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Amazon Forecast を使ってお手軽に時系列予測する(GUI編)

Last updated at Posted at 2019-08-23

はじめに

Amazon Forecast が利用できるようになったので、使用感を確かめたいと思います。まずは、細かいことは気にせず、通して使うことを目指します。

結論

違和感のない、良い感じに予測できました。
AirPassengers_AutoML.png
オリジナルデータは、乗法的な季節性がみられます。例えば、源系列に SARIMA を使うと、季節成分がきれいに分離できず、予測に違和感が出ます。予測モデルを自動選択にしましたが、Amazon Forecast の中で上手いことやってくれてるようです。

Amazon Forecast とは?

aws のサービスのひとつです。
Amazon によると、

Amazon Forecast は、機械学習を使用して精度の高い予測を行う完全マネージド型のサービスです。

とのことでです。時系列データに対して、お手軽に精度の高い予測結果を得ることができるようです。まあ、どれだけの精度が出せるのかは、検証しないとわかりません。しかしながら、「完全マネージド型のサービス」は、非常に有用だと感じます。

対応データ形式

対応しているデータ形式です。

データの種類

  • アイテム毎の時系列データ(週ごとの製品ごとの販売個数など)
  • アイテムの属性情報(価格、重さ、製品個別の情報など)
  • 時系列の属性情報(休日、特売日など)

時間間隔

「分、時、日、月、年」の時間間隔に対応しています。

データフォーマット

データフォーマットは、CSV です。
予測対象データで、CUSTOM ドメインのデフォルトスキーマを使う場合、以下のカラムが必要です。

  • item_id (文字列:製品名等)
  • timestamp (タイムスタンプ)
  • target_value (浮動小数点)

予測品目が一つの場合、item_id カラムには全て同じ値を入れます。

何をしましょうか?

AirPassengers という、1949年から1960年までの飛行機の月次乗客数データを利用します。

データの準備

item_id,timestamp,target_value
passengers,1949-01-01 00:00:00,112
passengers,1949-02-01 00:00:00,118
passengers,1949-03-01 00:00:00,132
passengers,1949-04-01 00:00:00,129
passengers,1949-05-01 00:00:00,121
  • aws console にログインします

  • S3 にバケットを作ります

  • バケットにファイルをアップロードします

Amazon Forecast を使う

  • サービスサイトにアクセスします
    https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/forecast/home?region=ap-northeast-1#landing

  • dataset group を作り、target 時系列データをインポートします

    • dataset group name を指定
    • ドメインを指定 → CUSTOM を指定
    • dataset name を指定
    • データの周期を指定 → Month を指定
    • dataset import name を指定
    • Timestamp format は変更しない
    • IAM Role を作成
    • アクセスする S3 Bucket 名を指定
    • S3 に保存したデータのパスをコピー
    • Data location へデータのパスを指定
    • Start import をクリック → ちょっと待つ
  • 学習する

    • Dashboard で train predictor の Start をクリック
    • Predictor name を指定
    • Forecast horizen を指定 → 48 を指定(何期先まで予測するか?最大48らしい)
    • Forecast frequency で予測の周期を指定 → month を指定
    • Algorithm selection を指定 → AutoML を指定
    • Train predict ボタンで学習開始 → 30分ほど待つ
  • 予測する

    • Dashboard で Forecast generation の Start をクリック
    • Forecat name を指定
    • Predictor を指定
    • Create a forecast をクリック → しばらく待つ
  • 予測結果を確認する

    • Dashboard で Lookup forecast ボタンをクリック
    • forecast に Forecast name を指定
    • Start date に予測開始日を指定 → 1957/01/01
    • End date に予測終了日を指定 → 1964/12/01
    • Value に予測対象 item_id を指定 → passengers を指定
    • Get Forecast ボタンをクリック
    • 下にスクロールし予測結果を確認
  • 予測結果データを出力する

    • Dashboard の左側メニューで forecast をクリックする
    • リストの Forecast name をクリック
    • Create forecast export をクリック
    • Export name を指定
    • Generated forecast を指定
    • IAM Role を指定
    • S3 forecast export location を指定
    • Create forecast export をクリック
    • Exports 一覧で Status が Active になるまで待つ
  • 予測結果データを取得する

    • 出力先の S3 バケットを開く
    • ファイル part-*****.csv をダウンロードする
    • Excel 等でファイルを開く

スクリーンショットをいくつか

予測結果プレビュー

forecast_dashboard.png

予測結果

dashboard.png

まとめ

厳密にいうと色々と検証する必要はありますが、ちゃんと予測できたようです。他の時系列予測モデルでの結果とも比較したいところですが。

制限事項がありました。48期先までしか予測できないようです。月次データでは、4年先までしか予測できません。
他にも色々制限が。
本格的にシステムに組み込むには、CLIでゴリゴリ使うのが良さそうです。

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