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【Fortran】macOS + Docker + VScode を用いたFortranの実行環境構築

Last updated at Posted at 2024-05-28

概要

本記事により、VsCode、Docker、gfortran を使用して Fortran の実行環境の構築することができます。

本環境を構築することにより、静的コード解析、ソースコードの自動整形、シンタックスハイライト、入力補完、等を利用することができます。

また、OSに依存せず同じ手順で環境を構築することができます。

本記事は環境構築の手順に重きを置いているため、各ソフトウェアの概要や設定内容の説明は省略します。

動作環境

intel mac、apple silicon macのどちらでも可能です。
本記事では以下の環境で操作を確認しています。

PC OS CPU
MacBook Air 2020 macOS Sonoma 14.5 M1

手順

1. Docker Desktopをインストールする

2. VScodeをインストールする

3. Vscodeの拡張機能をインストールする

Vsccodeのアクティビティーバーから、以下の拡張機能をインストールします。

1. Docker
2. Remote Development
3. Japanese Language Pack for Visual Studio Code

拡張機能のインストールは、以下の手順で行います。

  1. アクティビティーバーにある拡張機能のボタンをクリックする。
  2. 検索ボックスで拡張機能を検索する。

スクリーンショット 2024-05-13 23.43.56.png

4. 作業フォルダを作成、設定ファイルの保存

4.1 作業フォルダの作成

作業フォルダを作成します。
作成したフォルダがFortranのプログラムを格納する場所になります。
作成場所はどこでも問題ありません。

4.2 設定ファイルの保存

以下のリポジトリから設定用のファイルダウンロードします。
保存場所は作業フォルダのルートディレクトリとします。

5. Dockerコンテナの作成

Fortranの実行環境をインストールします。

実行環境のインストールは以下の手順で行います。

  1. ステータスバーから「リモートウィンドウ」を開く。
  2. コンテナーでフォルダを開く」を選択する。開くフォルダは、「4.1 作業フォルダの作成」で作成したフォルダを指定します。
  3. 実行環境のインストールが始まりますので待ちます。インターネット環境が必要になります。

スクリーンショット 2024-05-26 16.09.53.png

スクリーンショット 2024-05-26 16.56.27.png

使い方

作業フォルダ内に保存されてあるtest.f95を例に使い方を説明します。

  1. 「サイドバー」にあるファイルを選択することで、「エディター」にファイルを表示します。
  2. 「上書き保存(Command+S)」することで、静的コード解析、リファクタリングが行われます。
  3. 「Shift+Command+B」でコンパイルを行います。
  4. 「エディター」の数字の行番番号をクリックすることで、任意の箇所のブレークポイントを設定できます。
  5. 「F5」でプログラムを実行します。
  6. ブレークポイントを設定している場合には、「アクティビティーバー」の「実行とデバッグ」から、プログラム実行中の各変数の値を見ることができます。

2回目以降の実行環境の起動、終了方法

1. 起動方法

起動は「アクティビティーバー」の「リモートエクスプローラー」から行います。

スクリーンショット 2024-05-29 1.50.01.png

2. 終了方法

終了は「ステータスバー」の開発コンテナーより、「リモート接続を終了する」を選択して終了します。

スクリーンショット 2024-05-29 1.53.25.png

参考にしたサイト

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