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URL短縮ってあれどうやってるの?

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はじめに

TwitterやSNSでよく見かける短いURL(例: https://bit.ly/3abc123)。これらは「URL短縮サービス」を利用して生成されたものです。この記事では、URL短縮がどのような仕組みで動いているのか、具体的な技術やアルゴリズムについてわかりやすく解説します。

URL短縮とは?

URL短縮は、長いURLを短い文字列に変換する技術です。これにより、以下のようなメリットがあります:

  • 文字数を節約:SNSなど文字数制限がある場面で便利
  • リンクの見た目をシンプルに:長いURLが煩雑に見えるのを防ぐ
  • クリック率の向上:短いURLは視覚的に魅力的でクリックされやすい

代表的なサービスには以下があります:

  • Bitly
  • TinyURL
  • Google URL Shortener(現在は廃止)

URL短縮の仕組み

1. 入力されたURLをデータベースに保存

ユーザーが長いURLを入力すると、そのURLがデータベースに保存されます。このとき、各URLには一意の識別子(ID)が割り当てられます。

2. 識別子を短い文字列に変換

識別子(通常は数値)をエンコードして、短い文字列を生成します。このエンコードには以下の方法が使われます:

  • Base62エンコーディング
    数値を「英数字(0-9, a-z, A-Z)」で表現することで短い文字列を生成します。
    例: 数値 12345 → Base62エンコード → dnh

3. 短縮URLを生成

生成された文字列を元に、ドメイン名と組み合わせて短縮URLを作成します。
例: https://bit.ly/dnh

4. リダイレクト処理

ユーザーが短縮URLにアクセスすると、その文字列をデコードして元のURLをデータベースから取得し、リダイレクトします。

URL短縮アルゴリズム

以下は簡単なURL短縮アルゴリズムの例です:

Pythonでの実装例

import string

# Base62エンコーディング用の文字セット
BASE62 = string.digits + string.ascii_letters

def encode(num):
    """数値をBase62形式に変換"""
    if num == 0:
        return BASE62[0]
    result = []
    while num > 0:
        num, rem = divmod(num, 62)
        result.append(BASE62[rem])
    return ''.join(reversed(result))

def decode(short_url):
    """Base62形式から数値に変換"""
    num = 0
    for char in short_url:
        num = num * 62 + BASE62.index(char)
    return num

# 使用例
original_url_id = 12345
short_url = encode(original_url_id)  # 短縮された文字列: 'dnh'
print("Short URL:", short_url)

decoded_id = decode(short_url)  # 元のID: 12345
print("Decoded ID:", decoded_id)

このコードでは、数値IDをBase62形式でエンコードし、短い文字列として表現しています。

URL短縮サービスが考慮するポイント

1. 一意性の確保

同じ長いURLが入力されても異なる短縮URLが生成されないよう、一意性を保証する必要があります。これには以下の方法が使われます:

  • データベース内で既存のURLをチェックして再利用する
  • ハッシュ関数(例: MD5, SHA256)で一意な識別子を生成

2. 短縮文字列の長さ

短すぎると衝突(同じ文字列が生成される)が発生しやすくなるため、適切な長さを選ぶ必要があります。通常は6〜8文字程度が一般的です。

3. セキュリティ対策

  • 短縮URLによるフィッシング詐欺防止
  • 不正なリンク(マルウェアサイトなど)の検出

URL短縮サービスの応用例

  1. マーケティング
    短縮URLにクリック数トラッキング機能を追加し、広告効果測定などに活用

  2. カスタムリンク
    ブランド名や特定キーワードを含むカスタムリンク(例: https://brand.ly/sale2025)で認知度向上

  3. 統計情報提供
    短縮リンクごとにアクセス数や地域分布などの詳細な分析情報を提供


URL短縮サービスの課題

  1. リンク切れ
    元の長いURLが削除されると、短縮URLも無効になる可能性があります

  2. セキュリティリスク
    短縮されたリンク先が不明瞭なため、不正サイトへの誘導が容易になることがあります

  3. 依存性
    特定サービスに依存する場合、そのサービス終了時にリンクが利用できなくなる可能性があります

まとめ

URL短縮は非常に便利な技術ですが、その裏にはデータベース管理、エンコーディングアルゴリズム、一意性保証など多くの技術的配慮があります。Pythonなどで簡単に実装できるので、自分専用のURL短縮サービスを作ってみるのも面白いかもしれません!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。もし改善点や質問があれば、ぜひコメントしてください!

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