仕事の中で、PMや若手の教育もします。
さて、若手の教育をしている時に一番悩むのは、「若手のスキルアップをどう効果的にやるか」ということ。
若手が同じようなスキルや考え方を持っていれば、プロジェクトチームでの開発はカンタンになっていきます。
逆に、この部分ができていない案件に行くと、同じ仕事をしていても全体の進捗度が変わります。
そこで若手のスキルアップをより効果的にやるために、色々な作業が試されています。
ペアプロや師匠制度などもその一つでしょう。
ただ、どちらも時間がかかりすぎてしまう問題があります。
しかも、ペアプロは効率が良いかと言われると微妙なラインです(作業を他人とずっと一緒にやるのはメンタル的に厳しく感じる人が多いですからね、システムエンジニアなら尚更...笑)
というわけで、今回は私の経験上、効果的だと感じた「ソースコードのレビュー」について書いていきます。
正直、ソースコードレビューは、ペアプロや師匠制度よりも効果的だと思っています。
なぜなら、レビューのタイミングで先輩と若手で考え方のギャップに気付きやすく、技術の継承がしやすいからです。
ソースコードのレビューに時間をかける必要性
最初は時間がかかるかもしれないですが、若手に伝わるレビューをしていると、3ヶ月後、半年後、1年後に効果が出ることを感じられるのでオススメです!!
というわけで、分かりやすいレビューアドバイスをすることが効果的な理由について、3つ紹介します。
※できれば対面でやると良いでしょう(ドキュメントで指摘をまとめて渡すのは微妙です)
コードの修正とスキルの向上が同時にできる
「一度やってみせる」
ということが大事です。
ペアプロだと、最初から最後まで一人でやってみるという経験ができないです。
一度やっているから、自分がどういうふうに考えて、先輩とどこにギャップがあるか分かりやすくなります。
- 実際は飛ばせるはずのステップ。
- 後から改修しやすく作れるポイント。
このあたりは、実際に一度やってみないと感覚として残りません。
最初こそ、戻しの時間がかかりますが、慣れてくるとチーム内でソースコードのクオリティを担保できるようにもなります。
若手によっては、3ヶ月ほど見れば同じようにコードを書ける人材が出てくるので、期間とリソースのバッファが取れるなら推奨します。
また、システムエンジニアのスキル向上を促進します。
経験豊富な先輩エンジニアも若手も同じくです。
2人の違う考え方が出会うことで、新しいアイデアや効果的なアプローチに気付く機会にもなります。
チームの一貫性を維持
一貫性のあるコーディングスタイルやベストプラクティスは、可読性の向上やメンテナンスの容易さに繋がります。
プロジェクトチームのガイドラインに従ってコードを修正することができ、プロジェクト全体の品質向上ができますね。
さいごに
どうでしょうか?
ソースコードのレビュー時に時間をかけて、若手にわかりやすいアドバイスすることは非常に効果的です。
エンジニア同士の成長にも繋がりますし、品質の高いコードを作成するための近道になります。
また、チーム一貫性を維持するためにも重要な要素です。