Amazon Echoとは
- Amazon.comの開発した音声認識端末
Amazon Alexaとは
- クラウドベースの人工知能（AI）音声認識サービス
Alexa Voice Service(AVS)とAlexa Skill Kit(ASK)
- Alexaはサードパーティによる拡張が可能。主な方法は以下の２つ
- AVS
  - AVSとは：Amazon Alexaと接続を提供できるツール
  - 実現できること：「マイク」「スピーカー」「インターネット接続」ができる端末に、Echoと同じ機能をもたせる
- ASK
  - ASKとは：音声で操作する機能を簡単に開発できる無料のSDK
  - 具体的には、API、ツール、ドキュメント、コードサンプル
  - 実現できること：Skillという形で標準では備えていない拡張機能の実装

1. 概要

Amazon EchoのCustom Skill開発が初めて！という人に向けた、開発における概念を抑えます。

2. Amazon Echoとは

Amazon.comの開発したスマートスピーカー。Google Homeの友達。
様々なことを音声のみ(ハンズフリー)で操作できる端末である。
例えば・・・

「Alexa、今日の天気は？」聞くと、居住地域の今日の天気を教えてくれる
「Alexa、JR東日本で総武線」と聞くと、総武線の遅延情報を教えてくれる
「Alexa、タイマー15分」と言うと、15分のタイマーをセットしてくれる
「Alexa、おはよう」と言うと、この日歴史では何があったのか教えてくれる

3. Amazon Alexaとは

Amazon Echoやその他音声認識端末が使える、クラウドベースの人工知能（AI）音声認識サービス。
受け取った音声を自然言語処理し、テキスト文字列に変換することができる。

主な機能

ユーザー発話後（Request生成と送信）

Speech to Text
- 音声を文字列に変換
- AWSで独自に実装するなら、Amazon Lex
- （今記事では解説しないが）Slots割り当てもここで行う

主処理後（Response受信と発話処理）

Text to Speech
- 文字列を音声に変換
- AWSで独自に実装するなら、Amazon Polly

【Skill実行におけるAlexaのイメージ】

引用元：https://www.sbbit.jp/article/cont1/34026

4. Alexa Voice Service(AVS)とAlexa Skill Kit(ASK)

AVSとは

Amazon Alexaと接続を提供できるツール、及びAlexa搭載製品を開発するためのキット。
チップセット、音声処理テクノロジー、AVS APIを活用したクライアントソフトウェアが含まれており、簡単に音声デバイスが構築できる。

ASKとは

Amazon Echoに拡張機能を提供できるツール、及び独自に開発するためのキット。
多くの拡張機能はこれを用いて作られ、Custom Skill(Alexa Skill)という形で提供される。

次回

独自にAlexaSkill(Custom Skill)を作ることについて
SlotやUtteranceなど、開発に必要な概念を抑えます

余談1. 「AI」スピーカーではないの？

公式にはGoogleもAmazonも「スマートスピーカー」である。
Amazon Echo自体はただ「マイク」と「スピーカー」を持ち、「インターネット接続」を行えるだけの端末であり、「発話者の言葉を学習し、返答を変えていく」機械学習チックなことはまだ実現できていないし、端末に実装されてすらいない。
また、接続先に音声認識機能があるため、どちらかというとその部分がAIである。（自然言語処理のみの機会学習）

参考文献

『Amazon Alexaとは何か？アマゾンの音声認識技術の使い方を基礎から解説する』
https://www.sbbit.jp/article/cont1/34026
『Alexaスキル開発トレーニングシリーズ第1回初めてのスキル開発』
https://developer.amazon.com/ja/blogs/alexa/post/6e716e5c-55b0-445b-b936-9cfac4712e7b/training-1
『AVSとは』
https://developer.amazon.com/ja/alexa-voice-service/learn
『ASKとは』
https://developer.amazon.com/ja/alexa-skills-kit

はじめてのAlexa Skill開発

目次

まとめ