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Redisの各構成比較

Last updated at Posted at 2018-01-28

はじめに

他のRedis構築に関するページは以下をご参考ください。
Redis構築のまとめ

環境

CentOS 6.8
Redis 3.2.5(当時の安定バージョン)

各検証内容

方式 検証内容 公式ドキュメント
Replication Redis Replication検証 https://redis.io/topics/replication
Cluster Redis Cluster検証 https://redis.io/topics/cluster-tutorial
Sentinel Redis Sentinel検証(近日UP予定) https://redis.io/topics/sentinel

各方式の比較

No 項目 Replication方式 Cluster方式 Sentinel方式
1 必要台数 2台 6台 3台
2 構成 Master1台
Slave1台
Master3台
Slave3台
Master1台
Slave1台
Sentinel1台(1台に3プロセス)
3 最低稼働台数 1台 3台 1台
4 サービス不能になる可能性があるダウン台数 1〜2台 2〜4台
障害時の挙動参照
2〜3台
5 フェイルオーバー(昇格)可否 不可 可能 可能
6 データ参照 1台あればデータ参照可能 落ちたサーバのデータは取得できない 復活すると参照できる
7 データ保持方法 Masterに保持し、SlaveがMasterをReplicationする 3台のMasterにデータを分散して保持 Masterに保持し、SlaveがMasterをReplicationする
8 参照時の負荷 普通 少ない 普通
9 可用性 普通 高い 高い
10 メモリ 普通 必然的にデータが分散するため期待できる 普通
11 サーバの追加 可能 可能(Clusterを再構成するコマンド実行が必要) 可能(即sentinel監視下に入る)
12 Masterダウン時の処理 なし SlaveのMaster昇格 ・SentinelでMasterダウンを検知
・SlaveのMaster昇格
13 フェイルオーバーまでの時間 昇格しない 即昇格 昇格まで0.X〜X秒必要
(sentinelがMasterダウンを検知してから昇格させるため)
14 Redis外での実装 アプリケーション側orLB等でIPの切替が必要?
→sentinel client-reconfig-scriptで任意のシェルを実行することで対策
AliasIPを使用したSentinelのサーバ切り替え検証
15 採用企業(検証ブログより) akatsuki GMO
Cyber Agent
16 特徴的な機能 リシャーディング機能
17 全体のメリット ・Masterが落ちても データの不整合が起きない
(Slaveが即座にReplicationしてくれるため)
・複数台マスタとして存在するので負荷分散、可用性に長けている
・Redisサーバの切替をRedis内で行ってくれる
・リシャーディング機能がある
・最高N-1/N台落ちても稼働することができる
・Clusterと比べてデータの不整合が起きづらい
・サーバ追加がしやすい
18 全体のデメリット ・可用性が他二つと比べると低い
・Masterが落ちると終わる
・2台落ちるとデータが飛ぶ
・落ちたサーバのデータを一時参照できなくなる
・2台落ちるだけでClusterがダウンする可能性がある(紐付いているMasterとSlave)
・Redis外でIPの切替処理が必要
・Clusterと比べて昇格まで少し時間が掛かる
・Master復帰が即座に行われると再起動前後に差異があっても認識されず、データが破壊される可能性がある
19 検証できていない点 特になし ○落ちたMasterからのデータが取得できなくなることの対策はできないか
→できるならClusterを採用する可能性もある
slaveofを使おうとしたが、cluster modeの時は使用できないようだった

○その他どれくらいの負荷に対応しているか
○Masterが落ちてからどれくらい短い時間で検知して自動フェールオーバが可能か

○Masterが停止して即起動した場合にデータが破損しないか問題

○その他どれくらいの負荷に対応しているか

目的に対する構成のオススメ度

どのような目的によってオススメの構成をまとめました。
こちらについては所感なので参考程度に。

目的 Redisの導入 Replication方式 Cluster方式 Sentinel方式 備考
処理速度を上げたい MySQLと比べても明らかに速い
参考)redis、それは危険なほどのスピード
データ量が多い
データを確実に保持したい
データを長期的に保持したい × キャッシュとして使用することでRedisのメリットとなる。
ストレージとして使うとメモリが溢れて停止する可能性がある。
参考)Redis本番障害から学んだコードレビューの勘所
データ更新頻度が多い
データ参照頻度が多い Clusterはスレーブの参照を分散しているので参照への負荷に強い
サーバ稼働台数が多い ×
サーバ稼働台数が少ない
可用性 Cluster/Sentinelは稼働台数によって可用性が高くなる
保守性
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