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スマホアプリの公開テスト配布をしてみた感想

Last updated at Posted at 2017-03-02

はじめに

どうも、個人でスマホアプリを開発している青木そらす(@open_sorasu)です。
皆さん、スマホ向けにアプリを作った時、ちゃんとデバッグやユーザーテストをしていますか?

そもそもテストをする理由

アプリストアに並ぶという事は、お客さんの目に触れるわけです。
そのアプリに重大なバグがあると言うのは大問題なわけです。
なので、事前に「話しが通じる開発者」「ベータテストだと分かってる人」向けにテスト配信をして
お客さんに対してストレスを与えない状況を作るべきだと考えています。
そもそも、製品として完成されてないモノです!って言いきれば
「完成してから遊ぶ人」「未完成でも触りたい人」で分類できます。

そもそも動かないモノをストアに上げてしまうと、低評価レビューが付いて印象も悪くなります。
こうなると、本来取得できたであろう顧客を逃します。
ファーストインプレッション、コアユーザーの育成、とても大事です。

と言うわけで、アプリを正式配布する前に「テスト配信」をしましょう!と言う感じで
私が実際に使用したサービスの所感をまとめていきたいと思います。

使ったサービス

  1. DeployGate(Android/iOS)
  2. GooglePlayのテスト配信機能(Android)
  3. Testflight(iOS)

共通項目

  1. 外部テスター、内部テスターの登録が出来る
  2. 配布制限が出来る(100端末限定とか)
  3. どの端末が、どのバージョンをインストールしているか分かる
  4. バグ報告機能がある
  5. クラッシュレポートが届く

DeployGate

GooglePlayのテスト配信機能が入る前にお世話になっていたサービスです。
GooglePlay、AppStoreにて配布されているDeployGateアプリをインストールすることで
テストアプリのダウンロードと不具合報告が出来ます

  1. 利点
    1. APKをアップロードするだけでプッシュ通知が飛ぶので分かりやすい
    2. APKのインストールを自動で行ってくれる
    3. ユーザーコメントを1か所にまとめられるので色々と楽
    4. APKページにメモ欄があるのでバグとかの管理も楽
    5. ログを仕込めば、どの端末が何でどうクラッシュしたかも取れる(リモートLogcat機能はかなり便利)
  2. 欠点
    1. 色々と制限がある(有料プランで増やせる)
    2. 提供元不明アプリをインストールするので、信頼できないアプリは怖い
    3. iOSはUUIDを登録したプロビジョニングファイルが必要(エンタープライズでは出来ない、iOSユーザーからUUIDの提供が必要)
    4. DeployGateのアプリをインストールしてもらう必要がある
    5. 海外対応が不明(なんとか突破してインストールする人は沢山いたが…)
    6. 色々とリスト化されていない(端末で絞るとか、バージョンで絞るとか…昔使ってた時は無かったです)

開発者向けの機能なので、デバッグに向いていると思います。
ただし、開発者よりではない人には、少々難しい操作を要求する個所もあるので、適材適所な感じがします。

GooglePlayのテスト配信機能

GooglePlayが提供しているテスト配信機能です。DeveloperConsoleから配布が出来ます。

  1. 利点
    1. GooglePlayからダウンロードするので、安心感がある(署名は必要)
    2. フローとしては本番へのアップロードと変わらないので練習になる。
    3. そこそこ詳細なレポートを端末やバージョンによって分類することが出来る。
    4. 外国語を勝手に変換してくれるので、そこそこ読める
    5. マーケットを限定しなければ、いろんな国からレポートが飛んでくる
    6. レポート等を受け取った時に指定のメールアドレスに対して通知を送る機能などがある
  2. 欠点
    1. テスター登録が必要なので、Googleアカウントが必要
    2. テスター登録の反映に1時間ぐらい掛かるので、たまにお問い合わせがくる

幅広い層にリーチするので大規模テストの場合はコチラがオススメな気がします。

Testflight

Appleが提供するテスト配信機能です。iTunesConnectから操作できます。

  1. 利点
    1. 色々な制約を無視して大勢にアプリのテストをしてもらうことが出来る(ipaをitunes越しにインストールとか、エンタープライズとか、UUIDとか、そう言うのを全部無視できる)
    2. iOSのバージョン、機種による依存を洗い出すためには必須だと思います
  2. 欠点
    1. 公開したアプリには1ヵ月の起動制限が付く(過ぎるとアプリが起動しない)
    2. 外部テスターは1000人の制限がある(1アカウントに対してインストール制限はない模様)
    3. 初回アップロード時にはTestflightの審査が入る(もちろん、リジェクトあり)
      1. 審査が通った後は、任意で再審査してもらうか決められる。
      2. 大型アップデートを入れて、その内容がリジェクト対象かもしれないと思った場合は見てもらうべし
    4. 外部テスターは、認証後にTestflightのアプリを入れてもらう必要がある

iOSでテスト配信するならこれしかない!と思います。

と言うわけで…

こう言うオープンデバッグやユーザーテストを行った結果が「みくちゃ」になります。
何をどうしたらこうなったのかは、DeployGateの藤崎さんが下記スライドでまとめてくださったので併せて見て頂ければと思います。

DeployGateで実践!モチベーション高くヒットアプリを作る方法

皆様の参考になれば幸いです。

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