始めに
先日運転免許証の更新(優良)に行ってきました。
昭和か!!!!と見紛うような体験をしてきたので書き留めておこうと思います。
あまりにもアナログな運転免許証の更新という業務をIT化するとどうなるか、考えてみます。
技術系読み物、くらいに楽しんでいただければ幸いです。
現状
最初に私が経験をした現状の更新手続きの概要を書いていきます。
フロー
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ハガキ
運転免許証の更新案内のハガキが郵送で届きます。
ハガキには氏名や更新区分、更新に行く期間(誕生日前後1ヵ月の計2か月)などの個人情報と、どこで更新できるかなどの全員に共通な情報が記載されています。
私は運転がとてもうまいので今回は優良運転者の更新となりました。いわゆるゴールドです。
更新手続きの場所は警察署と運転免許センターが選択できましたが、暇だったので運転免許センターを選びました。 -
移動
いざ、○玉県唯一の免許センターがある鴻○まで出かけていきます。
我が家から鴻○までは○玉県の中でも都会の方なので電車で約30分です。
鴻○駅から免許センターまでは徒歩25分、またはバスなら10分です。
片道50分、往復で1時間半程度かかりました。
運賃は往復で1200円程度です。チャーシューメン大盛くらい食べられます。
○玉県は何も取り柄が無い県ですが林家たい平さんで有名な秩○から鴻○までは電車で1時間半強かかります。新幹線なら東京から名古屋まで行けます。
ちょっとした旅行です。帰りに駅前のエ○ミ ショッピングモールでお土産でも買っていこうかという気分になります。 -
エントリ
無事免許センターに到着後は建物の中に入ると案内に従って更新手続きの窓口に進みます。
ハガキと旧運転免許証を窓口の受付に提示し、白紙の申請書を受領します。 -
申請書
窓口のそばに申請書に記入する台があり、備え付けのペンで手書きします。
記入する内容は、講習区分と運転免許証に記載されている氏名、生年月日、住所等です。
変更がある場合(氏名、住所等)には変更内容を記載します。
この場で旧免許証にパンチで穴が空けられ無効になります。 -
支払い
申請書に記入した後に、更新手数料を支払います。
窓口に行き、ハガキと申請書に記載されている更新区分で金額が変わります。
また悪名高い交通安全協会の加入有無を聞かれ、加入する場合はその分の金額も支払います。
支払いが済むと収入印紙という20世紀の遺物を申請書に貼ってもらえます。 -
本人確認
運転免許センターに登場した人が本人かどうかを確認します。
列に並び、窓口に人がいて目視で人相の確認をします。 -
視力検査
眼鏡等の有無といわゆる視力検査です。
病院等でやる視力検査と違うのは規定値を超えている(見える)かどうかだけなので0.7か0.3のランドルト環を見て終わりです。
係の人に片目を隠すおたまをみたいなやつを渡されて、手動で機械を操作しながら「どっちですか~」「上」「ハイ合格です」とやります。 -
講習受付
申請書を受け付けの窓口(机が置いてあるだけ)に提示すると、部屋番号と連番が書かれた紙を渡されます。
渡された紙に書いてある番号の部屋に入って講義の開始を待ちます。
10分毎に講義が開始するようなので最大10分の待ち時間があります。 -
受講
50人程度が入る大きな部屋で講師が講義をします。
講義内容は一方的に講師がしゃべることと、講習ビデオ(DVDかな?)を上映します。
多分いびきとかかいていない限りは怒られることはなさそうです。
講義内容を理解したかの確認テストのようなものもないため、その場に規定の時間座っているだけの簡単なお仕事です。 -
免許証受領
講習が終わると、免許証の配布場所に移動します。
病院の待合室のような広いスペースに椅子が置いてあり、片隅に免許証を渡す台があります。
5分ほどその場で待たされ、免許証が出来上がると番号順に呼ばれて免許証を手渡しされます。
旧免許証は持ち帰ってもよいし、その場で返却してもよいです。
不満
今回の免許更新で不満だった点を挙げていきます。
時間がかかる
自宅を出てから免許証を獲得して自宅に帰るまでに4時間ほどかかりました。
平日に行こうとしたら半休を取って出かけるくらいの感覚です。
支払いが現金のみ
令和5年の時代にいつもニコニコ現金払いのみですよ…
しかも窓口に人がいて支払うんですよ…
効果あるのあの講習?
動画見て講師の話を聞いているだけです。
瞼にマジックペンで目を書いて寝ててもクリアできます。
登録済みのことを何度も書かされるの
なんで既に免許証に記載していることを紙にペンで書かないといけないのですか…
講習区分も住所も氏名もあなたたち知ってますよね…
IT化してみよう
という抱えきれないほどのモヤモヤを抱えて運転免許センターを出てきたのですが、IT業界のはしくれにしがみついている人間なので、デジタル化とかいうみなもすなる妄想をしてみようと思った次第です。
というわけでIT化された妄想世界へレッツゴー!
