VB6.0から.NETへマイグレーションについて
1.VB6.0から.NETへマイグレーション理由
2.VBマイグレーション手順
3.マイグレーション重要なポイント
4.まとめ
1.VB6.0から.NETへマイグレーション理由
主な理由
•WindowsXPのOSサポートが終了したため、継続使用にはセキュリティーリスクが伴うようになります。
•VB6.0での開発支援ツールとしてサポート停止
•VB6.0の技術者が減少し、保守要員の確保が難しい
•Windows7移行での動作保証がございません
2.VBマイグレーション手順
VB6.0から.NETへ単純にアップグレードだけではなくて、手順に沿って実施する必要があります。下記の手順を紹介したいと思います。
①資産可視化:変換対象なプログラムを明確する
②調査や分析:Microsoftツールで変換を実施する。この段階でコンパイルエラーやランタイムエラーは二つ種類があります。
変換バージョンより2段階変換する必要があります。
③変換設計 :コンパイルエラーやランタイムエラーのエラーに対して
a.エラーパータンを定義する
b.各パータンに対して処置方法も決定する
c.ツール自動変換するか手動変換するかの切り分けを実施する。
d.上記のパータンを基づいて、変換ツールを作成する
④サンプル変換
a.マイグレーション対象範囲内から特性機能なプログラムを変換、テストを実施
b.変換ツールを検証し、追加対応などが必要に応じてツールを修正する。
⑤変換修正
a.検証した変換ツールにてすべてソースの変換を実施する
b.手作業の対象プログラムを修正する
⑥比較検証
現行システムとマイグレーション後の処理結果を比較する
⑦受入テスト
a.顧客検証を実施
b.不具合などが発生すれば修正
3.マイグレーション重要なポイント
3.1二段階変換
上記の手順で調査分析と変換設計です。Vb6.0からVS2017へ変換する際に2段階を実施する必要があります。
①VB6.0 → VS2008へアップグレード
②VS2008 → VS2017/VS2019へアップグレード
下記のイメージでご参照ください。
3.2ActiveReport帳票
ActiveReportのバージョン1.5Jから14Jへ変換することも出来ないので、下記の順番を実施しないといけない。
・ActiveReportバージョン1.5J → バージョン2.0J
・ActiveReportバージョン2.0J → バージョン14J
3.3エラー一覧でパータン定義
コンパイルエラー
アップグレード後でコンパイルする際にエラーが発生する。その際にエラーは一覧を抽出して各エラーに対して対応方法を定義する
実行エラー:
ビルド後アプリケーションを実行する際に発生したエラーを一覧にして各エラーの対応方法を明確する
4.まとめ
VB6.0から.NETへ変換する際に円滑に進めるため変換手順に沿って実施するとスムーズにマイグレーションを実施する可能です。
Source: VB6.0ユーザー必見!VB.NETへの移行ガイドライン