本日は、Meraki MTセンサーについてご紹介します。
Meraki製品のラインナップは、ネットワークインフラの製品としてMX(SD-WANルータ)、MS(スイッチ)、MR(無線LANアクセスポイント)があります。その他に、SM(MDM)やMV(監視カメラ)の他に、MT(センサー)があります。
MTセンサーは、他のMeraki製品と同様に、Merakiクラウドで管理され、Merakiダッシュボードから、設定変更や状態監視を行うことが可能です。
現在 MTセンサーは、全部で 8種類のモデルがリリースされています。
利用用途に応じて、適したモデルの選定をしていくために、以下、各MTセンサーの簡単な紹介と、測定できる項目を中心にご紹介していきます。
各MTセンサーの概要説明
MT10は温度/湿度センサーで、MT10本体内にあるセンサーで温度と湿度を測定するものです。
MT11はプローブ温度センサーで、別売の2種類のプローブセンサーのうち、いずれか1つを選んで購入し、MT11本体に繋げて、プローブセンサーの先端にあるセンサーで温度を測定するものです。
MT12は水漏れ検知センサーで、別売の2種類の漏水検知ケーブルのうち、いずれか1つを選んで購入し、MT12本体に繋げて水漏れを検知するものです。漏水検知ケーブルは、ケーブル自体が漏水検知センサーになっています。
MT14はインドアエアクオリティセンサーで、オフィスの室内環境の測定のために使用するもので、本体内のセンサーで各種測定項目を測定します。
MT15はインドアエアクオリティセンサー(CO2)で、MT14の後に発売されたモデルで、MT14同様にオフィスの室内環境の測定のために使用するものですが、MT14の測定項目に加えて、CO2濃度も測定できるようになっています。
MT20はドアの開閉センサーで、ドアにMT20本体を取り付け、ドア枠にマグネットエンクロージャーと呼ばれる磁石の入った部品を取り付けて、ドアの開閉を検知するものです。
MT30は押しボタンスイッチで、ボタンが押されたのを検知して、事前定義されたアクションを実施したり、アラートを飛ばして、そのアラートを受信した端末で事前に作り込みをしておいて、何がしかのアクションを起こすきっかけになるものです。
MT40はスマートパワーコントローラで、電源管理をするデバイスのための情報を測定します。MT40はこれだけでなく、電源管理をしているデバイスの電源断や電源の投入の操作を行うこともできます。
MTセンサーを使用するにあたっての前提条件
MTセンサーは、MTセンサーだけを購入しただけでは利用できません。
そもそも Merakiの製品はクラウド管理されているため、各々のMeraki機器から、Merakiクラウドへの管理通信が必要となります。
MTセンサーの場合は、Merakiの無線LANアクセスポイント製品であるMR、もしくはカメラのMVのどちらかと一緒に使うことが前提となります。
この際、MTセンサーは、MR、もしくは MVとBLE(Bluetooth Low Energy)で通信し、MRもしくは MVが MTセンサーのゲートウェイとなって、Merakiクラウドと管理通信を行います。ということで、MTセンサーを利用するには、必ず MRかMVのどちらかが必要になります。
また、このゲートウェイの役割をするMR、もしくは MVは、1 台辺り最大で32個のMTセンサーの接続をサポートします。
MerakiダッシュボードでのMTセンサーの見え方
最後に、MerakiダッシュボードでMTセンサーがどのように見えるのかをご紹介します。
ここでは、MT15インドアエアクオリティセンサー(CO2)の例に見ていきます。
まとめ
MTセンサーは、他のMeraki製品と同様にMerakiダッシュボードで管理できます。
Meraki製品を既にお使いのお客様にとっては、センサーの管理も、慣れ親しんだMerakiダッシュボードで行うため管理し易く、また、MRかMVを既にお使いの場合には、ゲートウェイとなる機器の新たな購入も不要なため、MTセンサーの購入だけでご利用いただけます。利用用途に応じて、8種類のセンサーの中からお役立ていただけるものを選択してご利用いただければと思います。