5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

事の発端

ある日私はJavaScriptの歴史について少し学びました。
その中で、ES6(ECMAScript2015)でletとconstが追加され、varが非推奨になったことを知りました。
また、ある時には友人からvarは使うんじゃないと言われました。
そこで私は思いました。
「なんでvarなんて存在するの!?varっていらない子じゃない!?」 と。

しかし、存在するからには何か理由があるのだろうと私はvarについて少し調べてみることにしました。

JavaScriptにおけるvar

varはletやconstのようなJavaScriptには変数を宣言するためのキーワードです。
このvar, let, constのは以下の表に示すような違いがあります。

var let const
再代入 可能 可能 不可能
再宣言 可能 不可能 不可能
スコープ 関数スコープ ブロックスコープ ブロックスコープ
巻き上げ 起こる 起こらない 起こらない

なぜJavaScriptを書く上でvarは嫌われているのか

上の表で示されているようにvarは再宣言が可能という特徴があります。
再宣言が可能なことで、気づかないうちに二重で宣言してしまい予期しない不具合が発生する危険性を孕んでいます。

例えば、以下のような訳のわからないことが発生します。

var num = 1;
console.log(num); // -> 1

if(num === 1) {
  var num = 1234;
  console.log(num); // -> 1234
}

console.log(num); // -> 1234
  1. var を使用し、 num という変数を宣言
  2. if 文の中で var を使用し、 num という変数を宣言している。 let や const であればブロックスコープの中で宣言したという扱いになり変数名は衝突しないが、 var にはブロックスコープがないため、変数名が衝突。再宣言が起きて1行目の num の中身が書き換わってしまう
  3. num が 1234 になる

引用:恐怖! var の動きが意味不明すぎる! #JavaScript - Qiita

このようなことが発生するため、varは嫌われES6以降は使わないようにしましょうと言われているようです。

JavaScript以外のプログラミング言語におけるvar

調べてみるとvarはJavaScript以外でも使われている言語があるようです。
しかし、どうやら仕様がそれぞれ異なるようです。

JavaやC#,D言語

これらの言語でのvarは暗黙的に型を推論するために使用されるものです。
再宣言はできません。
変数の型が右辺から明らかな場合や型名が長い場合にvarを使うことでコードを読みやすくします。
例えば、以下のような場合です。

// 従来の書き方 
DateTimeFormatter dtf = DateTimeFormatter.ofPattern("yyyy/MM/dd");
// varを使った書き方
var dtf = DateTimeFormatter.ofPattern("yyyy/MM/dd");

引用:【Java】varを使うべき場合、使うべきではない場合 #型推論 - Qiita

Scala

Scalaには変数が再代入できるvarと再代入できないvalの2種類の変数があります。
再宣言はできません。

なぜJavaScriptではvarが存在するのか

この部分に関してはあまり有用な記事を発見できず、自分の推測・妄想で書いているので詳しい先輩エンジニアの方がいらっしゃいましたら教えていただけると幸いです。

なぜ開発当初にこの仕様のvarを実装し、他の変数を用意しなかったのか

JavaScriptは1995年にわずか10日間で開発されたようです。
そのため、実装しやすくするために再代入も可能なvarを実装したのかもしれないです。

なぜ今もJavaScriptにvarは残っているのか

ES6以前に実装されたサイトやES6以降も慣れたvarで書いている人もいるため、varを消してしまうと様々なサイトで不具合が発生されると考えられるためだと私は考えます。

さいごに

  • JavaScriptにおいてvarは再宣言が可能な変数で、letやconstが存在する現在(ES6以降)では時代に置き去りにされた要らない子のようです。
  • JavaScript以外では現役のようです。

参考にさせて頂いた記事

5
1
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
5
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?