記事サマリ
2024年1月にPMP試験を受けました。
PMP試験の受験に関して、どのような勉強をしたか、受験費用、個人的に重要と感じた点などを記載しています(4章に記載しています)。
※なお、PMI-ACPも受験していますので、そちらについては追って記載したいと思います。
⇒こちらの記事でまとめました。
第1章: はじめに
1.1 資格取得の動機
2点あります。
1つ目:いわゆる「プロジェクトマネジメント」について、体系的に理解をしておきたかった。
2つ目:社内のプロジェクト管理の理解につなげたい(どうしてこのような手順を踏む必要があるのか)。
1.2 受験までのスケジュール
使用した教材は後程記載するとして、年末に市販の教科書を1周して、年明けに模試を解き全体で3週間程度で取り組みました。←かなりきつかった...
(年明け、4日間程度高熱にうなされ、全く出来なかったのも痛かったです)
第2章: 資格の概要
ここで、簡単に試験に関して記載しておこうと思います。詳細はPMIのHPや他の方の記事に詳しく記載してあるので、ここではさくっと概要だけかいつまんで記載します。
2.1 資格の内容~PMPって?~
- PMPは、プロジェクトマネジメントの知識と能力を証明するための国際資格試験です。
- 米国PMIが、PMBOKガイドに基づいて認定する資格になります。
- 230分で、180問が出題され、そのうち5問が採点されないダミーのテスト問題ですので、採点対象は175問となります。
- 合格水準は106問/175問以上(60%以上の正答率) で合格です。
- 試験形式はCBT(Computer Based Testing)で、日本語で受験可能です(英語で受験も可能です。また日本語を選択した場合でも試験中に英語を参照できます)
- 結果は試験終了後にすぐわかります。
(参考)日本国内の資格保有者数(2022年時点)
PMI日本支部 アニュアル レポート2022より
2.2 受験資格
試験を受けるためには大きく2つの条件を満たしている必要があります。
①学歴に応じたプロジェクトマネジメントの実務経験
②「35時間に相当する研修」の受講
①学歴に応じたプロジェクトマネジメントの実務経験
学歴 | 実務経験 |
---|---|
高卒・短大卒業 | 60カ月 |
大学・大学院卒業 | 36カ月 |
私の場合、大学院卒でしたので、36カ月間の実務経験が必要でした。
※これは、実務経験を記載する際に必要になります。
②「35時間に相当する研修」の受講
- 運営元のPMIが認定する、公式研修を受ける必要があります。
- 申し込みの際に、どこの団体のどのような研修を受けたかを入力する必要があるため、PMIが認定している研修を受けておく必要があります(「監査」を受けた際に修了書の提出が必要になるようです)。
- 私は受験費用を抑えたかったのでUdemyの講座を受講しました(終了時に修了書が発行されます)
- 講座名:PMP Exam Prep Seminar – Complete Exam Coverage with 35 PDUs
※最新情報はPMIのHPで確認してください。
2.3 監査とは
- 受験申し込みをした後、数%程度の人が監査対象に選ばれるようです(私は監査対象とはなりませんでした)。
- 監査対象となった方は、3ヶ月以内に以下の書類を提出する必要があります。
①大学などの卒業証明書
②35時間の公式教育修了書
→Udemy講座なら修了証明書が発行されます
③プロジェクトマネジメント経験を保証する第三者の署名
→会社の上司に経験書を見せてハンコを貰う
第3章: 受験までの流れ
- 受験までの流れです。入力画面などを含めた分かりやすい記事もありますので、詳細は「PMP 受験手続」で検索。
- ここでは、ざっくりと流れが追えればと思います。
-
PMIアカウントに登録する
- 氏名、学歴、所属企業、パスワードなどを入力します
-
35時間の研修受講歴の入力
- 講座名、主催団体、受講期間を入力します
-
プロジェクトマネジメント経験の記載
- こちらの方の記事を参考にしました(ありがとうございます)。
- 「PMP 実務経験 書き方」と検索するといくつか出てきますので、参考にしながら記載しました。
- 大体5日程度で提出した履歴書の返信がきます→これで試験の申込に進める
- ここで監査対象となった場合には、諸々追加で提出する必要があります(2.3参照)。
- 無事?メールが届いた際はホッとしました(←まだ受験前なのに)
第4章:学習方法と費用
- 長くなりましたが、受験する上で用いた教材や費用について記載します。
- 書籍は2冊、PMIが提供している模擬試験を利用しました。
4.1 費用
以上の教材費含めて受験するまでにかかった費用です。
区分 | 教材名 | 費用 |
---|---|---|
受験資格 | udemy講座 | 12,800円(※1) |
書籍 | PMP®試験合格虎の巻 新試験対応 | 3,520円 |
書籍 | PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応 改訂版 |
3,918円 |
web模擬試験 | PMI Study Hallの模擬試験 | 49$(※2) |
受験代 | PMP受験費用 | PMI会員:405$ PMI非会員:555$ |
受験代 | PMI会員費用 | 139$ |
- | 合計 | 約106,000円 |
※1)セールで購入したので私は1,600円でした。
※2)1ドルざっくり145円換算で計算しています。
(私はPMI-ACPも受験する予定でしたので、会員になり会員価格で受験しています)
4.2 各教材の取り組み方
- とにかく、模擬試験を解くことが大事かと思いました(「受かる」という観点では)。
- というもの、用語の意味を問うというよりかは、ケース想定問題がメイン。
- といっても、用語の理解は必要なので、解きつつ覚えていきました。
※以下、書籍名にリンクを付与しています。気になれば飛んで確認して下さい。
1.PMP®試験合格虎の巻 新試験対応
・試験の概要を知るために一読しました。
・章末の演習問題だけ解きました(巻末の問題は簡単なのでここではスキップ)
・他の方の記事にもありますが、どのように出題されるのかを分かっていない初めの時期に時間を使わないように、一読したら次の書籍へ!!
