はじめに
Linuxを全く扱ったことがないので、何かしら学んでみようと思い、LPICの資格勉強中です。
今まではzipしか知らず、いろいろな圧縮方式が出てきて戸惑ったので、すごく簡単にまとめました。
圧縮ツールの比較①
Ping-tというサイトで勉強中で、そこで出てきた圧縮ツール4つ(gzip、bzip2、xz、zip)についてのメモです。
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gzip(GNU Zip)
- 概要:標準的な圧縮コマンドで、主に単一ファイルの圧縮に使用される
- 圧縮率:一般的(bzip2やxzと比較すると低め)
- 速度:圧縮が早く、展開も早い
- 拡張子:.gz
- 使用例:
【圧縮】 gzip ファイル名 元のファイルも自動的に削除される。 -k 元のファイルを残して圧縮 【展開】 gunzip ファイル名 または gzip -d ファイル名 【複数のファイルやディレクトリ】 tar -czvf archive.tar.gz /path/to/directory -c 新しいアーカイブを作成する -z gzip形式 -v 処理したファイルを詳しく出力 -f アーカイブファイル名を指定
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bzip2
- 概要:gzipよりも高圧縮率
- 圧縮率:gzipよりは高いが、圧縮速度は遅い
- 速度:圧縮は遅いが、展開は比較的早い
- 拡張子:.bz2
- 使用例:
【圧縮】 bzip2 ファイル名 元のファイルも自動的に削除される。 -k 元のファイルを残して圧縮 【展開】 bunzip2 ファイル名 または bzip2 -d ファイル名 【複数のファイルやディレクトリ】 tar -cjvf archive.tar.bz2 /path/to/directory -c 新しいアーカイブを作成する -j bzip2形式 -v 処理したファイルを詳しく出力 -f アーカイブファイル名を指定
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xz
- 概要:gzipやbzip2よりも高圧縮率
- 圧縮率:gzipやbzip2よりも高いが、圧縮速度は非常に遅い
- 速度:圧縮は遅いが、展開は非常に速い
- 拡張子:.xz
- 使用例:
【圧縮】 xz ファイル名 元のファイルも自動的に削除される。 -k 元のファイルを残して圧縮 【展開】 unxz ファイル名 または xz -d ファイル名 【複数のファイルやディレクトリ】 tar -cJvf archive.tar.gz /path/to/directory -c 新しいアーカイブを作成する -J xz形式 -v 処理したファイルを詳しく出力 -f アーカイブファイル名を指定
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zip
- 概要:複数のファイルやディレクトリを同時に圧縮できる
- 圧縮率:gzipやbzip2よりも低いことが多いが、ファイル数が多い場合に便利
- 速度:圧縮と展開の速度は比較的早い
- 拡張子:.zip
- 使用例:
【圧縮】 zip -r archive.zip /path/to/directory -r サブディレクトリも含めて再帰的に圧縮する 【展開】 unzip ファイル名 【複数のファイルやディレクトリ】 tarコマンドを使わなくてもそのままできる
圧縮ツールの比較②
一般的な傾向で並びかえ
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圧縮率(高い順)
.xz→.bzip2→.gzip→.zip
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圧縮速度(早い順)
.zip→.gzip→.bzip2→.xz
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tarコマンドでのオプションの違い
.gzip -z
.bzip2 -j
.xz -J
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そもそも「tarコマンド」について
.tarファイルを作成するもの。
オプションがなければ圧縮を行わずに、ファイルをまとめるために使用される。
圧縮をしたいときに上記のオプションを使用して圧縮ツールを組み合わせて使用する。
.zipファイルはファイルをまとめると同時に圧縮も行う形式なので、zipコマンドで作成する。