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OpenChain Japan Work Groupとは?

Last updated at Posted at 2022-12-01

OpenChain Japan Work Groupに参加している大和田です。今日は2022年の活動を振り返りながら、OpenChain Japan Work Groupとは何かについて書いてみようと思います。

OpenChain Japan Work Group

OpenChain Japan Work GroupLinux FoundationOpenChain Projectの日本での活動です。
OSSコンプライアンスのためのベストプラクティスの共有や共通課題の解決を図るための日本語のコミュニティです。
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発足以降、徐々に参加者が増えており、現在、80社/200名以上がメーリングリストに参加しています。
活動を広く知っていただくために全体会合を開催し、個別のテーマ別に8つのサブグループで活動しています。また、その成果をGitHub等で公開しています。

全体会合

全体会合は、ほぼ2ヶ月に1回の頻度で行おうとしていますが、2022年は4回の開催でした。2019年までは、参加各社持ち回りで会場を用意して、顔を合わせて交流していましたが、COVID-19の影響で、2020年からバーチャルミーティングで行っています。
そろそろ、顔を合わせての会合を再開したいと考えているところです。
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毎回、集まっていただいた方に興味を持っていただけるテーマを探して開催しています。
2021年はOSSコンプライアンスに対する各社の取り組み状況を紹介するテーマが多くありましたが、2022年はOSPO(Open Source Program Office)に関するテーマが多くなっています。
これは、2020年12月にOpenChain SpecがISO/IEC 5230:2020 として国際標準となり、OpenChain Specに適合する企業が増えたことがきっかけとなっていると思います。
2021年は、OpenChain Specに適合するための取り組みを考えている方や取り組み始めた方が情報交換やアイディアを得る場としてOpenChain Japan Work Groupを利用されたということではないでしょうか。
2022年は、OpenChain Spec適合を進める中で、組織的な動きが求められ、OSPOへの関心が高まっていることを示していると思います。
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サブグループ

今年、新たにOSPOサブグループの活動が始まりました。
OSPOとは何なのか、どうやってOSPOを立ち上げるといいのかといった疑問、課題を持つ人々が集まっています。それぞれの考えや情報を共有し、ディスカッションを経て、OSPO/OSS推進の役割、実践方法の提案をまとめることを目指しています。
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成果の共有

OpenChain Japan Work Groupでの共同活動成果は、基本的にOpenです。ライセンスとしてはCC0(パブリックドメイン)です。
これまでの会合資料は、GitHubで公開しています。https://github.com/OpenChain-Project/OpenChain-JWG/tree/master/Meeting-Materials
また、Virtual開催となってからの全体会合の録画ビデオは、YouTubeのOpenChainのチャンネルにアップされています。

参加方法

OpenChain Japan Work Groupの情報は次のWebページにあります。
https://openchain-project.github.io/OpenChain-JWG/

全体メーリングリストやサブグループのメーリングリストに参加すると、全体会合やサブグループの会合の案内が届くようになります。

各メーリングリストに参加するには、それぞれ下記のアドレスにメールを送信してください。本文の記載は不要です。
 OpenChain Japan WG ML: japan-wg+subscribe@lists.openchainproject.org
 FAQ SG ML: japan-sg-faq@lists.openchainproject.org
 ライセンス情報 SG ML: japan-sg-licensing+subscribe@lists.openchainproject.org
 Planning SG ML: japan-sg-planning+subscribe@lists.openchainproject.org
 Tooling SG ML: japan-sg-tooling+subscribe@lists.openchainproject.org

参加者間のコミュニケーションはSlackを活用しています。
 https://openchain-japanwg.slack.com/

最後に

OpenChain Japan Work Groupの活動には、個人でも会社でも、ソフト技術者/知財担当者に限らずどのような職種の方でも、無料で参加できます。
メンバーシップ契約のような手続きも一切ありません。
MLのリストやSlackの参加者リストは確かにありますが、正式なメンバーリストはありません。
OpenChain Japan Work Groupという法人があるわけでもありません。
ただ、集まってきた人々が自分たちの集まりをOpenChain Japan Work Groupと勝手に名乗っているだけといえます。

運営はOSS開発と同じといってもいいと思います。

  • 気になるテーマについて、関心を持った人が集まり、オープンに情報交換、意見交換をする
  • 作成した資料をCC0で開示し、他の参加者からコメントをもらったり、修正した資料を返してもらって、資料を共同で改善してゆく
  • 何かの責任や義務があるわけではなく、各自の関心に応じて可能な範囲で自主的に貢献をする
  • その成果は、利用者の自己責任でだれでも自由に使えるものとなる
  • その成果の評価が、それにかかわった人々の評価となる
  • 興味がなくなったり、都合がつかなくなったら、黙っていなくなってもかまわない

こんな運営方法でうまく活動が進んでいるのはなぜなんだろうと思われるかもしれません。
私は、実際に活動に加わってみて、このオープンソースの世界の行動原理がとても理にかなっている、と感じています。
Give & Takeで参加者の協力しようという気持ちが自然と沸き、貢献が集まるようになっている。また、参加者が何かをしようとしたときに障害となるものがほとんどない。もしあったとしても、それを取り除こうとみんなが動く。
なにより、相互に尊重し協力しあうというOSSコミュニティの精神がベースとなっている活動の環境は、安心感があり、とても動きやすいです。

もし興味を持っていただけたなら、まずは全体会合を気軽に覗いてみてください。
全体会合の案内は、OpenChain Japan Work GroupのWebページに掲載されます。

Summary in English.

In 2022, OpenChain Japan Work Group held 4 virtual all member meetings.
Theme of them were mainly OSPO.
And OSPO Sub Work Group has started in this year.
The materials of all member meetings and sub work groups are available at GitHub and videos of meetings are on YouTube.
OpenChain Japan Work Group is one of Open Community and anyone can join freely.
Please feel free to look in at all member meeting. The schedule and details will be posted on the web page.

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