記事の目的

Windows Server 2012(またはWindows 8.1)まではWindows Updateの設定を「更新プログラムを自動的にインストールする」や「更新プログラムを確認しない」等から選ぶことができました。
一方Windows Server 2016(またはWindows 10)以降、上記オプションを選択するUIがなくなりました。UI上から適用を遅らせることはできますが、適用の手動化はできません。
しかしUIから変更できなくなっただけで、設定自体は存在します。
この記事では設定変更の方法を記載します。

注意

以下の手順ではレジストリを変更します。
お決まりの文句ですが、実施前にバックアップを取るなど行ってください。
また、変更は自己責任の下実施してください。

前提

Windows Server 2016
Windows 10

実施

レジストリエディターを起動します。
左ツリーで以下のキーに移動します。
HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU
左画面でAUOptionsを選択し、右クリックして「修正」を選択します。
「表記」を10進数にして「値のデータ」に以下から設定したい値を入力し「OK」を押します。
1: コンピューターの自動更新を無効にします。
2: ダウンロードおよびインストールを通知します。
3: 自動的にダウンロードしてインストールを通知します。
4: 自動的にダウンロードして、スケジュールに従ってインストールします。
レジストリエディターを終了し、サーバーを再起動します。

おまけ

対話形式で設定を変更するPowershellを記載します。
※ 実行はご自身の責任で行ってください。
※ 記法が正しくない、または効率的でない可能性が多分にあります。

function RegSet( $RegPath, $RegKey, $RegKeyType, $RegKeyValue ){
    $Elements = $RegPath -split "\\"
    $BeforeElement = ""
    $RegPath = ""
    $FirstLoop = $True
    $idx = 0
    foreach ($Element in $Elements){
        if($FirstLoop){
            $FirstLoop = $False
        }
        else{
            $RegPath += "\"
        }
        $RegPath += $Element
        if ($idx -gt 1) {
            if(-not (test-path $RegPath)){
                $ParentPath = ""
                for ($idx1 = 0; $idx1 -lt $idx-1; $idx1++) {
                    $ParentPath += $Elements[$idx1]
                    $ParentPath += "\"
                }
                (Get-Item $ParentPath).OpenSubKey($Elements[$idx-1], $true).CreateSubKey($Element)
            }
        }
        $idx += 1
    }

    $Result = Get-ItemProperty $RegPath -name $RegKey -ErrorAction SilentlyContinue

    if( $Result -ne $null ){
        Set-ItemProperty $RegPath -name $RegKey -Value $RegKeyValue
    }
    else{
        New-ItemProperty $RegPath -name $RegKey -PropertyType $RegKeyType -Value $RegKeyValue
    }
    Get-ItemProperty $RegPath -name $RegKey
}

Write-Host "_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/"
Write-Host "_/_/_/ ModifyRegForWindowsUpdate  _/_/_/"
Write-Host "_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/"

$Opt1 = "1: コンピューターの自動更新を無効にします。"
$Opt2 = "2: ダウンロードおよびインストールを通知します。"
$Opt3 = "3: 自動的にダウンロードしてインストールを通知します。"
$Opt4 = "4: 自動的にダウンロードして、スケジュールに従ってインストールします。"

Write-Host
Write-Host $Opt1
Write-Host $Opt2
Write-Host $Opt3
Write-Host $Opt4
Write-Host "-----"

$WUOpt = Read-Host "設定するWindows Updateのオプションを選択してください。(1～4)"

switch($WUOpt)
{
    "1" {Write-Host $Opt1}
    "2" {Write-Host $Opt2}
    "3" {Write-Host $Opt3}
    "4" {Write-Host $Opt4}
    default {
    Write-Host "不正な値が入力されました。: $WUOpt 処理を中断します。"
    Read-Host "終了するには Enterキーを押してください..."
    Exit
    }
}

$Confirm = Read-Host "実行します。よろしいですか？ (Y/n)"
if ($Confirm -ne "Y") {
    Write-Host "処理を中断します。"
    Read-Host "終了するには Enterキー を押してください..."
    Exit
}

Write-Host "-----"
try {
    Regset -RegPath "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" -RegKey "AUOptions" -RegKeyType "DWord" -RegKeyValue $WUOpt
    Write-Host "処理が終了しました。"
    Write-Host "設定を有効にするためにはWindowsの再起動が必要です。"
} catch {
    Write-Host "エラーが発生しました。"
    Write-Host $Error[0]
}

Read-Host "終了するには Enterキー を押してください..."

Windows Server 2016(またはWindows 10)でのWindows Update設定変更

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実施

おまけ