はじめに
知っている人には当たり前のことですが、知人に「そんな良い方法が!」と驚かれたので投稿してみます。
IoTを簡単に試してみる場合、SORACOMのサービスが非常に手軽で便利です。
SORACOMでは特定用途の専用デバイスや、SIMが差し込める開発用デバイスなど様々なデバイスを提供しており、以下のような利用が一般的かと思います。
一方、SIMフリーのモバイルルーターにSORACOMのSIMを入れて使うこともできます。
通常、Raspberry PiやM5Stackのような開発機器には標準でWi-Fiが搭載されているので、USBドングルや専用の拡張モジュールを購入する前に手軽に試す1ことができます。
設定方法
私の勤務する会社で使うNECのAterm MR05LNはデュアルSIMに対応しているので、設定により通常使用する通信と切り替えが可能です。
以下ではMR05LNで通常の通信情報を生かしたまま、設定を追加する方法を紹介します。
SIMの挿入
APN設定
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任意のサービス名(ここでは「SORACOM」としています)、APN「soracom.io(plan-DUの場合、du.soracom.io2」、ユーザー名・パスワード共に「sora」を入力し、認証方式「CHAP(PAPでも可)」を選択して「登録」をタップする。
SIM切り替え
元の通信に戻す場合は1.の手順で「SIM1固定」にしてください。
使用
Raspberry PiやM5Stackなどの機器でSSIDと暗号化キーを接続すると、各種SORACOMサービスにデータ送信可能となります。
実際の使用例は今後紹介できればと思います。
補足
今回、モバイルルーターを使った方法を紹介しましたが、同様の方法でSIMフリーのスマートフォンのテザリング機能を使うこともできます。
ただ、スマートフォンはバックグラウンドで様々な通信(メール受信やアプリの更新確認など)をするので、個人的にはあまりお勧めしません。
注意事項
当たり前のことではありますが、SSIDと暗号化キーが漏れると大変なことになるので、情報の取り扱いにはご注意ください。
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デバイスとモバイルルーター間がWi-Fi接続となるため、安定性を重視する場合はUSBドングルや専用モジュールがオススメです。 ↩