2.PMP®試験合格虎の巻 新試験対応
・PMP受検の心得が記載してあり参考になりました。
・分かりやすいが、試験にどのように出題されるかイメージが付かず、これも一読して巻末問題を中心に読みました(解いて該当箇所を読む)。
・次の3記載の模擬試験などをある程度やってから再度読み直しました(強弱を付けて読むことが出来て知識の定着につながりました)。
3.PMI Study Hall(模擬試験)
・一番大事(購入必須と言っても過言ではない?)
・問題に難易度が付いています:easy,moderate,difficult,expert
・expertは解説読んでも「?」が多かったため、difficultまでの問題を繰り返し解き、正答率90%くらいまでやりました。
・不正解の選択肢がなぜ適さないのかを考えることが大事かと思いました。
PMBOK®ガイド第7版 日本語版(Project Management Inst;)やアジャイル実務ガイド 日本語版(Project Management Inst;)は受験後に目を通しました。。。
第5章: 個人的振り返り
個人的に気になった点を「~~べし」という形で記載してみようと思います。
参考になれば幸いです。
5.1 英語の表記を確認すべし
- 日本語で受験をしましたが、勉強中において「何この訳?」というものがいくつかあったので、都度英語での記載を確認しました(試験でも英語表記を何度か確認しました)。
- 例えば、「Control Quality」と「Manage Quality」はともに「品質管理」と訳されており、回答する上では英語を見て行う必要がありました。
- 例えば、完了の定義「Definition of Done (DoD)」は「アメリカ国防総省(Department of Defense)」と訳されたことがありました。
5.2 役割を意識するべし
- 登場する役割をしっかりと把握する必要があると感じました(〇〇の変更を加えるのは誰?〇〇を追加するのは誰?のような)。
- PMI-ACPではより一層痛感。。。
5.3 予測型(ウォーターフォール)と適応型(アジャイル)の違いを理解すべし
- 特にアジャイルの考え方をウォーターフォールと比較して理解する必要があると思います。
- また、何が何でもアジャイルにお任せ♪ではなく、予測型が適している場合はどんな場合なのかということも把握しておく必要(模試で間違えたので)。
5.4 模試の取り組み方
- 私は(勝手に)タイトなスケジュールで取り組んでいましたので、模試を解く際に間違いはどこがダメなのかまで特定してから答え合わせしていました。
- 結果的に、試験の際にこのマインドが役に立ちました。
第6章: 試験当日について
当日の試験の流れを簡単に記載しておきます。イメージ程度に。
6.1 受験会場
- 私は新宿のピアソンにて受験を行ないました。8:00~の試験でしたので、7:30には受付を行う必要があり、まだうっすら暗い中試験会場に向かいました。
- 他の試験の受付もあるため、早めに行き、受付を済ませておいたほうが良いです(結構混んでいました。)
- 持ち込みはNG(水筒やタオルもNG)で、水筒やタオルはロッカーにしまうように指示されます。休憩時間中に飲みたい場合、鞄を広げることはできないので、ロッカー開けてすぐの場所に置くように言われました。お気に入りのほうじ茶を朝にこしらえましたが、めんどくさいので、飲むことはしませんでした(ウォーターサーバーがあったのでそちらを頂きました。)
6.2 試験開始・試験中
- 全部で180問あり、60問ごとに10分の休憩取るかを聞かれます。
- 取る/取らないは自由(そのまま続けてもよい)ですが、次に進む場合前の問題には戻ることが出来ません。
- 私は、連続で解くことに疲れてしまったので、10分の休憩をはさみました。休憩場所には私しかいませんでした。教科書などを参照することは出来ないので、一人ぽつんと席に座っていました。
- 時間は足らないということはなかったです。自信がない/後で考えたいなーという問題にフラグを付けて、次に進む前に最終確認しました。
6.3 試験終了
- 試験が終わるとその場でレポートが渡され合否が分かります。正式な証明書やMYpageの更新は数日たってから通知がきました。
- 例えば、時間が足らなくて最後の方の問題を全て「1」というような回答をした場合などは合格点に到達していても取り消しになる場合などがあるようです。。
長文となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
PMI-ACPの受検記録についても後日追加したいと思います。
こちらに追加しました!