はじめに
ネットワーク接続方式には「イーサネット」や「Wi-Fi」「4G/5G」など様々ありますが、いざ「それって何なの?」と聞かれると上手に説明できない・・・、なんてことありませんか?
そこで、私たちが目にすることの多いネットワーク接続方式の特徴をかなりざっくり箇条書きでまとめましたので、これを見て分かったつもりになってもらえたら・・・またこれを更なる学習のきっかけにしてもらえると嬉しいです!
ネットワーク接続方式の説明
①イーサネット(Ethernet)
- 用途: 主にローカルエリアネットワーク(LAN)で使用される有線接続【脚注1】
- 特徴:
- 高速・安定したデータ転送
- 信頼性が高く、ビジネス環境に最適
- 不正アクセスのリスクが低く、安全性が高い
- デメリット:
- 有線なので移動範囲が制限される
- ケーブルの劣化に注意が必要
- セキュリティ:
- 物理的な接続ポートへの不正アクセスの可能性あり
- LANケーブルの改造にも注意が必要
②Wi-Fi【脚注2】
- 用途: 家庭、オフィス、公共の場所でワイヤレス接続
- 特徴:
- ケーブル不要でネットワークに接続
- 複数デバイスを同時に接続可能
- 柔軟性とモビリティを提供
- デメリット:
- 障害物や信号干渉で速度が遅くなる
- イーサネットより信頼性が低い
- セキュリティ:
- Wi-Fiオープンネットワーク【脚注3】では通信の暗号化がされていないことが多い
- 公共Wi-Fiに接続する際はVPN利用を推奨
③Bluetooth
- 用途: 周辺機器(ヘッドフォン、イヤホン、キーボードなど)との接続
- 特徴:
- 通信距離は機器の性能や環境によって大きく異なる(一般的な使用で数m~数十m程度)【脚注4】
- ケーブルなしでデバイス間接続
- 大規模ネットワークには向かず、個人用デバイス間の通信に最適
- デメリット:
- 有線に比べ通信が不安定で、通信距離が短い
- セキュリティ:
- 誰でも簡単に接続可能、他ユーザー等による意図しない接続のリスクあり
- 使用しない場合はOFFにし、デバイス名に個人情報を含めない
④光ファイバー
- 用途: 長距離通信、インターネットバックボーン、データセンター接続
- 特徴:
- 超高速で高信頼性の通信
- 光信号でデータを送信、銅線よりも信頼性が高い
- デメリット:
- 実装コストが高い
- セキュリティ:
- 特別な対策は不要だが、一般的なインターネット接続と同様のセキュリティ対策が必要
⑤セルラー接続 (4G/5G)
- 用途: モバイルデバイス(スマートフォン)でインターネット接続
- 特徴:
- どこからでもインターネットアクセス可能
- 4G/5Gで高速通信
- デメリット:
- ネットワークカバレッジにより速度や信頼性が異なる
- セキュリティ:
- インターネット接続と同様のリスクあり
- アンチウィルスソフトやデバイス認証機能で不正アクセスを防止
最後に
今回かなりざっくりと特徴をまとめているため、例えば「イーサネットはLANで使われる通信規格の一つで他にはTCP/IPがうんぬんかんぬん・・・」みたいな詳しいことは書いておりません。何となく特徴が分かってもらえたら幸いです。
また冒頭でも話しましたが、これを機にそれぞれの通信の仕組みなども調べてみると「なるほど、こうなってたのか~」とまた一つ詳しくなれて面白いと思います!!ではまた!!
【脚注1】 LAN (Local Area Network): 地理的に限定されたエリア(家庭やオフィスなど)内で接続できるネットワーク。
【脚注2】 Wi-Fi: 「IEEE 802.11」規格を満たす無線LANのこと。家庭やオフィスなどで利用される一般的なワイヤレス通信技術。
【脚注3】 Wi-Fiオープンネットワーク: 空港やカフェ、駅や図書館などで無料でアカウントの登録も要せずに誰でも利用できるWi-Fiのことです。
【脚注4】 Bluetoothの通信距離: Bluetoothには送信出力の強さによって複数の種類(Class)があり、使用する機器同士の性能や環境条件(壁や障害物の有無など)によって実際の通信距離は大きく変わります。