最近、仕事中にふと気づいた大切なこと。それは、「映像制作は人の共感を形にする仕事だ」という本質でした。
映像制作の現場では、技術やスキルが優先される場面が多いです。カメラワーク、編集ソフトの使い方、音楽や効果音の選び方――どれも重要な要素です。しかし、それらがどれだけ完璧でも、映像を通じて伝えたい「心」が欠けていると、視聴者の心には響きません。この発見は、あるプロジェクトでの体験から来ています。
クライアント様からご依頼いただいた映像では、商品をただ紹介するだけではなく、その背景にある「ストーリー」を伝えることが求められました。当初、視覚的なインパクトを重視した編集を提案しましたが、何かが欠けていると感じました。そこで、商品の開発に携わった人々の思いや、そこに込められた願いを聞き出し、それを映像に盛り込みました。その結果、クライアント様はもちろん、視聴者からも感動の声が寄せられました。
この経験を通じて、映像制作の本質は「技術」だけではなく、「共感」だと再認識しました。人の思いや感情をしっかりと受け止め、それを映像として具現化すること。それが、私が映像制作をする上での原点であり、これからも大切にしていきたいことです。
これまで以上に、制作の過程でクライアント様や視聴者との「心の接点」を見つけ、その繋がりを大切にしたいと思っています。この気づきが、新しいチャレンジへの扉を開いてくれた気がしています。