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【Rails】メール送信設定 〜gmail利用〜

Last updated at Posted at 2019-09-22

はじめに

某プログラミングスクールでのチーム開発振り返り編。

どうせなら、ちゃんとメール送信できる環境にしたいな…と、考えました。
が、メールサーバたてるの?!どうすりゃいっけ?!って思っていたら、gmailが使えるようなので、お試しでgmailアカウントからメール送信してみました。

間違っている点などあれば、ご指摘・指南いただけると嬉しいです!

実現したいこと

開発環境および、本番環境でgmailを使ったメール送信

全体の流れ

今回はこんな感じの流れです。
[gmailアカウントで2段階認証用のパスワード取得]
 ↓
[Railsのconfig設定変更]

設定手順

それでは、コチラもちゃきちゃき行きましょう。

gmailアカウント/2段階認証用のパスワード取得

gmailのアカウント取得が必要です。
今回は、gmailアカウントの2段階認証をオンにして、専用の認証パスワードを取得した上で設定を行いました。
※通常の認証パスワードを使用するとエラーとなります。(Net::SMTPAuthenticationErrorとか出ちゃいます)

① 送信用に利用するgmailのアカウントでログイン
 googleアカウント画面を表示してください。
② [セキュリティ]設定
 画面左のメニューから[セキュリティ]を選択し、セキュリティの設定画面を開きます。
   Image from Gyazo
③ 2段階認証を有効化
 [Googleへのログイン]にある[2段階認証プロセス]を選択し、画面に沿って設定を完了させてください。
 ※既に有効な場合は、手順をスキップしてください
  Image from Gyazo
④ アプリで利用するためのパスワードを取得します。
 [Googleへのログイン]にある[アプリパスワード]を選択し、パスワードを発行してください。
Image from Gyazo
⑤ パスワード取得完了
 発行完了すると、下図の用に16桁の番号が払い出されます。
 この番号をメールアカウントの認証パスワードとして、利用してください。
Image from Gyazo

Railsのconfigファイル編集

メール送信設定はconfig/environment配下にある各環境ごとの設定ファイルに定義すればOKです。
開発環境と本番環境の違いはdefault_url_optionsくらいかなと思います。
ほぼ一緒ですが、とりあえず羅列^^;

【フォルダ構成】
 config
  ∟environments
   ∟development.rb ・・・ 開発環境
   ∟test.rb     ・・・ テスト環境(今回は対象外)
   ∟product.rb    ・・・ 本番環境

①開発環境

config/environments/development.rb
Rails.application.configure do
 #中略#
  #deviseが認証用のURLなどを生成するのに必要になる(らしい)
  config.action_mailer.default_url_options = {  host: 'localhost', port: 3000 }
  #送信方法を指定(この他に:sendmail/:file/:testなどがあります)
  config.action_mailer.delivery_method = :smtp
  #送信方法として:smtpを指定した場合は、このconfigを使って送信詳細の設定を行います
  config.action_mailer.smtp_settings = {
    #gmail利用時はaddress,domain,portは下記で固定
    address:"smtp.gmail.com",
    domain: 'gmail.com',
    port:587,
    #gmailのユーザアカウント(xxxx@gmail.com)※念のため、credentials.yml.enc行き
    user_name: Rails.application.credentials.gmail[:user_name],
    #gmail2段階認証回避のためにアプリケーションでの利用パスワードを取得、必ずcredentials.yml.endに設定を!!
    password: Rails.application.credentials.gmail[:password],
    #パスワードをBase64でエンコード
    authentication: :login
  }
#中略#
end

②本番環境

config/environments/product.rb
Rails.application.configure do
 #中略#
  #deviseが認証用のURLなどを生成するのに必要になる(らしい)
  config.action_mailer.default_url_options = {  :host => 'http://ipアドレス'or'ドメイン名' }
  #送信方法を指定(この他に:sendmail/:file/:testなどがあります)
  config.action_mailer.delivery_method = :smtp
  #送信方法として:smtpを指定した場合は、このconfigを使って送信詳細の設定を行います
  config.action_mailer.smtp_settings = {
    #gmail利用時はaddress,domain,portは下記で固定
    address:"smtp.gmail.com",
    domain: 'gmail.com',
    port:587,
    #gmailのユーザアカウント(xxxx@gmail.com)※念のため、credentials.yml.enc行き
    user_name: Rails.application.credentials.gmail[:user_name],
    #gmail2段階認証回避のためにアプリケーションでの利用パスワードを取得、必ずcredentials.yml.endに設定を!!
    password: Rails.application.credentials.gmail[:password],
    #パスワードをBase64でエンコード
    authentication: :login
  }
#中略#
end

smtp送信の設定項目

以下のような設定項目が用意されているようです。
色々試してみると楽しいです。

項目名 概要 設定値
:address リモートメールサーバーの利用を許可する。 デフォルト:localhost
異なる場合は適宜設定を行う
:port smtp(メール)サーバのポート番号 デフォルト:25
異なる場合は適宜設定を行う
:domain リモートメールサーバーのドメインの指定 デフォルt指定なし
必要に応じHELOドメインを指定
:user_name smtp(メール)サーバのユーザ認証アカウント デフォルト:指定なし
必要な場合は設定する
:password smtp(メール)サーバのユーザ認証パスワード デフォルト:指定なし
必要な場合は設定する
:authentication 認証パスワードのやりとり方法 認証アカウントの設定がある場合は、下記のいずれかを選択
:plain/平文
:login/Base64でエンコード
:cram_md5/チャレンジ/レスポンスによる情報交換と、MD5アルゴリズムによる重要情報のハッシュ化の組み合わせ(gmailはこの設定だとエラー)
:enable_starttls_auto SMTPサーバーでSTARTTLSが有効かどうかを検出して有効にする デフォルト:true
gmailではfalseにするとエラーになりました
:openssl_verify_mode TLSを利用する場合にOpenSSLが認証をチェックする方法を指定 OpenSSL検証定数の名前('none'、'peer'、'client_once'、'fail_if_no_peer_cert')

その他のオプション

raise_delivery_errors
メール配信に失敗した場合にエラーを発生するかどうかを指定します。このオプションは、外部のメールサーバーが即時配信を行っている場合にのみ機能します。
trueにしておくことで、送信元のメールboxに送信エラーとなったメールがそのまま届きます!

補足説明

gmailアカウントの秘匿
 credential.yml.encに追加することをお勧めします。(Rails5.2以上)
 具体的な設定方法はコチラを参照ください。

まとめ

AWSでお試し環境動かす方が苦労して、あまり感想が・・・と言う^^;
メールには様々なセキュリティ対策のための仕組みがあると思うので、その実現のための方法を模索したりするのも楽しそうです。AWSのメールサービスとか使うとフィルタ機能も使えるみたいなんで、少し心が動く所。。

参考

Action Mailer の基礎
 → 殆どがこちらの記載内容を参考に書いたものです^^;

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