ついに日本語でもGoogle Colaboratoryで「Colab AI」というコーディングアシストAIが利用できるようになりました!!!
元々アメリカでは2023年5月頃から使えたみたいですが、2023年10月にやっと日本でも利用できるようになったので、早速使ってみます。
Colab AIとは
「Colab AI」はGoogle Colab上で、GIthub CopilotのようにAIからコーディングのサポートを受けることができるペアプログラミング機能です。
この機能を利用することで、ユーザーがコードを記述する際、AIがその続きを予測して提案を行うAI補完機能や、自然言語に基づきコードを自動生成する機能、さらにはColab内でコーディングの疑問点などを直接質問できるチャット機能が利用できます。
更なる詳細や、料金・始め方などについては以下の記事で解説しています。
Colab AIでできること
自然言語でのコード自動生成
Colab AIには自然言語での簡単な指示だけで、欲しいコードを自動で生成してもらう機能が搭載されています。
具体的には、Colabのノートブックに追加された”生成”ボタンを押すことで表示される入力欄に、テキストでの指示を入力することで対応するコードが生成されます。
例えば、「フィボナッチ数列のn番目を計算する関数」という指示を入れると、Colab AIはその指示に沿って「フィボナッチ数列のn番目を計算する関数」のコードを自ら記述して提案してくれます。
これによりユーザーは自らコードを記述する量を大幅に減らし、効率的に開発を行うことができるようになります。
AIにより自動補完機能
Colab AIは「GitHub Copilot」と同様に、入力した関数名やこれまでのコードに基づいて適切なコードを自動的に提案してくれます。
例えば、二つの日付の間に何日があるかを計算する「days_between_dates」いう名前の関数を作成するとします。
Colab AIを有効にしていると、「days_between_dates」という名前の関数を作成するだけで、自動的に適切なコードをグレーの文字で提案してくれます。
このように表示された提案が適切であれば、Tabキーを押すだけで提案されたコードを受け入れることができます。
チャット機能
Colab AIは、自然言語を使ったコード生成やAI補完機能に加え、ChatGPTやbardのようにチャット形式でAIにプログラミングに関する質問ができるチャット機能が組み込まれています。
このチャットボットを利用することで、プログラミングに関する疑問を持った際に、Google Colab内ですぐに質問して解決することができるようになります。
これにより、Googleなどの外部ブラウザで情報を探す時間が大幅に削減され、開発の効率が向上します。
具体的には、「Googleシートからデータのインポート方法は?」や「PandasのDataFrameのフィルタリングはどう行うのか?」といった質問にも、速やかで的確な回答を提供してくれます。
さらに、この機能はColabの既存環境に組み込まれているため、追加のセットアップやインストール作業なしで手軽に利用することが可能です。
エラーの説明&原因特定機能
Colab AIの利用中、エラーが発生した際には、Colab AIがそのエラーの原因や解決方法を推測して、ユーザーに対して説明や提案を行ってくれる「エラーの説明」機能を利用することができます。
Colab AIを有効にしていると、エラーが発生した際に出力結果にエラーメッセージの下に「エラーの説明」というボタンが表示されます。
もしエラーの原因や解決方法が知りたい場合には、このボタンをクリックすると、エラーの詳細な原因や修正に関する提案をチャット形式で受け取ることができます。
特に、複雑なプログラムや長いコードの中でエラーを追跡し、原因を特定するのが難しい場合には、この機能は非常に役立ちます。
デフォルトでは英語で説明されますが、チャット上で「日本語で説明してください」とお願いすれば日本語でも説明してくれます
この機能を有効活用することで、これまでかかっていたエラー解決の際の手間や時間を大幅に削減し、効率的に開発を進めることができます。
更なる詳細や、料金・始め方などについては以下の記事で解説しています。