※個人の私見ですので参考までに。
新卒から5年間エンジニアとして労働してそれなりにスキルが身についてきて、何をしてきたか、後続を育てるための記録としても色々アウトプットしておこうと思います。
ビジネス書・マインドセットてきな書籍は、若手のうちに一通り読み切った方がいい
おおよそのビジネス書は10冊くらい読むと、一貫して似たようなことを言葉を変えて書いているだけだと気づいてくる。例えば、「すぐやる」と言うことを表現を変えて長々と述べていることにだんだん気づいてくる。もしかしてこの人、他のビジネス書に影響を受けて書いているのじゃないか?とまで思えてくる。というか、この記事自体が多分そう。
これを若手のうちに気付けていると、読書や学習そのものに対するベースが変わってくるのでデカい。
さらにこれを突き詰めると、偉人や哲学者の行き着いた思想を参考にするのが良いのではないかという結論に行き着く。ただ、最初から偉人の本を読むのは、結構しんどい。
だから最初に読むのにおすすめはこれ。タイトルはコンサルだが、どの職種にも共通な話が多い。
コンサル一年目が学ぶこと
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あとは表紙で決めてもいいので、何冊かビジネス書読んでみる。あまり選ぶのに悩んでもしょうがないので、「ビジネス書 おすすめ」とかで調べればOK。
抽象・具体を使いこなす
読みづらい文章の人は、だいたい具体抽象がごちゃ混ぜになっているケースが多い。世間では新人向けに「結論先行が大事」などと言われるが、これの本質は「抽象ー>具体」のリズムで話せということだと思う。
大学入試で英作文の添削をしてもらっていた人は、おそらく口酸っぱく「抽象・具体」と言われているはずで、やはり英作文を経験していた人の文章は読みやすい。
上司に報連相するにも、部下に何かを教えるにも、生成AIに指示を出すにも、抽象・具体のリズムを身につけていれば”理解しやすい” "整頓された"話が可能。逆も然りで、わかりにくい話をする人を俯瞰視して、「今は具体ばかり話しているから分かりにくいのだな」のように判断が可能。
ではどのように身につけるかというと、この書籍が超おすすめ。
「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問
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日頃から具体抽象を考えることで仕事にも活きてくるし、アイデアの横展開も上手くなるし、何よりボケ防止になると思う。
机の前じゃなくてもできることは、机の前でやらなくていいと思う
人間、机の前で集中できる時間って限られると思います。ならば、机の前では机の前でしかできない作業、例えばコードを書くとか。そう言うことに時間使った方が良い。
机の前じゃなくてもできることといえば、読書・ニュースを読む・動画教材を見る、とか。机の前じゃなくてソファとか、床とか、そういうところで見る習慣をつければ、机の前にいなくても学習できるようになるので強い。
TODOリストはボディーブローのようにじわじわ効いてくる
「TODOリスト」誰しも新人の頃に学ぶと思いますが、新人の頃って大したタスク量じゃないから正直やる気を感じない。旨みもあまりない。でも年次が進むごとに、とてもじゃないけど頭の中だけでは把握できなくなってくる。
何よりTODOリストが必要な理由って、「タスクを忘れない」だけじゃなくて「全てを忘れて目の前のタスクに脳のリソースを全て向ける」ことだと思います。PCなら、メモリに余計なデータが残っているとフルパフォーマンス発揮できませんよね。TODOリストは紙やらアプリやらに入れて、頭の中からは消し去る。
当然そうすると、頭の中からは消えているので、思い出すフェーズが必要。社長が秘書に適宜次のスケジュールを聞くように、我々もTODOリストに次の仕事を尋ねれば良い。これを若手のうちからやれていると習慣づくし、逆にある程度いろんな仕事を任されるポジションに立ってなおTODOリストを使う習慣がないと相当しんどいと思う。残業で仕事が多いと嘆く人の中には、TODOリストを使えていなくて右往左往しているだけの人も多いと思います。
ここではTODOリストのやり方自体には言及しませんが、いくつか私が上手くいっているポイントだけ。
- すぐ見れる・マルチデバイスなところに置くべき:iCloudのメモ、Notionとか。PCでもスマホでもすぐ出せること。できれば2クリック以内で。それ以上は開くのが怠くなる。習慣化できない。
- TODOと期日をセットにする:空にする人も多いですが、優先度管理も非常に大事。すぐやらなくていいタスクだけど、やりやすいから先にやっちゃうみたいな人、いませんか。
