RustでrustソースファイルのASTを構築するサンプル

背景

rustでサンプルプログラム書いてたら、コンパイラのバグを踏んでしまいました。（ちなみにバグはすでに報告されてて、修正待ちの様子）

その関係でrustのコンパイル周りのソースを読んでいて、rustのソースファイルからASTを構築したくなったので、勉強ついでに書いてみました。

ASTを構築するサンプル

use std::os;

extern crate syntax;

use syntax::parse;
use syntax::ast;

fn main()
{
    let args = os::args();

    let cfg = Vec::new();
    let path = Path::new(&args[1]);
    let sess = syntax::parse::new_parse_sess();

    // parse_crate_from_file(input: &Path, cfg: CrateConfig, sess: &ParseSess) -> Crate
    let krate = syntax::parse::parse_crate_from_file(&path, cfg, &sess);
    print!("{:?}", krate.module); // crate のmodule を debug dump
}

cfg は用途がわからなかったので、とりあえず空にした。

コンパイルして、 ./parse 任意のrustソースファイル とすると、そのソースをパースしてASTを構築し、デバッグダンプする。
結構な出力が一行に出力されるので、簡単なlintツールをお気に入りの言語で書いてください。

rustc でASTをダンプする方法

ASTをダンプしたいだけなら、下記でjson形式でダンプできます。

rustc -Z ast-json <source>
または
rustc -Z ast-json-noexpand <source>

＃上記２つの違いはちょっと調べ中。

その他のデバッグオプションを確認するには、rustc -Z helpとすれば一覧が表示できます。