粒子法とは?DualSPHysicsとは?
本記事の目標は,OSS(オープンソースソフトウェア)の粒子法ソフトであるDualSPHysicsを導入し,テストケース"01_Dambreak"をとりあえず実行~可視化できることです.
粒子法とは計算対象物を粒子の集まりとして表現し,連続体に関する微分方程式を数値的に解くための離散化手法の一つです.
計算格子を持ちないことから,大きな変形を取り扱うことができ,相変化をモデリングすることができることに強みがあります.
粒子法は微分演算子の定義およびタイムステップの取り扱いの違いから
MPS(Moving Prticle Simulation)法およびSPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)法に分類されます.
DualSPHysicsはSPH法を用いた,オープンソースの粒子法ソフトウェアです.
ヨーロッパを中心に開発が進められています.
本記事ではオープンソースによるシミュレーションの初学者が,DualSPHysicsのテストケースを実行する過程をメモとして残します.
インストールから実行については前の記事を参照してください.
Dambreakの可視化
まず,Paraviewをインストールします.
ディレクトリ
DualSPHysics/example/main/01_Dambreak/Dambreak_out/Particles
へ移動します.つぎに,ディレクトリParticles内のファイル
PartFluid_0000.vtk
PartFluid_0001.vtk
...
PartFluid_0200.vtk
をParaviewの画面にドラッグアンドドロップします.
さらに
PartBound_0000.vtk
をParaviewの画面にドラッグアンドドロップします.
下図の通り操作することでとりあえず可視化することができます.
画面上部の再生ボタンを押すことで結果をコマ送りにすることができます.