はじめに
最近、仕事でAWSに関わることになり(と書いているがバリバリのエンジニアではない)、一応、AWSの認定資格くらいは持っておこうと考え、最終的には、5ヶ月間で、クラウドプラクティショナー(CLF)、ソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA)、および、ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(SAP)と、ソリューションアーキテクト系のAWS試験をコンプリート(すべて合格)した。エンジニアではないので、認定試験に合格することのみを目的とした。少ない時間で合格したという体験記が多いが、これは全く逆で、めっちゃたくさん試験向けの勉強をして合格したという体験記である。ちなみに私は、勉強や試験はそんなに嫌いではない。またロールプレイングゲームをやるときに村や町で武器・防具とも最高のものをそろえてから次の町に行く性格である。このようなやり方をするとラスボスもそんなに苦労せずに倒せたりする。つまり、石橋を叩いて渡る性格ということである。
使用した教材
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AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー
著書: 山下光洋,海老原寛之、SBクリエイティブ株式会社
→以下「SBクリエイティブのCLF本」と略す -
AWS認定 クラウドプラクティショナー模擬問題集
Yoshi Otobe
→以下「CLFの問題集」と略す -
AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
著者:佐々木 拓郎,林 晋一郎 他, SBクリエイティブ株式会社
→以下「SBクリエイティブのSAA本」と略す -
この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集
著書:アクセンチュア株式会社 青柳 雅之他
→以下「アクセンチュアのSAA本」と略す -
AWS Certified Solutions Architect Associate (SAA-C01) Practice Questions 2019 (800+)
Rehan Haider
→以下「英語のSAA問題集」と略す -
AWS WEB問題集で学習しよう - 赤本ではなく黒本の問題集から学習する方向け
→以下「AWS Web問題集」と略す -
AWS Black Belt
日記
2019年10月某日 - 勉強スタート!
AWS SAPを取りたいと思っていたが、さすがにいきなりそれがとれるとはとても思えなかったので、AWS SAAを取ることを目標に勉強を始めることにした。最初に、AWSのノートを1冊用意し、今、AWSについて知っていることを書き出してみた。A5のノート、1ページも埋まらない。こんな状態で本当に受かるのか、と(かなり)不安を抱きつつ、スタートした。今、見返すと、EC2をElastic Cloud Computingの略とか間違って書いていた。恥ずかし、、
まずは勉強法の勉強からはじめよう
今回の目的は試験に合格することである。なので、効率的に試験に合格するために、まず勉強方法を勉強するところからはじめることにした。本を読むのが好きなので、いろいろな勉強法を読んできたが、今回はメンタリストDaiGoの「超効率勉強法」を採用することにした。ポイントは「クイズ化」。問題をたくさん解きましょうということである。これを選んだのは資格試験に役に立ちそうだったから。
SAAの勉強スタート
問題をたくさん解こうとしたが、AWSについてあまりにも基礎的なことがわかっていなかったので、まずはテキストを読むことにした。使ったテキストはSBクリエイティブのSAA本。読むだけだと覚えられないので、マインドマップでポイントをまとめてみた。が、あまり覚えられなかった。各章の問題をやり、巻末の模擬試験もやりだいぶんイメージがつかめてきた。テキストには「この1冊で合格」的なことが書いてあるが、さすがにこれだけで十分とは思えなかったので、2冊目として、アクセンチュアのSAA本をやった。これもテキストを読んで章末の問題をやりつつ、最後の模擬試験までやった。
2冊のテキストをやったが、模擬試験2回分と章末の問題くらいである。まだ問題数がぜんぜん足りないように思えた。はじめにもかいたが、私は石橋を叩いて渡る人間なので、さらに問題を探した。上記2冊を選んだときに他の問題集はなんとなく合わない気がしたので、Kindleで英語の問題集を探した。AWSの問題集は少ないと言われているが、これは日本語の問題集を探した場合である。実は英語だとそこそこ選べる。その中で800問以上あって1000円くらいの問題集として英語のSAA問題集を選んで、やりはじめた。一応、AWSの問題を読むくらいの英語力はもっているのである。
