1. はじめに
1-1. 作成日
2020-01-15
1-1. Python3の最新バージョン
- 2019年04月時点での、最新は「Python3.7.3」
- 2019年11月時点での、最新は「Python3.8.0」
- 2019年12月時点での、最新は「Python3.8.1」
1-2. 構築する環境について
- 今回インストールするPython3のバージョンは "Python3.8.1" です。
- 最新のバージョンがリリースされたら、適時読み替えて下さい。
- 開発環境は" Jupyter Notebook "を使います。
1-3. 大きな流れ
- 2章:Python3のインストール
- 3章:仮想環境の説明と構築
- 4章:Jupyter Notebook のインストール
2.Python3のインストール
2-1. Windows
2-1-1. インストール
Windows10に公式インストーラを使ってPython3.8.1をインストール。
手順
- Python公式サイト(Windows)へアクセスします。
- Stable Releases(安定版)をダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラをダブルクリック--> インストールダイアログが表示されます。
- インストールダイアログの途中で "Add Python 3.X to Path" のチェックボックスにチェックを入れます。
- "Install Now" をクリックすると、インストールされます。
手順2 ダウンロードの詳細
Stable Releases(安定版)をダウンロードしてください。
"Download Windows x86-64 web-based installer" をクリックするとダウンロードが開始します。
"python-3.8.1-amd64-webinstall.exe" というファイル(インストーラ)がダウンロードされます。
2-1-2. インストールが完了したことの確認
手順
- コマンドプロンプト or パワーシェルを起動
- Pythonのバージョンを確認
- Pythonの対話モードへ入れるか確認
手順1 シェルの起動の詳細
- [Win]+[R]キーを押下 --> "ファイル名を指定して実行" ダイアログが表示されます。
- "cmd" と入力して"OK"ボタンを押下
- または、"powershell" と入力して"OK"ボタンを押下
手順2 Pythonのバージョンを確認の詳細
> python -V
Python 3.8.1
手順3 Pythonの対話モードへ入れるか確認の詳細
> py
Python 3.8.1 ...(日付などの情報(インストールしたバージョンや環境によって異なる))
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
">>>" と表示されていればOKです。
この対話モードの状態で、Python3のプログラムを入力し "Enter" するとプログラムが実行されます。
対話モードを終了するには、"quit()" or "[Ctrl]+[z]+[Enter]" です。
2-2. macOS
2-2-1. インストール
- デフォルトでPython2.7がインストールされています
- 近い将来に、Python3.Xに置き換わるかもしれません
- これは、macOSがPythonを使ったツールを使用しているためです
- ここでは、Python2.7と共存する形でPython3.Xをインストールします
- macOS 10.9以降のバージョンに公式インストーラを使いインストールします、
手順
- Python公式サイト(macOS)へアクセスします。
- Stable Releases(安定版)をダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラをダブルクリック--> インストールダイアログが表示されます。
- 指示に従ってインストールします。
- macOSのSSLルート証明書の利用を許可します。
手順2 ダウンロードの詳細
Stable Releases(安定版)をダウンロードしてください。
"Download macOS 64-bit installer" をクリックするとダウンロードが開始します。
"python-3.8.1-macosx10.9.pkg" というファイル(インストーラ)がダウンロードされます。
手順5 macOSのSSLルート証明書の利用を許可の詳細
$ cd /Applications/Python\ 3.8/Install/
$ ./Install\ Certificates.command
2-2-2. インストールが完了したことの確認
手順
- ターミナルを起動
- Pythonのバージョンを確認
- Pythonの対話モードへ入れるか確認
手順2 Pythonのバージョンを確認の詳細
> python3 -V
Python 3.8.1
手順3 Pythonの対話モードへ入れるか確認の詳細
> python3
Python 3.8.1 ...(日付などの情報(インストールしたバージョンや環境によって異なる))
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
">>>" と表示されていればOKです。
この対話モードの状態で、Python3のプログラムを入力し "Enter" するとプログラムが実行されます。
対話モードを終了するには、"quit()" or "[control]+[d]" です。
3.仮想環境の説明と構築
仮想環境の説明
