私の会社ではほとんどの人がテレワークとなるため社員間のコミュニケーションがあまり取れていないという課題があります。
そんな中、先日Qiitaの以下の記事を見て、良さそうと思ったので私のチームでも試してみました。
MetaLife とは
MetaLifeはリモートワークなどを支援するサービスで、以下の特徴があります。
- 業務効率化: アバターで音声・ビデオ通話ができ、コミュニケーションが活性化されます
- 勤務状況の見える化: アバター出社により、メンバーの勤務状況が視覚的に把握できます
- チームの一体感: バーチャル空間でメンバーが集まり、孤立を防ぎ、チームワークを強化します
最大同時接続数25人までであれば無料で試すことができます。
つかいかた
アバター作成
初回の接続時はアバター作成の画面になるので好みのアバターを作りましょう
あとからも編集できます
プロフィール編集
画面左上のアイコンをクリックし、名前の隣の鉛筆アイコンで名前の変更
名前を含めてアバターやステータスなど色々変更したい場合はプロフィールを編集するで編集できます
話しかける
話しかけたい人と同じエリアに入れば話しかけることができます
エリア内に入ると赤い色で視覚的にわかるようになっています
エリア外
エリア内
エリア内に入ったらマイクを On にすることで話しかけられます
相手が MetaLife 以外のタブを表示している場合、エリア内に入ると上のアバター表示部分に インターホンする というボタンが表示されます
これをクリックすることで呼び出すことができます
話しかけられる場所
廊下では距離が近ければ話しかけることができます
机の周りのほか、応接スペースっぽい場所や和室、カフェテラスのような場所もあります
会議室
MetaLife内に会議室もあり画面共有しながら複数人で会話するなどの用途に使えます。
ただ、若干画質が悪く、文字がボケてしまう感じがあります。
こんな感じです
また社内の会議は、以下のChrome拡張で議事録を作っているため、議事録が必要な会議はGoogle Meet、それ以外はMetaLifeのような使い分けでよさそうです。
話しかけてほしくない時
画面下から 着席中 か 離席中 か選択できます
離席中にすることで相手からの通話等を受け付けなくなります
デコ
机の周りやオフィスをデコる事ができます
※デコや看板の設置にはビルダー権限が必要です
かなりユニークなデコ素材もあるので季節によって色々レイアウトを変えるのも良さそう
デコに無い画像で個性を出したい場合は看板機能を使うと便利です
画面下の そのほか のメニューから、看板を設置する を選びます
文字を入力する という文字がデフォルトで入っているので消してクリップアイコンをクリックします
送信するをクリックします
こんな感じで追加されるので、看板のサイズを変更します
上下の高さを変えると画像の比率を無視して切り取られます
左右の幅を変えると画像の比率を保って小さくできます
こんな感じです
プリセットのパーツにはないオリジナルの看板でデスクトップ周りをデコったりすると個性が出て楽しいです
セキュリティ
スペースには無料版でも
- パスワードによるアクセス制限
- アカウントのドメインによるアクセス制限
を設定できます。
私の会社ではGoogle Workspaceを使っているため、ドメインでの制限を設定しました。
つかってみて
いいところ
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音声通話は問題ない
- 音声通話の品質は良好で、クリアな音声での会話ができました
- 音が途切れる場合はビデオをOffにすると安定しました
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インターホンで呼べる
- インターホン機能があり、特定の相手を簡単に呼び出せるのは便利
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話かけやすい
- ユーザーインターフェースが直感的で、自然な会話がしやすい設計になっている
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そこに居る感がある
- 実際にその場にメンバーがいるような臨場感を味わえる
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デスクトップのデコなど意外な一面が見えて面白い
- デスクトップのカスタマイズ機能が充実しており、ユーザーの個性を反映させることができる点が楽しい
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人が一定数居ると楽しい
- 一定のユーザー数がいると、賑やかで活気あるコミュニケーションが楽しめる
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廊下が凝っている
- 距離に応じて声の大きさが変わるなど、細部にまでこだわった設計が素晴らしい
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手軽に着席中・離席中を変更できる
- ステータスを簡単に変更できるため、周囲に自分の状況を伝えやすい
改善が必要なところ
一方で、Meta Life にはいくつかの改善点もあります。
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ビデオ通話の画質が低い
- ビデオ通話の画質が低く、特に文字がぼやける点が問題
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チャットに気づきにくい
- チャットに文字を打っても特に何も通知されないので、チャットが放置されがち
課題
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人が一定数いないとすぐ過疎りそう
- ユーザー数が少ないと過疎状態になりやすい点が懸念
要望
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チャットに文字を打ったら、キャラクターの頭の上に吹き出しで一定時間表示してほしい
- チャットメッセージをキャラクターの頭上に吹き出しで表示することで、視認性を高めることができる
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もう少しアバターのパーツがほしい
- アバターのパーツが増えることで、ユーザーがより個性を表現できるようになる
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看板の内容をAPIで書き換えられると嬉しい
- 今日の全体の予定などを看板に反映できると便利
有識者へのヒアリング
先のQiitaの記事を見ると、このようなバーチャルオフィスツールは、利用を活性化させることが重要のようだった。
前職でバーチャルオフィスツールを使っていたという方が社内にいたので利用を活性化させるための施策など、どのようにしていたかをヒアリングしてみました。
- 「気軽に相談できる」環境を作るため、代表や役員、マネージャー、リーダーは常にログインするルールとした
- オンラインミーティングツール(Google MeetやZoom)は優秀だが、バーチャルオフィスの方が「気軽さ」を感じやすい
- バーチャルオフィスでのオンラインミーティングは、カジュアルなもののみとし、ほかはGoogle Meetを使用した
- バーチャルオフィスはSNSと同じく、多くの人がそこにいることが価値となる
- リーダー達がこの価値を理解し、推進者と共に「ちょっとここで話せる?」と誘導することが重要
なにかルールを決めて積極的に利用して、チーム全体の参加を促進する必要がありそうです。
こんなことにも使えそう
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インターン研修:
社内でインターン生を受ける予定があるので、そこで使ってみるのも良さそう
リモートでのインターン研修になるので、質問などのコミュニケーションを円滑にするツールとして使えそう -
ランチミーティング:
社内で毎週ランチミーティングをやっているが、MetaLifeでやったほうが盛り上がりそう
まとめ
MetaLifeのようなバーチャルオフィスツールは、リモートワーク環境下でのコミュニケーション課題を解決する可能性を秘めています。
特に、アバターを通じた直感的なコミュニケーションや、オフィスの雰囲気を再現する機能は、チームの一体感生むのに役立ちそうでした。
使用してもらった人からは好印象の感想をもらうことができました。
ツールそのものの機能以上に、それをどのように活用するかという姿勢が重要になりそうです。