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【FORTRAN】日刊工業新聞社「プログラミング実習シリーズ① FORTRAN 」のレビュー

Last updated at Posted at 2023-06-15

はじめに

日刊工業新聞社より1989年に出版された、「プログラミング実習シリーズ① FORTRAN 」を一通り読ませていただきました。

本の詳しい情報について、インターネットで調べても得られませんでしたので、記録として残しておきます。

また、サンプルプログラムについて、私なりに解いたものをこちらに公開しています。

実行環境

MacBook Air 2020(M1)
VsCode 1.79.0
Docker(OS:Debian 10.2.1-6)
gfortran 10.2.1

概要

学生向けの講義に使われることを意識した本です。(1989年当時)
キーボードやディスプレイ等の基本的な使い方や、アルゴリズムとは何か、プログラムとは何かなどの基本的なことから書かれてあります。

内容について、序盤はサンプルプログラムの一行ごと丁寧な解説があります。
終盤になるに従って、解説は要点を絞ったものになります。

収録内容(目次)

長いので折りたたんでいます
  • 【1章】コンピュータと対話するためには
    • ファイルの実行
    • キーボードモニタの使い方)
  • 【2章】プログラミングの基礎となること
    • アルゴリズムとは
    • プログラムとは
    • フローチャート
  • 【3章】基本的なFORTRANプログラムを見る
    • プログラムの書き方
    • アルゴリズムとは
  • 【4章】機能の基本的なことを知る
    • 変数、定数
    • 配列
    • READ文
    • 関数
    • IF文
    • DO文
    • 編集記述子
  • 【5章】プログラミングを容易にする機能
    • サブルーチン
    • 文関数(Function)
  • 【6章】知っていると便利な機能
    - データの型
    - 入出力
    - PARAMETA文、IMPLICT文
  • 【7章】プログラム例

注意点

  • プログラムの終了判定に、キーボード入力時のEND指定子が使われています。
    私の環境では、キーボード入力次にEND指定子が入れられませんでしたので、一部分をTXTからの読み込みで対応しました。
    Control + D でEND指定子を挿入することができます。(@cure_honey 様にご指摘いただきました。ありがとうございます。)

  • PROGRAM F7X2 で SUBROUTINEに引数Aを渡すと、原因不明のメモリエラーになりました。(SUBROUTINE内でAを定義することで回避しました。)

  • PROGRAM F7X7 の33行目の終了判定が X+H .GT. XEND になっていますが、このままだと1回分出力が少なくなってしまいます。
    終了判定を X .GT. XEND にして対応しました。

  • WRITEでの出力の初めに、' 1'が入れられているプログラムがあります。
    書籍内での実行結果には出てこないので、' 'に置き換えて対応しました。(当時の実行環境の仕様?なんでしょうか)

    当時のキャリッジ制御用の文字であり、出力の際の改ページ、スペースの挿入等を制御しているみたいです。(@cure_honey 様にご指摘いただきました。ありがとうございます。)

調べたところ、Oracleで公開されている FORTRAN 77 言語リファレンス(表5.4)に該当する記述がありました。以下のサイトです。

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