(ISC)2が認定する情報セキュリティの国際資格CISSPのホルダーは,資格維持のために,継続的なセキュリティ学習を行った証跡となるCPEポイントをためる必要があります.1CPEは,1時間相当の学習で与えられるものとされていて,1年で40CPEの取得が目安となります.ちなみに,1年間で20CPEなければ,資格が保留状態になり,しばらくして失効します.
私は,CISSP資格取得後,このCPEの稼ぎ方がよくわからず困った経験がありますので,同じようなことで悩んでいる方が参考になればと思い,私の稼ぎ方をご紹介します.
※監査対象となった場合,(ISC)2に証跡を提出しなければならないため,認定書や領収書などはとっておくようにします.
e-Symposium(無料)
https://live.blueskybroadcast.com/bsb/client/CL_DEFAULT.asp?Client=411114
オンラインのシンポジウム(英語).Youtubeのような専用サイトで,約3時間の動画を見た後に出題される10問くらいのクイズに正解すると3CPE獲得.年4回程度開催.事前にCISSPの番号をサイトに登録しておくことで,クイズクリア後,自動的に(ISC)2のシステムにCPEが登録される.
- 監査証跡にクイズの回答結果の画面コピーを念のため保存.
- 動画を全部見ないと,クイズの画面にはたどり着けないようになっています.頑張って見ましょう.
- 英語が分からなくても,発表資料をCtrl+Fで検索すれば,ある程度は回答できます.
- クイズは合格する(正答率70%?)まで3回挑戦可能.それ以降は再チャレンジ不可.
InfoSecurity Professional Magazine(無料)
https://www.isc2.org/infosecurity_professional/default.aspx
オンラインの雑誌(英語).PDF形式.約10問のクイズに答えると2CPE獲得.年6回発行.
e-symposiumの仕組みと同じ.30分もあれば読める.
ThinkTank(無料)
https://www.brighttalk.com/channel/5385
オンラインのショートレクチャー(英語).e-Symposiumの単体版のイメージで,1回1時間で手軽に聴講できます.1回みると,1CPE獲得.頻繁にやっています.
- CPEの登録は,(ISC)2のサイトに行き,自ら実施.
- 証跡は不明.(私はやっていません)
(ISC)2アンケート調査協力(無料)
時折,(ISC)2からアンケート調査の依頼がくるため,これに協力することでCPEが得られることがある(CPE数については,依頼メールに明記).2014年は5CPEのアンケートが1回来ました.
- CPEの登録は,(ISC)2のサイトに行き,自ら実施.
- 証跡は,アンケート回答内容を保存.
書籍レビュー(無料~書籍代)
セキュリティに関係する書籍(日本語でもOK)のレビューを書いて(ISC)2のCPE登録サイトに投稿.ただし,レビューは英語で書く必要があります.たしか,100語程度でOKなので,中学生程度の単語でよいので要点を記載すればよいと思います.年最大5CPEまで登録可.
- CPEの登録は,(ISC)2のサイトに行き,自ら実施.
- 証跡はレシート,もしくは図書館の貸し出し記録など
雑誌の定期購読(書籍代)
セキュリティに関係する雑誌(日本語でもOK)を購読すれば,年最大5CPEまで登録可.
日本の(ISC)2のサイトによれば,日経コンピュータ等の定期購読があれば,5CPE登録できるとのこと.
- CPEの登録は,(ISC)2のサイトに行き,自ら実施.
- 証跡はレシートや,送り状など.
セミナー・会合等参加(無料~有料)
セキュリティに関するセミナーや会合に参加すると,参加した時間*1CPEが獲得.
情報処理安全確保支援士(登録セキュスペ, RISS)の年次講習も登録可能(オンライン講習6CPE程度が目安)
仕事の打合せはNGとのこと.
- CPEの登録は,(ISC)2のサイトに行き,自ら実施.
- 証跡は,セミナーの参加証や,Certificate,議事録など
書籍・論文執筆(無料~有料)
セキュリティに関する書籍や論文を執筆すると,5~10CPE(執筆量による)獲得.
- CPEの登録は,(ISC)2のサイトに行き,自ら実施.
- 証跡は書籍・論文の原稿.
e-SymposiumとMagazineだけで,24CPE(= 3CPE * 4回 + 2CPE * 6回)は獲得できますので,あとは書籍で5CPE, 雑誌で5CPE,アンケートで5CPEと合わせて39CPEは,確保できます.雑誌書籍の代わりにThinkTankの視聴や,都会にお住いの方は,LocalEventに参加されるのもよいと思います.また,(ICS)2関係のボランティア参加にもCPEをもらえますが,私はコネもないので参加していません.
ちなみに,CPE登録サイトはこちら(ログイン要)
https://cpe.isc2.org/s/