2019年11月某日 - CLFからやることに変更
英語の問題をやっている中で、問題集ではじめてみる内容がちらほらみつかった。やはり、まだ基礎ができていないと(今頃になって)気づき、SAAの前に、クラウドプラクティショナー(CLF)の勉強をして、そちらを先にとることにした。CLFをとることにした理由は、基礎的な内容を理解することに加え、試験を受ける練習になることと、合格特典のバウチャーである。SAAのみの受験は15000円(税抜)だが、CLFに合格し、そのバウチャーを使ってSAAを受験するときの費用はCLF11000円+SAA7500円=18500円。つまり、プラス3500円で資格を2つとれるならお得、と考えたのである。
CLFは、SBクリエイティブのCLF本を選んだ。CLFの問題集は、SAAほど選択肢がない。ただこの本は、資格試験テキストとかかれているが、問題集というより教科書的で解説がたっぷり書いてあったので自分の目的にマッチした。そのかわり問題が少ないので、もう1冊、問題集を探した。Kindle版でCLFの2回分の問題集があったので、これをやった。何度も言うが、私は石橋を叩いて渡る人間なのである。この頃、AWS Web問題集がいいと教えてもらったので、有料会員になり、それもやりまくった。
この頃から、ノートのページを半分におり、左に間違えた問題、右に答えを書いて覚えた。のちノートだと覚えている問題を何度もみることになるため、何十年ぶりかで単語カードを購入し、表に問題、ウラに回答を書いて弱点を何度も何度もやって覚えた。これはよく覚えられたので、やってよかったと思っている。
CLFのテキストの問題集と並行してSAAの勉強も継続していた。この頃やっていたのは英語のSAA問題集である。2019年の年末には、書籍での勉強(テキストと問題集)はやり切っていた。
2020年1月某日 - CLFはさくっと合格
試験前は、AWS Web問題集で今までの知識を確認しつつ、まだ覚えていないところを補強し、2020年1月初旬にCLFを受けた。試験を受けるときは少し緊張したが、問題をがっつりやっていたので、試験が終わった時点で合格できたと思った。スコアは913だった。思ったよりできていた。
2020年1月某日 - SAAもさくっと合格
試験前は、AWS Web問題集で今までの知識を確認しつつ、まだ覚えていないところを補強し、2020年1月中旬にSAAを受けた。これも終了時に合格する自信があった。スコアは867とまあまあ。
2020年1月某日 - SAP取得に向けて
SAP取得に向けては、WebでAWS SAP合格体験記みたいなものから情報を集め、合格するために何をすればよいかを調査するところから始めた。やはり、定番ではあるが、AWS Black Beltが活用されているので、まだあいまいになっている分野のAWS Black Beltを読み漁り、問題集をやりながら、AWS Black Beltや問題集の中から、まだ十分に覚えられていない部分を単語カードに書き、それを通勤時にひたすら覚えるということをやっていた。いろいろ手を出したくなり、有名なJayendra's Blogとかも見てみたが、結局やらず、前に書いた方法を愚直にやっていた。試験は期末(つまり3末)までに受けようと思っていた。
2020年3月某日 - SAPはどきどきしつつ、なんとか合格
今回も試験前は、AWS Web問題集で今までの知識を確認しつつ、まだ覚えていないところを補強し、3月某日SAPを受験した。CLFやSAAとは違い、試験終了時は、合格しているか自信がなかったが、合格できていた。後日スコアを確認すると、スコアは797。う~ん、微妙。とりあえず受かったので良しとしよう。
どれだけ勉強したのか
はじめにで「めっちゃたくさん試験向けの勉強をして合格」と書いたので、問題数を数えてみた。CLF~SAA~SAPまででやったユニーク問題数は2778問。これを3回以上は、やっているので(間違えた問題はできるまで5回とか6回やったこともある)、ざっくり延べ10,000問くらいはやったといえるだろう。時間でいうと、5か月間で110時間くらいだと思う。そんな正確にメモっているわけではないので、あくまで概算ではあるが、、
まとめ
オッサンが試験勉強だけでAWS CLF、SAA、SAPと合格できたという体験記はこれで終わりである。SAPに合格できたが、まだその実力があるとは思っていないので、AWS Black Beltなどいろいろなものを活用しながらAWSの勉強を継続し、SAPと胸を張っていえるようになりたい。実務をやりつつ、試験に受かるのが正当なのかもしれないが、資格をもっていることで実務のチャンスがめぐってくることもあるかもしれないので、資格はもっているに越したことはないと思う。ちなみに勉強した場所は、6割が通勤電車の中、2割が喫茶店、2割が自宅という感じである。オッサンは家で勉強ばかりしているわけにはいかないのである。