はじめに
Lotus Notes のデータ書き出しと呼び出し(読み込み)で使用される「ファイルの種類」のうち2種のデータ構造(ファイルフォーマット)を少々まとめてみました。
データ構造
Structured Text
ノーツからのデータ書き出し時に、文字コード(日本語版は「デフォルト文字セット」にすると SHIFT JIS)と文書の区切り(「用紙送り」は、文字コード 12 (0x0C))を指定できます。基本的に可読テキストになり、メモ帳などで読めます。
(例)
Address: 東京都新宿区新宿1-1-1 新宿レジデンス101
Name: 山田 一郎
DepName: 営業
Address: 東京都豊島区池袋1-1-1
Name: 山田 華子
DepName: 総務,経理
文書構造
文書の各フィールドデータが1行 (0x0D0A 区切り) ずつ連続して出力され、改行+文書の区切り(書き出し時に指定。既定では 0x0C)+改行、で文書が区切られます。ファイルの末尾(これ以上文書がない)には、さらに改行が入ります。ビューから書き出した場合、ビューの列ではなく、ビューに表示されている(または選択した)文書のフィールドデータが出力されます。
文書区切り
<行データ> 0D 0A 0D 0A 0D 0A 0C 0D 0A <次の文書のフィールド名>
ファイルの最後
<行データ> 0D 0A 0D 0A 0D 0A 0C 0D 0A 0D 0A
フィールド構造
1フィールドは次のような1行(0x0D0A 区切り)の構造です。複数値の場合は区切り文字(カンマなら0x2C)、文字列の改行は 0x00 です。データ型情報はなく、対応するフィールドの属性によって解釈されるようです。
<フィールド名> + 0x3A + 0x20 + 0x20 + <値> + 0x0D + 0x0A
ちなみに値が空の場合は
<フィールド名> + 0x3A + 0x20 + 0x20 + 0x0D + 0x0A
になります。
Lotus 1-2-3 (.wk4)
Lotus 1-2-3 を使っておられたことがある方は、PC98世代の方でしょうか...Lotus 1-2-3 は、Windows や Excel が流行する前の代表的な表計算ソフトで、グラフを描画できマクロも使えたらしく Excel の元祖のようなもののようです。.wk4 形式のファイルは、この Lotus 1-2-3 の保存ファイル形式のひとつです。
こちらに情報があります (Many thanks!!)
IBM 公式ページ にも、ほんの少し紹介があります。