0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

JSON・MarkdownファイルをHTMLに読み込む(XMLHttpRequestを使う場合)

Last updated at Posted at 2024-04-03

webサイトを制作していて、フロントエンドのコードとデータを分けて管理したい時ってありますよね?

  • プロフィールなどのちょっとしたデータのまとまりをページ内に表示したいけど、データベースを作るほどではない…
  • ブログページなどで、原稿を書く人とコーディングする人が別の場合、原稿に修正が入る度にコードも書き直さなければいけなくて面倒…
  • なるべく素のJavaScriptで処理したい(Node.jsのfsとかを使うほどではない...)

といった場合に、JSONやMarkdownファイルを直接HTMLファイルに読み込む方法を調べました。

XMLHttpRequest APIとFetch API

今回のように外部ファイルの内容を取得・表示する場合、XMLHttpRequestオブジェクトを利用する方法とFetchを利用する方法の2つのやり方があります。
FetchはPromiseベースで設計された新しいAPIで、非同期処理をXMLHttpRequestを利用する場合よりもスマートに実装できるので、Fetchを利用するのがよりモダンな書き方になります。

Fetchを利用する方法はこちら(https://qiita.com/outsider-kithy/items/785685507191014fc834)

本記事では、XMLHttpRequest APIを利用する方法を説明します。

JSONファイルを読み込む場合

まず、JSONファイルを読み込んでDOMに追加する場合のやり方です。
こんな感じのJSONデータをまとめたtigers.jsonファイルがあるとします。

tigers.json
[{"打順":"1番","ポジション":"中堅","選手":"近本"},{"打順":"2番","ポジション":"二塁","選手":"中野"},{"打順":"3番","ポジション":"右翼","選手":"森下"},{"打順":"4番","ポジション":"一塁","選手":"大山"},{"打順":"5番","ポジション":"三塁","選手":"佐藤輝"},{"打順":"6番","ポジション":"左翼","選手":"ノイジー"},{"打順":"7番","ポジション":"捕手","選手":"坂本"},{"打順":"8番","ポジション":"遊撃","選手":"木浪"},{"打順":"9番","ポジション":"投手","選手":"才木"}]

このJSONデータを、index.htmlファイル内のid="exportJson"を持ったdiv要素内に、table要素として表示したいと思います。

index.html
<div id="exportJson">
    <!--ここに表形式で出力-->
</div>
script.js
//getElementByIdで出力先を指定
var exportJson = document.getElementById("exportJson");
var table = document.createElement("table");
table.innerHTML = "<thead><tr><th>打順</th><th>ポジション</th><th>選手</th></tr></thead>";
var tbody = document.createElement("tbody");
table.appendChild(tbody);

getElementById()メソッドで出力先を指定し、createElement()メソッドでtable要素を追加しておきます。

XMLHttpRequestオブジェクトを利用

今回のように、JSONファイルなど外部のファイルを読み込んだり出力したりするためには、JavaScriptのXMLHttpRequestオブジェクトを利用します。XMLHttpRequestはJavaScriptでHTTPリクエストを行うための組み込みオブジェクトで、このオブジェクトを通して.json.mdファイルを開いたり読んだりしていきます。

script.js
let xhr1 = new XMLHttpRequest();
//.jsonファイルを読み込む
xhr1.open("GET", "tigers.json", true);
xhr1.onreadystatechange = function() {
    //レスポンスが正常に返ってきたら
    if (xhr1.readyState === 4 && xhr1.status === 200) {
        let data = JSON.parse(xhr1.responseText);
        //JSONオブジェクトの数だけ<tr>要素を書き出す
        for (let key in data) {
            if (data.hasOwnProperty(key)) {
                let tr = document.createElement("tr");
                tr.innerHTML = "<td>" + data[key]["打順"] + "</td><td>" + data[key]["ポジション"] + "</td><td>" + data[key]["選手"] + "</td>";
                tbody.appendChild(tr);
                table.appendChild(tbody);
                exportJson.appendChild(table);
            }
        }
    }
}
//リクエストをサーバーに送信
xhr1.send();

xhr1.readyState === 4はレスポンスが送信完了されたかどうかを、xhr1.status === 200は正常にレスポンスが返ってきたかどうかを判定しているので、すなわちJSONデータが末尾まで正常に返ってきた場合、createElementappendChildでDOMに追加する、という流れになっています。

参考:XMLHttpRequest: readyState プロパティ

JSON内の各オブジェクトはdata[key]で取得でき、オブジェクトのプロパティにはdata[key]["打順"]のように指定してアクセスすることができます。
これで、index.html上にJSONデータを元にしたtableが表示されます。

json.png

Markdownファイルを読み込む場合

次に、Markdownファイルを読み込んでDOMに追加する方法です。
基本的な方法はJSONファイルの時と同じですが、MarkdownをHTMLに変換するために、
Marked.jsというライブラリを利用します。

参考:marked.js

こんな感じのtigers.mdファイルがあるとします。

tigers.md
# 六甲颪

## 1番
六甲おろしに颯爽(さっそう)と

蒼天(そうてん)翔ける日輪の

青春の覇気麗しく

輝く我が名ぞ阪神タイガース

オウ オウ オウオウ

阪神タイガース フレ フレフレフレ

(...続く)

この.mdファイルの内容を、index.htmlid="exportMarkDown"を持ったdiv要素内に出力します。index.html上でmarked.jsも忘れずに読み込んでおきます。

index.html
<h2>Markdownを読み込む</h2>
<div id="exportMarkDown">
    <!--ここにMarkdownを出力-->
</div>

<!--Markd.jsの読み込み-->
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/marked/marked.min.js"></script>

そして、JavaScriptでJSONファイルの時と同様に、XMLHttpRequestオブジェクトを利用して.mdファイルを読み込みます。

script.js
//getElementByIdで出力先を指定
var exportMarkdown = document.getElementById("exportMarkDown");

let xhr2 = new XMLHttpRequest();
xhr2.open("GET", "tigers.md", true);
xhr2.onreadystatechange = function(){
    if(xhr2.readyState === 4 && xhr2.status === 200){
        let data = xhr2.responseText;
        //marked.jsを利用してMarkdownをHTMLに変換
        exportMarkdown.innerHTML = marked.parse(data);
    }
}
xhr2.send();

HTMLへの出力の部分では、Marked.jsmarked.parse()メソッドを利用しています。
これで、index.html上にMarkdownファイルの内容がDOM要素として追加されます。

markdown.png

コードの全文はこちら(https://github.com/outsider-kithy/parseJSON)

0
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?