- 1つのコンピュータの中に複数のPythonの実行環境を構築することができます。
- Pythonのバージョンやライブラリのバージョンを複数実行できるようにすることも可能です。
- 例) XとYと言う2つのPythonプログラムを開発しているとして、それぞれで、使用するバージョンが違う場合に役に立ちます。
仮想環境の構築
仮想環境
Pythonの仮想環境は、特定の場所に配置したフォルダの単位で作られます。
例えば、C:¥env_test¥
に仮想環境を構築したら、env_test
フォルダの配下に、ライブラリなどが配置されます。
仮想環境の削除
仮想環境のフォルダを削除(ゴミ箱へぽい)。
仮想環境構築場所のコツ
仮想環境は開発するソフトウェアの数分(たくさん)構築することになります。
どこにPython3の仮想環境を構築したか分からなくならないように、
Python3の仮想環境はココ!という場所を1つ作って(フォルダ)、
その配下に仮想環境を構築することをお勧めします。
私は、
C:¥Users¥hoge¥Documents¥dev¥python
をPython3の開発環境(仮想環境)フォルダと決めて運用しています。
仮想環境の構築
コマンドプロンプト(windows) or パワーシェル(windows) or ターミナル(macos)を起動します。
今回は、
C:¥Users¥hoge¥Documents¥dev¥python
に env_wk
という名前の仮想環境を構築します。
まずは、仮想環境を構築するフォルダへ移動します。
> cd C:\Users\hoge\Documents\dev\python
macosなら
$ cd C:\Users\hoge\Documents\dev\python
> python -m venv env_wk
macosなら
$ python3 -m venv env_wk
仮想環境の有効
仮想環境を構築しただけでは、あまり意味がありません。
構築した仮想環境を有効化します。
構築した仮想環境へフォルダ移動します。(移動済みなら不要)
> cd C:¥Users¥hoge¥Documents¥dev¥python
macosなら
$ cd C:\Users\hoge\Documents\dev\python
> env_wk¥Scripts¥Activate.py
または
> env_wk¥Scripts¥Activate.bat
macosなら
$ cd env_wk\bin\
$ source ./activate
有効化すると、(env_wk) >
とプロンプトの前に仮想環境のフォルダ名が表示されます。
(env_wk) C:¥Users¥hoge¥Documents¥dev¥python>
仮想環境の無効化
仮想環境の無効化は deactivate
コマンドを実行します。
プロンプトが標準の表記に戻り、仮想環境から抜けたことがわかります。
(env_wk) > deactivate
仮想環境の注意(その1)
仮想環境を構築したフォルダ(今回だと、env_wk)を、
別のフォルダへ移動するのは止めた方が良いです。
一度、仮想環境を作ったら、一生そのフォルダ階層を守って開発してください。
ハッキリ言ってロクなことが無いです。
私は、うっかりフォルダを引っ越ししてしまい、
pipが仮想環境内のpipが使われずに、グローバル環境のpipが使われてしまうようになりました。
venvコマンド
の公式マニュアルを軽く見た感じフォルダ移動しても良い。
という記載は見つかりませんでした。
じゃぁ、開発しているこの仮想環境を別のフォルダに移動したい場合や、
別のマシンへ引っ越ししたいときはどうするか?
requirements.txtを使います。
ファイル出力しておいて
$ pip freeze > requirements.txt
これで一括インストール
$ pip install -r requirements.txt
仮想環境の注意(その2)
ソースファイルは、env_wkフォルダ配下に置かない方が良い。
Visual Studio Codeでデバッグ実行するときに嵌ります。
私は、このようなフォルダ構成で開発しています。
project_foldar(任意の名前)/
├ env_wk/
├ src/
│ └ main.py ← ソースファイル
兎に角、ソースファイルと仮想環境のフォルダ(env_wk)は別の階層のディレクトリに分けます。
4.Jupyter Notebook のインストール
インストール
仮想環境を有効にして、以下のコマンドを入力します。
(env_wk) > pip install jupyter
もし失敗してしまった場合は、以下のコマンドを入力してから再トライしてください。
(env_wk) > pip install -U pip
Jupyter Notebook の起動
(env_wk) > Jupyter Notebook
Webブラウザが起動し、Jupyter
の画面が表示されれば成功です。
機能の追加
機械学習やデータ解析の分野で使用される定番ライブラリ(機能)は以下の通りです。
- Numpy(数値計算を効率的に行うための機能)
- SciPy(数学、科学、工学のための数値解析機能)
- pandas(データ解析を支援する機能機能)
- matplotlib(グラフを描画するための機能)
- scikit-learn(機械学習のための機能)
一気にインストール(機能を追加)しておいてください。
(env_wk) > pip install numpy scipy pandas matplotlib scikit-learn
その他の参考記事
余裕があれば以下の記事も参照してください。
世界一簡単なPython3の導入