは

Swift
class Controller {
  let property: Object = ObjectImpl()    
}

ObjectImpl()

ControllerとしてはObjectを扱いたいが、ObjectImplを使用したいわけではないので、ObjectImplには本質的に関心がない。

= Objectのみ知っていれば良い

しかし、実際にはObjectImplを元にObjectを生成しているため、ObjectImplに依存してしまっている。

依存の問題

  • 依存オブジェクトの汚染範囲
    • ObjectImplをObjectImpl2に差し替えたい(例:ToyotaCar→SubaruCarにしたい等)
      • 依存しているControllerの修正も必要
      • ObjectImplを使用しているController数に比例してしまう。

解決策

第三者となるAssemblerがオブジェクト生成し、Constructor/Setterなどで渡せば良い。
それをDependency Injectionと呼ぶ。
具体的な実装方法は色々あるが、代表的なのはConstructor Dependency Injection
※他にSetter Dependency Injection、Interface Dependency Injectionがあるが、推奨はConstructor Dependency Injectionとされている。

Constructor Dependency Injection

class Controller {
  let property: Object

  init(property: Object) {
    self.property = property
  }
}

ObjectImplへの依存が無くなり、ObjectImplの修正/ObjectImpl2などへの差し替えが可能に。
しかし、まだ問題がある。

プロパティ数が増えるとコンストラクタが汚くなってしまう
class Controller {
  let property: Object

  init(property: Object, property2: Object, property3: Object) {
    self.property = property
    self.property2 = property2
    self.property3 = property3
  }
}

ライブラリの利用

  • 上記のようにライブラリを使用しない場合、手間/コードの見た目上悪化してくるので、ライブラリの導入をすると良い。
  • AndroidだとDaggerが鉄板
  • iOSだとSwinjectを周りで使ってるそうな

参考

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