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AWS SAA合格体験記:アナリストの実感

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はじめに

AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトを2023年6月に受験、合格したので合格までの学習と取得してみた感想を共有する。
私自身の状況は

  • データアナリスト:データエンジニアの方をサポートしながら分析基盤の運用を行っている。
  • 業務でAWSは利用しているが、インフラは領域外

AWS SAAとは

AWSが公式に認定している資格の一つ。難易度としては下から2番目。
対象者として、AWSのサービスを使用するクラウドソリューション設計の実務経験が1年以上を想定している模様。

学習期間

1カ月半~2カ月程度、40~50時間
大体1日1時間でUdemyの講座を進め、完了後1週間演習問題を解いた

学習内容

利用したのは下記二つ。

  • Udemy【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
    https://www.udemy.com/share/101XFi3@Sx3qFAB3fXnuSK-Rvb9VMFY-kZPYaDkqNjNGFdkX32toCi1aMERudSm3_EoQosnVow==/
    Qiitaの合格体験記でよく利用されている講座だったので受講を決定。
    サービスの紹介+ハンズオンの形式で各章ごとに小テストがあり、最後に試験想定の演習が3回分用意されている。
    目的が試験に合格することで費用をかけたくない場合はハンズオンは飛ばしても問題ない。実務での経験が十分な方も飛ばしてよいだろう。ただ、対象となるサービスが多く実務で触ったことのないものもあるため、2倍速でもざっと眺めることをお勧めする。
    試験想定の演習が本番よりも難易度が高いというコメントをいくつか見かけた。たしかに少し難しいように感じたが、演習で間違えた部分の復讐をしっかりしたことが合格につながったと感じている。

  • 問題集サイト
    https://aws-exam.net/saa/saa_question.php
    無料で試験想定の問題を390問も解説付きで掲載してくれているサイト。本番試験よりやや易しい問題が多い。
    問題ごとに利用者のコメントがあるが、有益な解説もあれば少しイライラするようなものもあるのであまり読む必要はないかもしれない。
    CBT形式で知識を問う試験のため、「この単語が問題文に登場した場合このサービスが回答の選択肢に入る」といった暗記が可能。

合格した感想

基本的には暗記した知識を問われるので、演習でどれだけ記憶漏れを埋められるかが合否を分けると思う。一方でよく出題されるサービスは決まっていて、RDSやALBやCroudFrontなど何が問われるかの傾向を押さえていたので試験中に落ち着いて回答ができた。

社内評価のための資格取得はたいていの場合とるだけの資格となり評価に反映されたら忘れていくだけだろう。しかし、内容が網羅的かつAWSという市場価値のある領域の知識であるため、今まで取得した資格の中では最も実用性を感じたし、自身の成長も実感した。

学習・取得後の実務上での変化についても共有したい。

よかったこと

  • 自分の携わる部署以外のインフラ構成に関しておおざっぱでも使われているソリューションの理解ができるので、システムの全体像であったり、自分たちの運用しているデータ基盤の上流に何があるのかを把握しやすくなった。
  • エンジニアの方との知識のギャップが埋まったため、MTGでついていけなくったり聞き流したりすることが減った。

イマイチだったこと

  • 設計に携わる業務ではないため知識以上の貢献は難しい。特にインフラの設定周りの知識はついても実践に至らない。
  • 広く浅くであるため、自身の担当分野の学習としては物足りない。

お勧めする人

  • 未経験~微経験のインフラエンジニア、データエンジニア
    エンジニアであれば1~2年目でも取得できるような資格だと思う。クラウドを使うインフラの保守・運用者や現場に配属されたばかりの新人でも取得すれば基礎理解としては十分な知識が得られる。また、この先の資格にステップアップしていく足掛かりとしても取得するべきだと考える。
  • AWSを利用している企業のプロパー社員
    ベンダーやSIerに構築・運用を依頼する立場のプロパー社員には取得をお勧めする。
  • AWS環境を利用しているデータアナリスト・サイエンティスト(インフラより)
    インフラに近い部署で働くアナリスト、データサイエンティストは業務上データ基盤やパイプラインに関してエンジニアと会話したり、支援することがある。
  • 会社が取得を推奨している人
    上記に当てはまる人はこちらにも当てはまるだろうが、資格が評価につながり費用も負担してくれる会社であれば学習を勧める。市場価値の高いクラウドについて体系的に、網羅的に知識を獲得できる。
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