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Tableau Publicで「新車販売台数」前年同月比推移、不要データをスルーする仕様を活用

Last updated at Posted at 2021-11-06

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新車販売数のデータをピックアップ

トヨタ自動車の2021年9月中間決算は、売上高は前年同期比36.1%増の15兆4812億円、純利益が前年同期の2.4倍超の1兆5244億円と、中間決算としていずれも過去最高となったそうです。
ただ、自動車業界では半導体不足の影響を受け、減産傾向。新車販売台数にも影響しています。

以前、「新車販売台数」の推移を調べました。
その際は「Google Data Portal」だけで前年同月比(YtoY)を集計する方法がわからず途中で終わったので、今回は「Tableau Public」を使って確認してみます。
前回同様、データ取得元として、「統計ダッシュボード」(総務省統計局)→「Googleスプレッドシートで」を使いました。

余計な要素をTableauでスルー

取り込んだ元のデータは以下のように上の行に集計に使わない要素や、時間軸の列にアルファベットの文字が入っていたりします。

(データ上部 ※集計に使わない要素が含まれる)
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(下にスクロール)
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(さらにスクロール ※時間軸要素に「YC」と文字列が含まれる)
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「Google Data Portal」や「Power BI Desktop」、「R」などでこのデータを扱う場合、以下のように整形します。
そうしないとエラーが出るなどし、手間がかかります。
「Tableau Public」でも、多少整形が必要ですが、不要な要素を“無視″して集計/可視化してくれる感触を持っています。
もちろんデータの内容によりますが、「整形が面倒なのでスキップしたい」というときに「Tableau Public」を使ったりします。

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「NULL」を気にせず進める

Tableau Publicを立上げ、接続先にGoogleスプレッドシートを指定します。

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Google Data Portaのときは整形したデータを使いましたが、今回は元データを使います。
上の行に、集計に沿わない要素(NULLなど)が並びます。
使うのは5列目(時間・月単位)と10列目(販売台数)なので、列名を「time」「value」と変更します。
「time」は文字列型、「value」は整数型になっています。
(取り込み直すと違う型であったりもしました)
「NULL」を気にせず進むことができます。

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「time」を日付型にしたいのですが、2012年1月が「20120100」とddの部分が「00」なので都合が悪いです。
また、「2012CY00」と「YC」(暦年=1年)という文字列が入る値もあり、このままでは日付型に変更できません。
ここで、「time」を整数型にします。

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時間軸とするために「+1」

ワークシートに移ります。

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「time」の計算フィールドを作ります。

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プラス1の演算を設定します。
フィールド名を「計算1(1日)」とします。

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メジャーエリアにあるので、ドラッグして上のディメンジョンエリアに移します。

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続いて「行」フィールドにドラッグすると、「20120101」とddの部分が「01」となり、日付(1日)として扱えるようになります。

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ここで、日付型に変換します。

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と、「YYYY/MM/DD」という日付型に変えることができました。

2012年からの月推移折れ線グラフ

次に「計算1(1日)」を列に、「value」を行にドラッグします。
線グラフを選ぶと、月単位の推移が表示されます。

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「計算1(1日)」が「年」スタイルになっているので「YYYY年MM月」に変えると、月単位の推移が表示されます。

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全体的に減少傾向であることがわかりました。

前年同月比推移YtoYの可視化(1)

前年同月比グラフにする場合、x軸(列)「計算1(1日)」の表示形式を「月」にします。

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左パネルに「計算1(1日)」をドラッグします。

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その単位が「年」であることを確認します。
(「年」になってない場合「年」選びます)

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前年同月比推移YtoYの可視化(2)

続いて「フィルター表示」を選び、右サイドにフィルターメニューを表示します。

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冒頭に記載した、集計に使わない要素が「NULL」となっているので、チェックボックスを外します。
「NULL」の集計値が突出して大きい値だったので、Y軸の最大値が小さくなることで、年別の折れ線グラフが見られるようになります。

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前年同月比推移YtoYの可視化(3)

年ごとに色分けするために、右パネルに配置した「計算1(1日」のスタイルを「色」に変えます。

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行に置いた「value」をクリックし、「簡易表計算」→「前年比成長率」を選択することで、前年同月比の推移となります。

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見やすくするために「マークラベル」(データラベル)を表示します。

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右パネルから「2019」「2020」「2021」の前年同月比のみの表示とします。
色や線の太さも変えました。

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2020年5月が前年比を大きく下回っています。
その反動で、2021年5月の前年比は跳ね上がっているようです。
その後6月以降急に下がっていきます。

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