※ IT化されてなくなるものは取り消し線で、IT化された世界は太字で記載しています。
フロー
-
ハガキ
運転免許証の更新案内のハガキが郵送で届きます。
ハガキにはQRコードで更新番号、氏名や更新区分、更新に行く期間(誕生日前後1ヵ月の計2か月)などの個人情報と、どこで更新できるかなどの全員に共通な情報が記載されています。
今回は優良運転者の更新となりました。いわゆるゴールドです。
更新手続きの場所は警察署と運転免許センターが選択できましたが、運転免許センターを選びました。 -
移動
いざ、○玉県唯一の免許センターがある鴻○まで出かけていきます。
我が家から鴻○までは電車で約30分です。
鴻○駅から免許センターまでは徒歩25分、またはバスなら10分です。
片道50分、往復で1時間半程度かかりました。
運賃は往復で1200円程度です。チャーシューメン大盛くらい食べられます。
○玉県は何も取り柄が無い県ですが林家たい平さんで有名な秩○から鴻○までは電車で1時間半強かかります。新幹線なら東京から名古屋まで行けます。
ちょっとした旅行です。帰りに駅前のエ○ミ ショッピングモールでお土産でも買っていこうかという気分になります。 -
エントリ
無事免許センターに到着後は建物の中に入ると案内に従って更新手続きの窓口に進みます。
ハガキと旧運転免許証を窓口の受付に提示し、白紙の申請書を受領します。
受付の読み取り機にハガキに記載されたQRコードを提示すると住所氏名等記載事項が受付機に表示されます。
記載事項に変更がある場合はその場で受付機に変更内容を登録します -
申請書
窓口のそばに申請書に記入する台があり、備え付けのペンで手書きします。
記入する内容は、講習区分と運転免許証に記載されている氏名、生年月日、住所等です。
変更がある場合(氏名、住所等)には変更内容を記載します。
この場で旧免許証にパンチで穴が空けられ無効になります。 -
支払い
申請書に記入した後に、更新手数料を支払います。
窓口に行き、ハガキと申請書に記載されている更新区分で金額が変わります。
また悪名高い交通安全協会の加入有無を聞かれ、加入する場合はその分の金額も支払います。
支払いが済むと収入印紙という20世紀の遺物を申請書に貼ってもらえます。
更新区分もわかっているので受付機に支払い機能を付けてクレジットカードなり電子マネーなりで決済しまます。
交通安全協会の加入有無は画面上で選択して、加入する場合は支払金額が変わります。 -
本人確認
運転免許センターに登場した人が本人かどうかを確認します。
列に並び、窓口に人がいて目視で人相の確認をします。
本人確認用のゲートを設けて、前回免許更新をした人と同じか確認します。
ゲートの読み取り部にQRコードをかざしてからゲートを通過します。
ゲートにはカメラを設けて画像認識で本人確認をします。 -
視力検査
眼鏡等の有無といわゆる視力検査です。
病院等でやる視力検査と違うのは規定値を超えている(見える)かどうかだけなので0.7か0.3のランドルト環を見て終わりです。
係の人に片目を隠すおたまをみたいなやつを渡されて、手動で機械を操作しながら「どっちですか~」「上」「ハイ合格です」とやります。
視力測定する機械を設置してあります。
QR読み込ませて、自動音声で案内流して、上下左右のボタンでも押して合格したかの情報は機械からシステムに直接送られます。 -
講習受付
申請書を受け付けの窓口(机が置いてあるだけ)に提示すると、部屋番号と連番が書かれた紙を渡されます。
渡された紙に書いてある番号の部屋に入って講義の開始を待ちます。
10分毎に抗議が開始するようなので最大10分の待ち時間があります。
QRコードを受付に読み込ませると座席が書かれた紙が出力されます。
部屋の入り口に改札機のようなものを置いて、QRコードで講義の出席登録をします。 -
受講
50人程度が入る大きな部屋で講師が講義をします。
講義内容は一方的に講師がしゃべることと、講習ビデオ(DVDかな?)を上映します。
多分いびきとかかいていない限りは怒られることはなさそうです。
講義内容を理解したかの確認テストのようなものもないため、その場に規定の時間座っているだけの簡単なお仕事です。
時間になったら自動でスクリーンに動画流して終わりです。
出口に改札機を置いて、講義に最後まで出席していたかをQRコードで登録します。 -
免許証受領
講習が終わると、免許証の配布場所に移動します。
病院の待合室のような広いスペースに椅子が置いてあり、片隅に免許証を渡す台があります。
5分ほどその場で待たされ、免許証が出来上がると番号順に呼ばれて免許証を手渡しされます。
免許証の発行機にQRコードを読み込ませたら免許証が発行されます。
旧免許証は持ち帰ってもよいし、その場で返却してもよいです。
そして誰もいなくなった
順当に行けば人と全く話さないですね。
現行だと10人以上の人と話しつつ免許証を発行されていたのですが、ものすごく人が少なくて済みます。
トラブルがあったときに対応する人は必要になりますが、正常ケースであれば無人対応です。
問題はあって、本人確認のところはもしかすると人が確認しないと~というものが入るかもしれません。
それもお役所の頭の固い人たちが大切にしたいところだとは思いますが、今回はあえて省人化をしてみました。
終わりに
実はこの記事は終わりではありません。
続編を書こうと思っています。
というのも今回のIT化は現状の業務を維持したままIT化しています。
これはIT黎明期に人がやるより正確で速いよ!と言っていた時代の考え方です。
2023年の今この時において、目的を達成するための最適なフローを描かないと、真のIT化とは言えません。
なので気が向いたら次回はぼくのかんがえたさいきょうのめんきょこうしんを書いてみたいと思います。
というわけで次回の免許更新私は運転がとてもうまくてゴールド免許なので5年後ですのときにまたお会いしましょう。