この記事はCloudGarage Advent Calendar 2017の3日目の記事です。
昨日の記事はbany367さんのCloudGarageにSambaを構築でした。
BSDを入れる
CloudGarageにデフォルトで用意されているOSはLinuxです。
しかしインストール用のISOを自分で用意出来る機能があり、BSD系をインストールすることも可能です。
※本記事ではOpenBSDをインストールしますが、FreeBSD、NetBSDもインストールしたら問題なく動作しました。
ISOイメージを登録する
登録用ISOイメージには自分で分かりやすい名前を付けて、URLにISOをDL出来るURLを書きます。
OSタイプはLinuxしか選択出来ませんが特に問題ありません。
インスタンスを作成する
先程登録したISOイメージを選択して、インスタンスの作成をします。
- SSH Key設定
- インスタンス情報のrootパスワード
の2つは、ISOイメージからインスタンスを作成する場合は使えない機能です。
しばらく待つとインスタンスが出来上がりますので、インスタンス名クリックします。
OpenBSDをインストールしていく
コンソールを開くと、ISOから起動した画面が操作できますのでOSインストールをしていきます。
普通にインストールすればOKです。
- Iを入力してEnter
Choose your keyboard layout
自分のキーボードレイアウトを選びましょう。(CloudGarageのコンソールで対応しているのは、JP、USの2種類です。私はUSを選びました。USの場合は、インスタンスの詳細画面でキーボードレイアウトの設定をUSに変えておく必要があります。)
System hostname?
openbsd
(自分の好きな名前をつければOKです)
Which network interface do you wish to configure?
defaultのvio0を選ぶので、何も入力せずEnter
IPv4 address for vio0?
defaultのdhcpを選ぶので、何も入力せずEnter
IPv6 address for vio0?
defaultのnone
Which network interface do you wish to configure?
done
Default IPv4 route?
そのままEnter
[192.168.0.1]になると思います
Password for root account?
任意のパスワードを入れましょう
確認用に、二回入力を求められます。
Start sshd(8) by default?
yes
Do you expect to run the X Window System?
yes
Do you want the X Window System to be started by xenodm(1)?
no
Change the default console to com0?
no
Setup a user?
任意のユーザー名を入力して Enter
Full name for user xxxx?
そのままEnter
Password for user xxxx?
任意のパスワード
ここでも二回入れます
Allow root ssh login?
no
What timezone are you in?
Asia/Tokyo
Which disk is the root disk?
sd0
Use (W)hole disk MBR, whole disk (G)PT or (E)dit?
whole
Use (A)uto layout, (E)dit auto layout, or create (C)ustome layout?
a
自動でやってくれる設定のままでいきましょう
Location of sets?
cd0
Pathname to the sets?
6.2/amd64
Set name(s)?
done
Directory does not contain SHA256.sig. Continue without verification?
yes
これでインストールが始まります。
Location of sets?
done
インストール完了後
コンソール画面を閉じます。
ISOイメージをアンマウントしたあと、インスタンスの強制再起動をします。
再度、コンソールを開くとOpenBSDが起動しているのでログインして使用可能になっています。
sshでログインしてみる
インスタンスの詳細画面にグローバルIPアドレスが出ているので、そこにsshでつなげて見ます。
インストール時に作成した、ユーザー、パスワードでログインしてみましょう。
これで、手元のPCで作業出来るようになります。
GUI環境を入れてみる
ここまでの作業で、OpenBSDをSSHで使えるようになりましたので、サーバーにしたりプログラミングしたり出来るようになりました。
せっかくなのでGUIも使えるようにしてみましょう。
設定することで、CloudGarageのコンソールからGUIを使えるようになります。
sshでログインして、作業します。まずrootになります。
$ su -
packageインストール
インストール元の設定
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/OpenBSD/
# export PKG_PATH=http://ftp.jaist.ac.jp/pub/OpenBSD/6.2/packages/amd64/
# pkg_add xfce xfce-extras firefox scim-anthy ja-mplus-ttf-20060520p5 consolekit2
各種設定
/etc/rc.conf.localの編集
pkg_scripts="messagebus"
xenodmの起動設定
# rcctl enable xenodm
一般ユーザーに戻って .xsession の編集
# exit
export LANG=ja_JP.UTF-8
export XMODIFIERS="@im=SCIM"
export GTK_IM_MODULE=xim
export QT_IM_MODULE=xim
scim -d
exec ck-launch-session startxfce4
再起動
ログアウトして、CloudGarage管理画面で再起動します。
管理画面のコンソールを開くと、GUIのログイン画面が出ます。
Ctrl+Spaceで日本語入力が有効になり、日本語の入力も可能です。
明日は橋本 Web屋Becoさんです!よろしくお願いします。