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概念モデル + AWS IAM との対比で Kubernetes の RBAC を理解する

Last updated at Posted at 2019-02-18

概要

Kubernetes の RBAC は、「誰が (Subject) 」が Kubernetes のどの「リソース (Resource) 」のどの「操作 (Action) 」を利用可能かを制御します。

RBAC で実現したいことは AWS の IAM と同じです。

以前 「AWS IAMの基本概念を概念モデルで整理した」という記事でまとめたのと同じように Kubernetes の RBAC の概念モデルを作成し、さらに AWS IAM と対比させて整理しました。

結論

Kubernetes の RBAC に関する概念モデル

RBAC に関する概念をまとめると以下のようになりました。

Kubernetes_RBAC (7).png

AWS IAM との対比

Kubernetes の RBAC の要素と AWS IAM の要素を対比させると、以下のようになります。

Kubernetes RBAC AWS IAM
Role, ClusterRole IAM Policy
RoleBinding, ClusterRoleBinding IAM Policy Attachment
ServiceAccount IAM Role
Group IAM Group
User IAM User

要素ごとの説明

Role と ClusterRole

Kubernetes_RBAC (2).png

Role と ClusterRole には、どのリソース (Resource) のどの 操作 (Action) を利用できるか (Rule) を定義します。
Role と ClusterRole の違いは、Namespace に紐付くか紐付かないかです。

Role と ClusterRole は AWS IAM の IAM Policy のようなものです。

Kubernetes RBAC AWS IAM
Role, ClusterRole IAM Policy

RoleBinding と ClusterRoleBinding

Kubernetes_RBAC (8).png

Role、ClusterRole で定義した内容を「誰か (Subject) 」に紐付けるのが RoleBinding と ClusterRoleBinding です。

Kubernetes RBAC AWS IAM
RoleBinding, ClusterRoleBinding IAM Policy Attachment

Subject

Kubernetes_RBAC (9).png

RoleBinding、ClusterRoleBindingによる紐付け先 (Subject) は3種類あります。

  • ServiceAccount
  • Group
  • User

ServiceAccount については後述します。
Group は User をまとめたものです。
User は人に紐付くもので、EKS であれば IAM と紐付いた認証となります。

Kubernetes RBAC AWS IAM
ServiceAccount IAM Role
Group IAM Group
User IAM User

ServiceAccount

Kubernetes_RBAC (6).png

ServiceAccount は、Pod から Kubernetes の API を使いたいときに利用します。
ServiceAccount を Pod に紐づけることで、Pod 内から Kubernetes の API にアクセスするためのSecret が自動的に作成され、Podにマウントされます。

EC2 から AWS の API を利用する際に IAM Role を紐付けるのと同じです。

おわりに

Kubernetes の RBAC も AWS IAM もなかなか理解できずにいたのですが、概念モデルでまとめることで理解が深まりました。

もし間違いに気付かれた方はご指摘お願いします。

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