はじめに
株式会社ジールの @oreo_tです。
2024/11/22のアップデートで、AWSのQuickSightでビジュアルのインポートができるようになりましたので紹介しようと思います。
今回の更新情報
本日からQuickSightの分析画面のファイルタブに、「import」という項目が追加されたようです。
この機能は、分析編集時に、別の分析やダッシュボードからビジュアルを取り込むことができるというものです。
これまでは、1つの分析の中でシートを跨いだビジュアルの複製などはできたのですが、分析を跨いだ複製はできませんでした。そのため、同じような内容の分析・ダッシュボードをいくつも作るような際に作業の短縮ができそうです。
機能検証
今回は、インポート機能を一通り試してみたいと思います。
まず、インポート元となる分析を用意します。今回は、オープンデータである人口統計情報を利用してこのような分析を作成しました。
次に、インポート先となる分析を用意します。
ダミーのデータソースだけが入っている空の分析を作成しました。
分析・ダッシュボードの選択画面が出てくるので、インポート元を選択して「ロード」をクリックします。
インポート元の画面が表示されるので、インポートしたいビジュアルをクリックし、「インポート」をクリックします。
すると、このようにビジュアルをインポートできました。
また、この際元のビジュアルで使っていたデータセットも一緒に連携されていることが画面左から分かります。
以下、制約や細かい仕様についての検証です。
制約として、インポートできるのはビジュアルに限られ、テキストボックス、インサイトはインポートできないようです。
例として、テキストボックスがあった箇所にはこのような警告文が出てきます。
また、一度にインポートできるのは1シート分だけのため、ビジュアルを選択した状態で別シートに行くと以下のような警告文が出てきます。
逆に、1シート内であればビジュアルの複数選択は可能です。
計算フィールド、フィルター、パラメータ単体でのインポートはできないものの、インポートするビジュアルにそれらが使われている場合、一緒にインポートされるという仕様のようです。
インポート元に「世帯数_計算フィールド」「総人口_計算フィールド」という2つの計算フィールドを作成し、「総人口_計算フィールド」だけがビジュアルに使われているので、この状態でインポートをしてみます。
すると、インポートされた計算フィールドも「総人口_計算フィールド」だけとなりました。
まとめ
この機能を使えば、同じようなビジュアルを別の分析・ダッシュボードで使いたいときに、計算フィールドを再作成したりグラフのプロパティを合わせるといった手間が省けそうです。
ぜひご活用ください。
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