- 定期的な棚卸しをやる:ずっと滞留してるけど実はこのTODOいらなくない?或いは、かなり先にあるけど実は準備が結構必要。このTODOは分解した方がいいのでは。とか。
- 臨機応変に:期日が決まっていて優先度通りに律儀にやるだけじゃなくて、直近のスケジュールに余裕がある場合は、小さいタスクを一気に終わらせるのも手。TODOリストが積み上がっているとそれだけでメンタル的にもしんどい。
やらないことを決める
色々手を伸ばして大成しないみたいな人多いと思いますし、自分もそうでした。結構似たようなことを言っている書籍は多いですが、やらないことを決めると、本当に大事なことにフォーカスできる。
よく自分は、浅く広く手を伸ばして中途半端になることを「サザエさん型」と呼んでいます。サザエさんでよく出てくるエピソードとしては、何か新しい趣味を始めてみる。それを家族がイロモノ扱いで見る。あまり応援しない。続かなくても「やっぱりか」みたいな雰囲気になる。日本人のよくある姿みたいなイメージで書いてるか知りませんが、これに呑まれると本気で終わりだと思っています。逆に、職場の同僚が新しい趣味とか始めていたら、割と応援したほうがいいです。「続かなさそう」とか冗談でも言わないほうがいいです、自分に跳ね返ってくるので。
自分の場合、エンジニアですが、フロントエンドに手をつけるのを早々にやめました。バックエンドやAI関連の話に注力しました。
メンタルの問題を俯瞰視しつつ・受け入れる
誰しも「つらい」みたいな瞬間があると思いますが、「つらい」で終わらせずに客観視しつつ、対策する・あるいは受け入れることが大事と思います。何も一人でやる必要はなくて、友人とか、上司とか、家族とか、あるいは1on1を行なっている会社であればその場で。
「コンフォートゾーン」という言葉を知っていますか?人間、自分が慣れている環境が心地よくて、違う環境に行こうとすると、元の環境(コンフォートゾーン)に引っ張られる力が働くという言葉。世の中の「つらい」は結構これが原因なこと多いんじゃないかと思っています。
新制度への移行・人の入れ替わり・ツールの変更などなど・・・
「自分はコンフォートゾーンを抜け出そうとしているから今つらいんだ」というレベルまで客観視できると怖いものはないと思います。
あと対人関係は割とどうしようもないケースも結構ありますが、一方で若手のうちはどうしても判断つきかねる部分も多いので、早めにマネージャーや上長に相談してみるのが吉です。実は威圧的だと思っていた先輩が私のことを想っていたみたいなケースもあるし、そうじゃないケースもあり。どうしようもない場合、マトモな会社なら配置転換とかやってくれます。辞められる方が損失なので。
他部署・他の会社・異業種の話を聞いてみる
1つの会社で同じような人とばかり話していると、それが常識みたいに凝り固まって本当に良くない。ビジネス的にも・技術的にも、成長の幅が限られてくる。
できれば学生時代の友人、その中でも特に仕事頑張ってるやつら。あるいは、conpassなどで外部イベントを探して参加してみる。勇気を出して懇親会に出てみる。懇親会は私も最初は抵抗がありましたが、だいたいよく喋るエンジニアがいるので、その近くに行って慣れるところから始めても全然良いと思います。
あと見落としがちなのが異業種で、エンジニアからすると全然関係ない業種の人と話してみるのも良い。何が良いかというと、自分の仕事に誇りを持てるとか、異業種の考え方を横展開できるとか。プログラム作ってるのすげーと言われるだけでも自己肯定感上がりますよ。あと思わぬ視点での鋭い指摘とかも入る。
ここで、やる気ない系・ネガティブ系の人とは距離を置いたほうがいいです。人間周りの環境にどうしても引っ張られがちなので、やる気がない人に引っ張られてしまう。否定から入る人やYahooニュースのコメント欄みたいなことを言う人もだいたい同じ。多分この記事をここまで読んだ人ってある程度やる気のある人なはずなので、もったいないです。
アウトプット増やす
インプットとアウトプットの比率は2:8くらいでいいと思っています。
何も記事を書くとかじゃなくて、実際コード書いてみるとか、Xでつぶやくとか、誰かに話してみるとか、帰りの電車で思い出すとか。アウトプットしながら思い出す作業で記憶が活性化するみたいな話もあるじゃないですか。
下手くそでもいいので文章を書きまくる。生成AIが台頭してきたからこそ、どれだけAIに良いインプットをできるかは、これまでのアウトプット量次第だと思います。別にキーボードを叩いて指示を出す必要はないですし、私は音声入力推しです。キーボードを叩く操作に脳のリソースを向けるくらいなら、目を閉じて音声入力して、考えることに脳のリソースを全振りした方がいいと思っています。会社ではやりづらいですが。Windows11ならWin+Hキーで音声入力ができるのでぜひ使ってみてください。