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Line BotをGoogle App Scriptで無料で手軽に試してみる。

Last updated at Posted at 2016-04-21

今さらですが、Line BotをGoogle App Scriptで、何のインフラももたずに試してみました。
※すでに先着10,000名のトライアルは上限に達したそうです。
申し込みして、まだ試せてない人は、ぜひGoogle App Scriptで試してみてください。

Google App Script(GAS)の基本的なところ他の記事にお任せするとして、サンプルコードとおおまかな流れだけを説明します。

仕様

Line Botから投稿されたメッセージを、オウム返しするbotです。Line Botはただ送信されたメッセージを自分の持つシステムに届ける(Postされる)だけのシンプルな機構で、それを受け取った後、送信元に同じtextを返すというものです。

1. GASのコード

まずはGASのコードを準備していきます。

var channel_id = "<your channel id>"; //LineBotの管理画面から取得
var channel_secret = "<your channel secret>"; //LineBotの管理画面から取得
var mid = "<your mid>"; //LineBotの管理画面から取得

function doGet(e) {
  return ContentService.createTextOutput(UrlFetchApp.fetch("http://ip-api.com/json"));
}

function doPost(e) {
  var json = JSON.parse(e.postData.contents)
  return reply(json.result[0]);
}

function reply(resultJson){
  Logger.log(resultJson);

  var url = "https://trialbot-api.line.me/v1/events";
  var headers = {
    "Content-Type" : "application/json; charset=UTF-8",
    "X-Line-ChannelID" : channel_id,
    "X-Line-ChannelSecret" : channel_secret,
    "X-Line-Trusted-User-With-ACL" : mid
  };
    
  var postData = {
    "to" : [resultJson.content.from],
    "toChannel" : 1383378250, //これは固定値
    "eventType" : "138311608800106203",  //これは固定値
    "content" : {
      "contentType" : 1,
      "toType" : 1,
      "text" : resultJson.content.text + "!"
    }
  };
  
  var options = {
    "method" : "post",
    "headers" : headers,
    "payload" : JSON.stringify(postData)
  };
       
  return UrlFetchApp.fetch(url, options);  
}

2. アプリケーションを公開する

GASのメニューの「公開」→「WEBアプリケーションとして導入」を開きます。
・プロジェクトバージョン:新規作成
・次のユーザーとしてアプリケーションを実行:自分
・アプリケーションにアクセスできるユーザー:全員(匿名ユーザーを含む)

3. LinebotのCallback URLを設定する。

GASの公開されたアプリケーションURLをLine developersの管理画面からCallback URLを設定します。その際、ポート番号を必ず指定する必要があるので、以下の様なURLにします。

https://script.google.com:443/macros/s/<xxxxx>/exec

※注意:このCallback URLは設定してから有効になるまで、6時間以上かかるようです。急いでも反応しないので気をつけましょう。

4. 待ちます。

Callback URLの設定が有効になるのにとにかく時間がかかるので、とにかく待ちます。

5. GASからアクセスするIPを調べ、Whitelistに追加します。

上記まで設定で、受信出来るようになりますが、Linebotでメッセージを送信するには、IPをWhitelistに追加する必要があります。

function doGet(e) {
  return ContentService.createTextOutput(UrlFetchApp.fetch("http://ip-api.com/json"));
}

この記述によって、GASの公開URLをgetRequestすると、アクセス元のIPを知ることが出来ます。公開URLをブラウザで叩いてみましょう。

IPが分かったらLine developersの管理画面からServer IP Whitelistを追加します。CIDRでの指定です。
例えば、IPが66.249.84.164であれば、66.249.84.1/24としておけばよいでしょう。

6. Linebot管理画面のQRコードをLINEに読み込みます。

QRコードから追加し、トークから何か送信してみます。オウム返しでメッセージが帰ってくるはずです。

以上です。

今回はGoogle App Scriptで紹介しましたが、シンプルな機構なので他の環境、言語でも可能かと思います。ただ、無料系のSSLではうまくいかない事があるらしいです。

bot元年、これからどういう展開になるか楽しみですね。また今後もGASで色々遊べそうです。

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