前提
- macOS
- homebrewのインストール
一言で
複数のRubyのバージョンを管理し、プロジェクト毎にRubyのバージョンを指定して使うことを可能にするツール(パッケージ) のこと。
概要
プログラムにはバージョンという考え方があり、新機能の追加や、不要な機能の削除、仕様の変更などをした際に、プログラムのバージョンは上がっていきます。それはプログラミング言語も同じです。バージョンが違うことで、使える機能が変わったり、元々あった機能が使えなくなることもあるため、プロジェクトで利用するプログラムのバージョンを固定することはしばしば重要です。そのため、プログラムのバージョンを固定する必要があるわけですが、プログラミング言語はプロジェクト毎に利用したいバージョンが変わっている場合があります。
例えば、プロジェクトAではv2.0を利用し、プロジェクトBではv3.0を利用したい、といった具合です。この時に、プロジェクト毎にバージョンを設定したりすることをバージョン管理といいます。そして、Rubyにおけるバージョン管理ツール、それがrbenvとなります。
インストールの手順
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必要なファイルの作成
$ ls -a ~/ #bashの場合、.bash_profileがなかったら $ touch ~/.bash_profile #zshの場合、.zprofile,zshrcがなかったら $ touch ~/.zprofile $ touch ~/.zshrc
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pathを通す
#bashの場合 $ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile $ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile $ source ~/.bash_profile #zshの場合 $ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc $ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc $ source ~/.zshrc
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rbenvのインストール
$ brew update #homebrewを最新の状態に $ brew install rbenv #インストール $ rbenv --version #インストールできてるかの確認
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rubyのインストール
$ rbenv install --list #どのバージョンのrubyがインストールできるかの確認 $ rbenv install 2.7.1 #2.7.1をインストールしてみる $ rbenv versions #現在のrubyのバージョンを確認(macでは標準で入ってる) $ ruby -v #rubyのバージョンを確認 $ rbenv global 2.7.1 #rubyのバージョンを変更 $ ruby -v #2.7.1になってることを確認 ###変わらなかった場合 $ rm ~/.ruby-version #参照してしまうファイルを削除。その後ruby globalを試してみる
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プロジェクトのバージョンを変えてみる
$ rbenv install 2.6.6 #2.6.6をインストールしてみる $ cd #ホームディレクトリに戻る $ mkdir sample #sampleディレクトリを作る $ cd sample #sampleディレクトリに移動 $ ruby -v #2.7.1なことを確認 $ rbenv local 2.6.6 #2.6.6に変更 $ ruby -v #2.6.6であることを確認 $ cd #ホームディレクトリに戻る $ ruby -v #2.7.1であることを確認
まとめ
今回で
- rbenvのインストール
- rbenvによるプロジェクトごとのバージョン変更・管理
ができるようになりました。
複数のプロジェクトに関わる時や、最新のRubyが出た時に重宝しますのでぜひご活用ください!
よきRubyライフを!!