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Vagrant の Linked Clone について

Last updated at Posted at 2018-02-26

同じBoxで複数の仮想マシンを立ち上げる場合は Linked Clone は有効に、1台しか立ち上げない場合は無効にすると効率的

メモ

  • 設定:site.yml の linked_clone: の値を true/false で切替え

Linked Clone とは

BoxごとにマスターVMを持つことになるので、BoxのクローンVMを初めて起動するときにマスターVMの作成が自動で行われます。そのため、初回はLinked CloneなしのVM作成の時間とほとんど変わりません。
Linked Cloneはデータセンター仮想化製品ではメジャーな、一つのマスターVMを元にして複数のクローンVMを作り出す機能です。普通にVMをコピーするのではなく、クローンVMはマスターVMの差分データのみを持つことから'Linked'という冠が付いています。VMの初回作成(vagrant up)時の時間が短縮されるのと、仮想ディスクのサイズが差分のみで済むメリットがあります。
参照元:Linked CloneとSnapshotを試してみた | Developers.IO

Linked Clone 有効/無効 で容量を比較

VCCWデフォルト設定での例

Linked Clone 無効の場合

VirtualBox VMs/ に生成される容量が約2GBもあるディスクイメージが、仮想マシンを立ち上げるごとに作成される

  • 1台目:2GB
  • 2台目:2GB (累計4GB)
  • 2台目:2GB (累計6GB)
  • 2台目:2GB (累計8GB)

Linked Clone 有効の場合

増えるのはマスターとの差分のみなので、かなりのディスク使用量が節約できる。
サーバーの構成要素のアップデート等を行った際、マスターをアップデートすれば全ての仮想マシンに反映されるのも効率的

  • 1台目:2GB (マスター) + 300MB
  • 2台目:300MB (累計2.3GB)
  • 2台目:300MB (累計2.6GB)
  • 2台目:300MB (累計2.9GB)

Linked Clone 有効/無効 でファイル構成を比較

仮想マシンイメージの保存場所は、
ユーザーディレクトリ/VirtualBox VMs/projectname1.localhost/
(サンプルでは、仮想マシン名を "projectname1.localhost" とした)

Linked Clone 無効の場合

projectname1.dev
  |- box-disk1.vmdk
  |- kunai.dev.vbox
  |- kunai.dev.vbox-prev
  |- Logs

Linked Clone 有効の場合

vccw-xenial64_default_1477168387480_42113_1480041556524_84136
  |- box-disk1.vmdk
  |- vccw-xenial64_default_1477168387480_42113_1480041556524_84136.vbox
  |- vccw-xenial64_default_1477168387480_42113_1480041556524_84136.vbox-prev
  |- Snapshots
        |- {2e99947e-b229-48f2-a5ea-acbdc32db2d8}.vmdk
projectname1.dev
  |- projectname1.dev.vbox
  |- projectname1.dev.vbox-prev
  |- Snapshots
  |     |- {3fcb178a-79a8-417c-990a-d8d392b6dad1}.vmdk
  |- Logs

注意

Vagrantで Linked Clone を有効にして構築している仮想マシンを全て削除(destroy)しても、マスターは削除されずに残る。以降使う予定がなければ容量を食うだけのゴミになるので、Virtualbox で削除する。~/VirtualBox VMs/ 内の該当ディレクトリも消えてるか確認すること

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