具体的なドキュメントは見つけられませんでしたが、Cloud Buildのビルドが実行されるリージョンは us-central1 のようです。
確認方法
次の内容の cloudbuild.yaml
を用意します。ビルドの中で メタデータサーバー の情報を取得します。
steps:
- name: gcr.io/cloud-builders/curl
args:
[
"-sS",
"-H",
"Metadata-Flavor: Google",
"http://metadata.google.internal/computeMetadata/v1/instance/zone",
]
同じディレクトリで次のコマンドを実行し、ビルドを開始します。 <PROJECT_ID>
にはご自身のプロジェクトIDを指定してください。
gcloud builds submit --project <PROJECT_ID>
ログに次のように出力され、 us-central1
で実行されていることがわかります。
projects/*******/zones/us-central1-f
ちなみに、App EngineのリージョンやCompute Engineのデフォルトリージョンが異なる別プロジェクトで試しても同様の結果になったので、これらの設定に影響されることはなさそうです。
余談
元々、Cloud BuildでCloud SQLを使ったテストを実行すると、やけに遅くて不思議に思っていました。理由を考える中で、Cloud BuildとCloud SQLのリージョンが異なる可能性に気づいたというわけです。
テストで使用するCloud SQLのリージョンを asia-northeast1 → us-central1 に変更したところ、ビルド実行時間が12分→5分に大幅短縮されました。GCPのサービスはリージョンを意識せずに使えるものもありますが、リージョンを意識することの大切さを実感しました。