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【初心者向け🔰】ICTにおけるインフラエンジニアのお仕事とは(プロセス編)

Last updated at Posted at 2025-06-08

アディクシィ株式会社でインフラアーキテクトとして従事している
おんたまと申します。記事に目を止めていただきありがとうございます。

アディクシィ株式会社
https://adixi.co.jp

本記事は以下の方向けに記載をしております。

・ICT業界に興味を持っていただいた方
・インフラ領域に興味がある方
・インフラエンジニアとしてのキャリア形成について考えている方

インフラエンジニアのお仕事とは(プロセス編)

「そもそもインフラエンジニアってどんな仕事があるの?」という疑問に回答したいと思います!!
あくまでざっくりとしたお仕事の紹介なので、興味のある方は調べてみて下さい。

インフラ構築のプロセスについて

アプリケーション開発などでは「アジャイル開発」や「DevSecOps」などと言ったサイクル型の手法がトレンドになっていますが、インフラ構築の場合には一般的に「ウォーターフォール型」の開発手法が採用されることが多いです。

ウォーターフォール型開発とは?

ウォーターフォール型開発は、開発プロセスの中でも伝統的な手法の一つです。名前の通り「滝(ウォーターフォール)」のように、開発工程が順番に一方向に流れて進んでいく形態を指します。一般的な手順をまず図でご説明します。

スクリーンショット 2025-06-07 23.41.54.png

ザックリと説明すると上記の流れになります。
上のレイヤーに行くほど経験や知見が求められ、単価・収入が高くなります。
下のレイヤーに行くほど実務に即した仕事となり、関わる人数が多くなります。
インフラエンジニア初心者は下のレイヤーから入っていくことが多いので、下から解説します。

①運用(保守)

インフラシステムの安定稼働を維持して、障害対応や変更要求に対応します。システムが正常に動いているか毎日チェックします。

【主な作業例】
 ・監視とアラート対応
 ・障害調査と復旧対応
 ・定期メンテナンス(OSパッチ、FWルール更新)
 ・性能監視・キャパシティプランニング
 ・バックアップ運用と復元
 ・変更管理(新規構築・改修時の検証と実施)
 ・利用者サポートや問い合わせ対応

②テスト(+導入)

設計通りにインフラが動作しているか、性能・冗長性・セキュリティ面を検証します。また、本番へ移行しサービス開始に向けた最終セットアップを行います。

【主な作業例】
 ・ネットワークの疎通確認
 ・帯域やサーバ性能の検証
 ・冗長構成のフェイルオーバーテスト
 ・セキュリティテスト(アクセス制御の確認、脆弱性検査)
 ・バックアップ・リストアの検証
 ・監視アラートの動作確認
 ・運用手順の検証(障害対応手順など)
 ・本番環境設定(既に構築済みの場合はデータ移行)
 ・ユーザーアクセスの切り替え
 ・運用チームへの引き渡し、マニュアル整備

③構築(設定)

設計書に基づき、物理機器や仮想環境、クラウドリソースのセットアップと設定を行います。実際にサーバーを置いたり、ネットワークの機械をつなげたりします。

【主な作業例】
 ・サーバの設置、OSインストール、初期設定
 ・ネットワーク機器の設置と設定(スイッチ、ルーター、FWなど)
 ・仮想環境やクラウドリソースの展開
 ・ストレージの設定
 ・セキュリティ設定(ファイアウォールルール設定、アクセス制御など)
 ・監視ツールやバックアップツールの導入と設定
 ・運用用スクリプトや自動化ツールの準備

④設計(基本設計・詳細設計)

要件を満たすインフラ構成を具体化し、設計仕様としてまとめます。全体構成から細部構成まで計画します。「サーバーはこの台数で、この順番でつなぐ」「パソコンはこういうネットワークにする」みたいに図にします。

【主な作業例】
 ・ネットワーク図作成(LAN、WAN、サブネット、VLAN、FWルール)
 ・サーバ構成の決定(OS、仮想化環境、クラウドリソース)
 ・ストレージ設計(RAID構成、ディスク種類、容量割り当て)
 ・冗長化・バックアップ設計(クラスタ構成、DRサイト)
 ・セキュリティ設計(アクセス制御リスト、認証方式、ログ管理)
 ・運用設計(監視ツール選定、アラート設定、保守手順)
 ・ネットワーク機器やサーバのスペック決定
 ・IPアドレス設計・割り当て計画

⑤要件定義

システムやサービスの利用目的、必要な機能・性能、可用性、セキュリティ要件などをクライアントや利用者とすり合わせて明確にします。何のためのシステムなのかを話し合って決めます。どれくらいの機械が必要か、どんな速さや安全性が必要かを決めます。

【主な作業例】
 ・どんなサービスを支えるインフラなのか(例:Webサービス、社内業務基盤など)
 ・必要なサーバ数や種類(物理・仮想・クラウド)
 ・ネットワーク構成(VPN、ファイアウォール、帯域要件)
 ・ストレージ要件(容量、速度、冗長化)
 ・可用性目標(SLA、冗長構成の要否)
 ・セキュリティポリシー(アクセス制御、監査要件)
 ・運用・保守体制の要求(監視、バックアップ)
 ・予算や納期の制約条件

他にはどんな仕事があるの?

一連の開発の流れを横断的にサポートする仕事として以下の仕事があります。
システム開発のプロセスを横断的に関わるお仕事のため、高度な知見と実務経験が求められます。

・プロジェクトマネジメント(PM・PMO)
システム開発のプロジェクト全体の進捗を管理し、スケジュール通りのシステム開発の進行を推進します。

・システムアーキテクト
システム開発における全体の品質管理を担当し、適切なソリューション、設計方法を提案するなど、システム開発の技術サポートを全般的に行います。

・システムコンサルタント
システム開発にあたり、企画・提案段階からシステム運用に至るまで課題の分析や助言を行います。

終わりに

今回はインフラエンジニアのお仕事をプロセスごとに解説してみました。
ザックリと書いてますのでわからないことは調べてみて下さい。
色々なプロセスを経験することで興味のある分野の探求や、キャリア形成の参考にしてみて下さい。

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