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シニア向けアプリ開発の心得まとめ

Last updated at Posted at 2016-12-22

シニア向けアプリ開発の心得まとめ

※デザイン面を中心に解説します
※Webの視点とスマートフォンアプリの視点が混在しています

まずはじめに

◇シニア層の特徴

  • 視力・記憶力・巧緻性(体を思い通り動かす能力)が低下している
  • 1つ1つのアクションに慎重になる
  • 英語・カタカナに抵抗感がある
  • 騙されることを警戒する
  • 高齢者向け過ぎるデザインは嫌がる

デザイン・設計

◇ファーストビュー

トップページで気をつけるべきこと

  • 企業ロゴやサービスロゴは目立つところに配置
    • 目的の場所に来た安心感や信頼感を得る

  • 実店舗がある場合は、連絡先を目立つところに配置
    • 実店舗の連絡先が知りたいだけという場合がある

  • 大きな画像を中心にし、周辺に優先度の高いコンテンツから配置する
    • 一番大きな画像に視点が固定されがち(特に人の顔)

◇ページデザイン

とにかくシンプルなレイアウトにする

  • 新規ウインドウはなるべく開かない

  • ページ内リンクは要注意
    • どこを見ていたか見失う可能性が高い
    • 縦に長いページの構成自体を見直すべき

  • いつでもブラウザの戻るボタンを使えるようにする
    • 何か困るととりあえず戻る傾向が高い
    • 戻れなくなるパターン
      1. 別ウインドウ
      2. 入力フォームなどでページの有効期限切れになる
      3. Flashコンテンツ
      4. リダイレクトでの遷移

  • トップ画面への導線をわかりやすくする

  • 1つの画面に機能を詰め込みすぎない

  • アコーディオンメニューやプルダウンメニューなど隠れたメニューはなるべく使わない

  • サイドメニューなど複数使わない

  • パンくずリストは避ける
    • 意味を分かってもらえない
    • そもそも階層の概念が必要な構成にしない(見せるなら進捗

  • 色の種類を少なくし、同一の色調で統一する

    • カラフルさは、「うるさい」として即離脱につながってしまう
    • W3Cが勧告する目安を意識する

      項目
      明度差 125以上
      色差 500以上
      コントラスト差(見出し) 3:1
      コントラスト差(本文) 4.5:1

◇テキスト

ガイドラインを参考にして余裕を持たせる

  • 英語のメニューは使わない

  • 横文字(カタカナ)ではなく漢字を使う

    • 当然コンピューター用語は分からない
    • どうしてもという場合は広く市民権を得た言葉で表現

      NG OK その他
      ショップ 店舗
      アカウント 会員
      ウィッシュリスト ほしいもの
      レビュー 購入者の声
      アクセス 交通案内
      ブラウザ インターネット
      サインイン・サインアウト ログイン・ログアウト 「会員の方はこちら」


  • テキストは大きくし、行間を十分に取る

    • 12pt以下は論外
    • JISのガイドライン「JIS X8341-3(高齢者・障害者等配慮設計指針)」を目安にする

      項目
      フォントサイズ ブラウザデフォルトの80%以下にはしない
      行間 テキストの150%以上とする

◇UIパーツ

見やすい・分かりやすい・触れやすいパーツを使う

  • ボタンなど操作領域を広くする
    • 縦方向の短辺を最低でも24px以上にする
    • 周囲に十分な余白を用意する

  • フラットデザインではなくメタファ・マテリアルを意識
    • フラットデザインのボタンでは押せるかどうかが分からない
    • とはいえ直感的な見た目なら何でも良い訳ではない
      • ドラッグ&ドロップ、スワイプやピンチイン・ピンチアウトは分からないと思った方が良い
      • 直感的と思えるリッチなダイアログやドラムロール(ピッカー)などは実は分かりづらい

  • アイコンだけではなくテキストを添える
    • 例えば、項目を追加するボタンが「+」だけでは意味を分かってもらえない

  • 「矢印」や「次へ」「進む」だけでは不親切
    • 次の目的をきちんと教えてあげる

  • アニメーションは最低限にする

  • ページ内スクロールは避ける
    • どのバーがどのコンテンツか分かりづらく操作に戸惑う

  • サムネイル画像には拡大用のリンクをつける
    • 拡大して細部を確認したい思いから、かなりの確率でクリックされる
    • マウスオーバーによる拡大はビックリされるため避ける

機能実装

◇実装上の注意点

優しい心で配慮を忘れない

  • 検索結果の絞込みなどにおいて何の順番かを明示する
    • 「昇順/降順」や「▲/▼」で済まさない

  • 入力フォームの入力ミスを防ぐ
    • 必須項目箇所すべてに赤字などで「必須」と明記する
    • 全角・半角の区別は難易度が高いため、システムでカバーできるのがベター
    • 電話番号やメールアドレス、郵便番号などは、一括入力可能にする
      • 何かを見ながらの入力が想定されるため、分割入力だと修正が必要になってしまう

  • エラー表示でユーザーを突き放さない
    • 検索結果がない場合など、結果だけでなく次のアクションを教えてあげる
    • 例)「結果はありませんでした」→「結果はありませんでした。他の言葉で再度お試しください」
    • 例)「入力内容を確認ください」→「ご氏名のフリガナは全角カタカナで入力してください」

  • 音声・動画コンテンツには特に配慮を
    • 再生、停止、ボリュームを分かりやすく表示し、容易にコントロール可能にする
    • 再生開始時はなるべく低い音量からフェードイン

  • 表示速度への配慮をする
    • 古いパソコンや古いネットワーク環境を使い続けている人も多い
    • すべての表示に要する時間の目安は2秒以内

参考

色差や明度差をチェックするツールはいくつか出ています
例)カラー・コントラスト・アナライザー
https://www.paciellogroup.com/resources/contrastanalyser/

おわりに

◇つまり

  • あたりまえに使っている機能をあたりまえと思ってはいけない
  • これでもかと思うくらい機能を限定する
  • 相手の立場に立って優しすぎるほど優しく

◇そして

  • 気に入ってもらえればリピート率は高い

まだまだありそうですが、とりあえずこんなところで・・・

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