##はじめに
ExcelVBAでChromeを自動起動するためには、単にスクリプトを書くだけではなく、事前準備が複数必要だと分かった。
備忘録メモしておく。
##大まかな流れ
<事前準備>
1:Selenium Basicのインストール
2:Selenium Basic内のchromedriverの最新化
3:.NET Frameworkのインストール
4:ExcelVBE内の参照設定
<スクリプトを記載>
5:「GoogleChromeを起動する」内容をVBE内に書く
##1:Selenium Basicのインストール
VBAでChromeを操作するためにSelenium Basicをインストールする必要あり
①インストールしていく。まずは下記URLにアクセス
http://florentbr.github.io/SeleniumBasic/
②Release pageをクリック
③SeleniumBasic-2.0.9.0.exe(※2021年2月時点のバージョン)を押下し、ダウンロード
④ダウンロードしたファイルを起動し、インストール
インストーラ画面は基本的にデフォルトの設定で問題なし
⑤下記にインストールされていることを確認
C:\Users\ユーザー\AppData\Local\SeleniumBasic
※もしくは以下をエクスプローラへコピペ
%LOCALAPPDATA%\SeleniumBasic
##2:Selenium Basic内のchromedriverの最新化
上述で確認したフォルダに配置されている「chromedriver.exe」は最新ではなく、
最新版に置き換える必要あり
①:置き換えていく。まずは下記URLにアクセス
https://sites.google.com/a/chromium.org/chromedriver/
②:下記のように記載されている太字箇所をクリック
Latest stable release: ChromeDriver 88.0.4324.96(※2021年2月時点のバージョン)
③適切なファイルをダウンロード
Windowsなら「chromedriver_win32.zip」をダウンロード
④:ダウンロードしたZIPファイルの中身「chromedriver.exe」を下記フォルダに配置し、古い「chromedriver.exe」と置き換え
C:\Users\ユーザー\AppData\Local\SeleniumBasic
※もしくは以下をエクスプローラへコピペ
%LOCALAPPDATA%\SeleniumBasic
##3:.NET Frameworkのインストール
適切な.NETをインストールしておかないと、VBAは正常に動作しない。
①:下記スクリプトをダブルクリックし、.NET Frameworkインストール
C:\Users\ユーザー\AppData\Local\SeleniumBasic\Scripts
StartChrome.vbs
※5分ほどかかる
##4:ExcelVBE内の参照設定
ExcelVBE内の設定を行わないと、インストールしたSelenium設定が読み込まれないので、参照設定を行う。
①:Excelを起動し、VBE(【開発】タブ→Visual Basic)を開く
②:VBE内の【ツール】タブ→参照設定を押下
③:Selenium Type Libraryにチェックし、OKを押下
##5:「GoogleChromeを起動する」内容をVBE内に書く
Yahooサイトへアクセスするコードを記載する
①:以下をコピペし、実行
Sub Yahoo_show()
Dim Driver As New Selenium.WebDriver
Driver.Start "chrome" '←.NET Frameworkをインストールしていないとここでエラー
Driver.Get "https://www.yahoo.co.jp/"
Stop '←コレを記載していないと、実行時、自動で開いたブラウザが自動で閉じられる
End Sub