はじめに
プロジェクトの規模が大きくなってくると、レビュー実施して指摘事項が全てクローズされたかどうかを抜け漏れなくチェックすることが大切になってきます。
そういったときに使うのがレビュー記録票ですが、会社やプロジェクトによってはフォーマットが定まっていないこともあるかと思います。そこで今回は、実際にプロジェクトにそのまま使えるレビュー記録票のサンプルを紹介します。
例によって大手SIerのTIS社のサンプルです。
レビュー記録票(サンプル)
さっそくですが、レビュー記録票のサンプルは以下になります。
※TISで用意されているものには、具体的な入力値が書かれていなかったので、イメージしやすいように私のほうで例を記入しました。
まずは「レビュー実施状況」シートです。
機能によっては複数回レビューを実施するものもあると思いますが、そういったときに誰がどの回で出席したのかが分かるようになっています。
次に「レビュー指摘一覧」シートです。
各実施回での指摘事項が一覧になっており、対応内容と対応が完了したかどうかが分かるようになっています。
指摘分類や原因分類、原因工程は記入するのが面倒ではありますが、品質を分析する際に必要になる項目です。
そして最後に「設定値」シートです。
プロジェクトの特性や参加メンバーに合わせてプルダウンが設定できるように、このシートで選択肢を設定します。
レビュー記録表の集計・分析
前述のレビュー記録票を用いて、プロジェクトの品質管理担当者は、レビューの工数密度や指摘密度を算出したり、指摘分類や原因分類の傾向から、品質不良の傾向を分析し、対策を検討します。
そういった作業の際に、1つずつExcelブックを開いて集計するのが大変になるので、集計ツールを使いたくなります。
先ほどのレビュー記録票に対応した集計ツールが用意されているので、こちらを合わせて活用することでプロジェクトの品質分析作業を効率化することができます。
「指摘事項は全てクローズされているか?」といったチェックにも使えるので便利かと思います。
使い方を1~2時間ぐらい勉強する必要はありますが、1度分かれば作業が楽になるので利用ガイドシートを読んでみましょう。
さいごに
今回も大手SIerのTIS社のテックブログから役立ちそうなドキュメントを紹介しました。
またいろいろ漁ってみて良さげなドキュメントがあったら共有したいと思います。